人と環境にやさしいストレスフリーな新庁舎

ブログ 敦賀市議会

昨日、九州電力の川内原子力発電所1号機が定期検査を開始。
 
正確には、1号機の特定重大事故等対処施設(特重施設)、いわゆる「テロ対策」の設置期限が17日に迫ることから定検を前倒しで実施するもの。
停止期間は約9ヶ月と見込んでおり、特重施設の完成遅れで停止するのは全国初となります。
 
一度見直しはされたものの、「工事計画の認可の日から5年」とする適用期限に関しては、その科学的根拠に乏しいこともあり、関係者の忸怩たる思いを察するところであります。
 
今後、同理由により、川内2号、関西電力高浜原子力発電所3号、4号も停止を余儀なくされる状況であります。
勿論、あらゆる想定事象に対し万全の対策を施すことは、福島第一事故を踏まえた原子力事業者の使命でありますが、今使えるものを使えなくしてしまうことによって生じる代替電源とコストの問題、つまりは温暖化対策や経済活動への影響などについて、そういったことを考慮することなく適用される新規制基準に対しては複雑な心境であります。
 
さて、議会のほうは、市庁舎建設対策特別委員会を開催。
 
本年1月より工事着手をし、基礎杭打ちの工事が進められていますが、現在の工事進捗状況や今後の工程、先般決定した電気・機械工事の費用の関係等について、理事者より説明の後、質疑が行われました。
 
とりわけ、この新市庁舎及び敦賀美方消防組合消防庁舎は、先般「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)」の「ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル) Ready」及び「最高ランク☆☆☆☆☆(五つ星)」を取得しており、市庁舎と消防庁舎の合築でZEB認証取得した庁舎は「全国初」になるとのことでした。
 
簡単に申しますと、省エネ化や自然エネルギー(太陽光発電、地中熱利用空調、LED照明など)、資源の有効活用を図ることにより、標準的なビルに対して一次エネルギー消費量を設計段階で市庁舎で50.1%、消防庁舎で50.2%削減するというもの。
 
「人にやさしい、環境にやさしいストレスフリーな庁舎」を基本理念に掲げており、建設完了後の実運用において、その理念が達成されるよう慎重に工事を進めていただきたいと思います。
 
大掛かりな重機が、所狭しと配置換えをし進められている工事の様子は、敦賀市ホームページのタイムラプス映像などにて見ることが出来ますので、是非ご覧いただければと存じます。
(以下、市の新庁舎建設工事ページ)
https://www.city.tsuruga.lg.jp/about_city/news_from_division/soumu_bu/keiyakukanri_ka/shintyosya/sintyoku.html
 
両庁舎の完成予定は、令和3年3月。
市民の皆さんには、暫しの間ご迷惑をお掛けしますが、新たなシンボルとなる新庁舎の完成を楽しみに、工事の状況を見守っていただければ幸いです。