北欧2国の「現実的」な判断

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坂井市議会議員選挙、南越前町議会議員選挙の運動期間が昨日で終了。
 
両陣営の皆さん、暑さ寒さの中での熱い選挙戦、大変お疲れ様でした。
 
写真は、昨日南越前町に激励に行く途中、今庄365スキー場近辺で見掛けた桜ですが、標高が高いだけあって、やや期ズレで咲く桜を見れたことはどこか得した気分になりました。
 
いよいよ今晩、開票を迎えますが、激戦を戦い終えた大先輩のご両名に「当選」という名の夜桜が咲くことを心より願う次第です。
 

【熾烈な戦いを忘れるかの景色。後は「サクラサク」の報を待つのみです。】
 
さて、話は変わり、長く守り続けてきた「立ち位置」まで変えざるを得なくさせているロシアの軍事行動。
 
ロシアによるウクライナ侵略が続く中、軍事的な中立を掲げてきた北欧のフィンランドとスウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)の加盟申請に向けた検討を本格化させています。
 
加盟が実現すれば、NATOはバルト海における防衛能力を飛躍的に高める見通しであり、これに対し、ロシア側はバルト海方面に核兵器を配備することを示唆しており、欧露間の対立が深まるのは避けられない状況となっています。
 
ロシアと約1300キロの国境で接するフィンランドのトゥップライネン欧州問題相は15日、英スカイニューズ・テレビに対し、ウクライナ侵略は「われわれ全員への警鐘だ」と述べ、「プーチン露大統領のロシアはもう信用できない」と非難。
 
フィンランドのNATO加盟申請の「可能性は高い」との見方を示し、フィンランド政府も議会での審議を経て加盟申請の是非を数週間以内に決める方針とあり、まさに「危機感」高まる中で「綺麗ごとでは済まない」との認識に立った政治判断と言えます。
 
隣国スウェーデンも共同歩調をとり、6月下旬のNATO首脳会議までに加盟申請する可能性があるとしていますが、加盟実現までは1年以上かかるとの見方もあることから、両国は集団防衛が完全に保障されない申請期間中にロシアから攻撃を受けることも想定のうえ、申請した場合は手続きを円滑に進めることも要求すると見られています。
 
なお、スウェーデンのアンデション首相、フィンランドのマリン首相はお二人とも女性。
 
男女でどうとかはありませんが、首脳会談に臨むこの写真の姿は堂々と凛々しく、頼もしく見えます。
 

【ストックホルムを歩くアンデション首相(左)とマリン首相(ロイター通信)】
 
自国の領土と国民の安全を守るため、肝を据えて判断された背景と重なるからかとも思いますが、まさに一国のリーダーここにありと思えた次第です。
 
こうした状況を見るに、国家の根幹に関わる外交防衛とエネルギー政策はやはり迅速に、「現実的且つ実効的」な対応を講じることが重要と認識するところであり、ロシアの隣国という意味では同じ日本においては何が必要なことか、考えさせられるところです。