任期中最後の「広報広聴委員会」を終える

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先週開催された原子力規制委員会(以下、規制委)の結果を受け、昨日は臨時会議として、日本原電社長らとのCEO会議が行われ、設置変更許可申請のK断層の連続性等に関する申請内容について、2023年8月31日までに一部補正を行うとの意思を日本原電が明らかにしたところ。
 
日本原電は同日発表したコメントで「当社は、社内の審査体制の強化とともに、電力会社等からの更なるご支援、ご協力を得て、敦賀発電所2号機の設置変更許可申請書の品質確保に取り組み、今後の審査に真摯に対応してまいります。」とありました。
 
本件に関しては既に、各種報道がされている訳ですが、一方、昨日の産経新聞朝刊「主張」には、以下のような記載がありました。
 
 →原電の敦賀2号機 審査打ち切りは許されぬ 規制委は断層問題の本論語れ(4/11 産経新聞「主張」より)
 
記事においては、「規制委の姿勢には強権的なものがある」としたうえで、令和2年2月に指摘され、翌年8月に1回目の審査中断の措置を受けることになったデータ書き換え問題で規制委が厳しく日本原電を批判したのは「理不尽な追及」だった。
 
結びには、
 
(以下、記事引用)
資料の誤りは不適切だ。だが、安全とは関係の薄い誤字までを誤りに含め、その数の多さを理由に審査の門戸を閉ざそうとするなら、さらに不適切だろう。
問題の本質をはぐらかしてはならない。規制委は事業者との上下関係を廃し、日本原電と対等の立場で科学論議を進めるべきだ。
「形式主義」との決別も組織理念にうたわれている。3代目の新委員長である山中氏の理性と「倫理観」に期待したい。
 
との指摘がありました。
 
立場上、私見を述べることは控えますが、従前からの敦賀発電所2号機 敷地内破砕帯評価を巡っては、本質的な捉え方として、このような見方があるということだけご理解いただきたく。
 
さて、話しは変わり、議員としての残り任期もあと3週間、選挙までは4日となってまいりましたが、昨日は選挙前最後の公務、広報広聴委員会を開催しました。
 
昨日の協議事項は、「議会だより(3月定例会号)」の内容確認でしたが、委員会の最後には、この2年間委員長を努めた立場から、委員各位に御礼の気持ちをお伝えした次第です。
 
男性4人、女性4人で構成されたこの委員会は、何でも気兼ねなく意見が言える雰囲気で、少しでも市民の皆さんに分かりやすい議会広報をとの意識のもと、実際、委員の皆様からは常に建設的な意見を頂戴してきました。
 
そうした中で、現に「議会だより」では、市民からのご意見を踏まえ「賛否の分かれた議案」(議員ごとの賛否)を掲載したほか、「議会報告会」では、コロナ禍でもオンラインで開催したことや対面式を再開した昨年度は「出前報告会」にチャレンジしたこと、さらには、「高校生との意見交換」、議会広報のあり方検討のうえ、常任委員会のオンライン配信に向けた検討を議会運営委員会に提案するなど、様々な取り組みができたことを思い返す次第です。
 
これも、委員の皆さん始め、すべての議員の皆さん、議会事務局の皆さん、そしてご意見を頂戴した市民の皆さんのお陰であり、この場を借りて感謝申し上げます。
 
昨日協議した「議会だより」の次号表紙には、改選後の議員集合写真を掲載することとしています。
 
広報広聴委員会の委員構成は、もちろん大幅に交代することとなりますが、常に目指してきた「市民にとって分かりやすく、身近に感じる議会広報」の意識を必ずや継承するとともに、私自身、選挙を乗り越えた暁には、委員会に所属するしないに関係なく、同じ意識のもと携わっていきたいと思っています。
 

【委員会の前に記念撮影していただきました。委員長として精一杯取り組んだこの2年の活動に悔いはありません。】