「異次元の少子化対策」に具体策あり

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昨日「20歳のつどい」が無事に執り行われました。
 
まずは、このコロナ禍において、こうして式典を企画・運営いただいた行政機関を始め、関係者の皆様に感謝申し上げます。
 
我が家では、お昼前にスーツ姿の長男を見送った後、つどいの模様はYouTubeにて視聴しましたが、国歌ならびに敦賀市歌斉唱から始まり、渕上市長からの祝辞から20歳を迎えられた方を代表しての挨拶まで、厳かな雰囲気であったと感じた次第です。
 
我が家では、3年前の長女に続き、昨日で2人の子育てを卒業。
 
一抹の寂しさを感じつつ、何を置いても妻には感謝しても仕切れませんが、振り返れば、子ども達の笑顔や頑張る姿を見るのが元気の素で、親もここまで来れたもの。
 
そう思えば、まっすぐに育ってくれた子に感謝といったところですが、改めて今後も健康で目標に向かって努力していって欲しいと思います。
 
さて、こうしたなか待ったなしなのは、少子化対策、子育て支援でありますが、岸田総理が年頭記者会見で仰った「異次元の少子化対策」の言葉は、実は国民民主党の玉木雄一郎代表が、2018年10月に初めて使った言葉。
 
その総理が6日、小倉將信・内閣府特命担当大臣(こども政策、少子化対策など)に対し、本年4月のこども家庭庁の発足を待たず、担当大臣の下で、3月末を目途に以下の3つの基本的方向性に沿って、具体的なたたき台をとりまとめるよう指示したとのこと。
 
①児童手当を中心に経済的支援を強化すること
②学童保育や病児保育を含め、幼児教育や保育サービスの量・質両面からの強化を進めるとともに、伴走型支援、産後ケア、一時預かりなど、全ての子育て家庭を対象としたサービスの拡充を進めること
③働き方改革の推進とそれを支える制度の充実を図ること。その際、育児休業制度の強化も検討すること。
 
総理は、このたたき台の内容を踏まえ、4月以降、総理の下で更に検討を深め、6月の骨太方針までに将来的な子ども予算倍増に向けた大枠を提示するとのことでしたが、小倉大臣は自身のTwitterで「私としては、総理の指示を踏まえ、子育て世代の不安を解消し子育てに夢や希望を抱くことのできる、大胆な少子化対策を取りまとめるべく、スピード感をもち、他方で丁寧に当事者の意見を聴きながら検討を進めてまいります。」と述べています。
 
一方、党の公約として、子育てに関わる所得制限撤廃、子育て予算倍増を掲げる国民民主党。
 
昨日のNHK日曜討論に出演した玉木代表は、ずっと言い続けている「給料が上がる経済の実現」が最優先課題であること、そして、給料が上がったら所得制限のせいで子育てや教育の支援が受けられなくなる理不尽を変えること(所得制限撤廃)を強く訴えていましたが、既に先の臨時国会では「所得制限撤廃法案」を提出しています。
 
また、昨年12月23日には、玉木代表、矢田わか子男女共同参画推進本部長、浅野哲青年局長が、子育て支援拡充を目指す会とともに内閣府を訪れ、「各種子育て支援制度の所得制限撤廃と税負担軽減、および子育て支援全体の拡充の要請」を小倉大臣に手渡し、意見交換を行っています。
 
この場で矢田本部長は、子育て支援拡充を目指す会の取り組みを紹介し、「児童手当や教育費、障害児の所得制限の撤廃、多子世帯への対策、年少扶養控除の復活など、次なる骨太方針に子育て予算倍増に向けた具体策として、この問題を取り上げてほしい」と述べ、子育て支援に取り組む小倉大臣を応援したいと述べています。
 
さらに、終了後、玉木代表は記者団に対し、「大臣に現場の声を伝え、建設的なやりとりをすることができた。所得制限撤廃は少子化対策の一丁目一番地であり、国を挙げて取り組むべきである。これからも実現に向けて我々も積極的に知恵を出し、具体的な提案を行っていきたい」と所得制限撤廃への意気込みと決意を語りました。
 

【小倉大臣に要請書を手渡す玉木代表ら(令和4年12月23日)】
 
つまり、国民民主党は既に「異次元の少子化対策」に具体策ありということがお分かりいただけるかと思います。
 
なお、所得制限撤廃に関しては、先般0〜18歳への月5000円給付を打ち出した小池都知事が、「所得制限によって、納税をしているがゆえに給付を受けられないのは、子育ての罰ゲームのようになってしまう」と例えていましたが、そもそも論として「子育て、人口減少、いろいろなキーワードがあるが、一つ一つ丁寧に、一貫性のあるものを本来は国がやるべきだと思う。これを都がやっていく」とも述べている通り、本来、一自治体が競い合っていて解決する問題ではないことは明白。
 
待ったなしの国家の課題「少子化対策」に国を挙げて本腰を入れねばならない状況に、是非とも国民民主党が提起した内容を盛り込み、真の取組みを実行いただきたいと思う次第です。
 
これも玉木代表が常々発言していることですが、「子育て支援にかける予算は、将来への借金ではなく、将来への投資だ」。
 
私も子育てを卒業したとて、子どもは社会全体で見守り、育てるもの。
 
真似て使おうと、「異次元の少子化対策」の言葉が意を決して発したものであるならば、今度こそ期待で終わらせることなく、具現化に進むことを期待して止みません。