男子マラソン日本新記録更新!地道な努力は「殻を破る」!

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日中暖かくなるとの予報はやや裏切られ、昨日は青空広がるものの冷たい風が吹く体感温度の低い一日。
 
そのような中、午前中は、小浜市で開催された日本郵政グループ労働組合の定期支部大会に出席してまいりました。
 
コロナ禍により、労働組合の大会もリモートや書面開催、或いは代議員のみに参加制限するなどにより行われることが殆どであったことから、こうして集合型の大会に出席するのは本当に久しぶりのことでした。
 
ご挨拶の機会もいただき、私からは、「昨年1月の新春交歓会の場で、一昨年にあった郵政事業に係る問題に対し、正すべきは正し、悲観ばかりせずに労働組合が団結して乗り越えるようエールを送らせていただいたが、こうして大会が開催されることを嬉しく思う」、「コロナ禍でのユニバーサル事業運営も大変厳しいものがあろうかと思うが、職場のご意見をお伺いし、ともに乗り越えていきたい」旨、お話しさせていただきました。
 
社会機能維持のソーシャルワーカーのみならず、郵便事業も私たちの生活に欠かせないものであり、さらにコロナにより需要が高まっていることを思えば尚のこと、こうして真摯に業務遂行いただいていることに感謝をしつつ、引き続きの連携をお願いするところです。
 
そうして約1時間ほど会場にて過ごさせていただいた後、会場を出、スマホを見ると「びわ湖毎日マラソンで日本新記録」のニュース速報が飛び込んできました。
 
時を同じくして開催されていた「びわ湖毎日マラソン」で鈴木健吾選手が何と歴史を塗り替える2時間4分56秒の日本新記録で優勝したとのこと。
 
名前を見ただけでは正直ピンと来ませんでしたが、後にニュースにて姿を拝見し、箱根駅伝の時の記憶が蘇ってきました。
 
愛媛・宇和島東高から神奈川大に進み、大学3年だった平成29年に箱根駅伝のエース区間2区で区間賞を獲得。
 
卒業後は、富士通に進み、今回がマラソン5戦目ということでしたが、大学時代、社会人になってからの評価はとにかく「練習の虫」。
 
大学時代の監督は、合宿中に一人でジョギングに行ったまま、食事の時間にも帰ってこないことが度々あったとのことで、「どこまで行ってるんだと心配になることもあった」と振り返りつつも、「練習量の多い選手こそ殻を破れる」と確信があったとのエピソードを語っておられたのが印象的でした。
 

【日本新記録で優勝した鈴木健吾選手(代表撮影より)】
 
昨年のびわ湖毎日は2時間10分台で12位に沈み、東京五輪の切符を逃しましたが、その悔しさを糧にウエートトレーニングで体幹を鍛えてフォームのブレを減らし、同じ富士通で五輪代表の中村匠吾選手と一緒に質の高い練習をこなして力を付けたとのことでしたが、それにしてもアフリカ系選手以外で2時間4分台に突入した初めての選手が「日本人」であったことを驚くと同時に誇らしく感じた次第です。
 
そう思えば、体格や身体能力で劣ると言われながら、マラソンを始め、世界と戦える選手が各種競技にもいるということは、やはりそこには先進技術を取り込んだ科学的トレーニングはもとより、その厳しいトレーニングを耐え抜く粘り強い努力と不屈の精神力を持つ、日本人の気質というものがあるからなのでしょう。
 
「努力は殻を破る」
 
何事も諦めることなく、地道に努力すれば花開くことを、日本新記録誕生という形で教わった気がします。
 
さて、今日から3月。
 
学生、特に高校3年生にとっては、仲間と別れ、桜咲く頃には別々の進路、人生を歩み出すこととなります。
 
既に私立高校では卒業式を終えているところもありますが、県立高校は2日に卒業式を迎えるということで、我が息子もその一人。
 
別れと旅立ちが交錯する月、不安と期待が入り混じる月になりますが、そうして次代を担っていく彼ら彼女らのスタートに社会の皆で熱いエールを送る、そんな月に出来ればと思う次第です。
 
奇しくも「コロナ世代」などと呼ばれるこの世代。
 
この経験を乗り越えたからこそ得た「不屈の精神」で今後飛躍されることを全力で応援していきたいと思います。