「敦賀きらめき温泉リラ・ポート」の再開に向けて

ブログ 敦賀市議会

4月20日の感染確認を皮切りに学校クラスターとなりました中郷小学校については、5月6日に再度実施したPCR検査の結果、1名の陽性が確認されたものの、保健所の指導のもと5月10日(月)から学校を再開することとなりました。
 
併せて、中郷児童クラブ・第2中郷児童クラブ及び気比中学校についても同じく、5月10日より再開するとのことで、ひとまず安堵。
 
感染された児童、ご家族、さらには教職員の皆さまの、ここに至るまでの大変さを思えば、軽々に物を申すべきでないのかも知れませんが、度重なるPCR検査へのご協力、何かと制限される生活をお過ごしいただいたことで、市内の感染拡大を出来うる限り最小限に抑えることが出来たことに対し、私は逆に感謝を申し上げたいと思うところです。
 
学校再開後、何を置いても優先して考えねばならないのは子どもたちのこと。
 
授業の関係はもとより、心のケアなどを含め、ご家庭・地域全体で見守っていくことが大変重要であると考える次第であります。
 
さて、「再開」の話題で話しを続けますが、昨日家に帰ると1件のファックスがあり確認すると、「敦賀きらめき温泉リラ・ポートあり方検討委員会からの報告及び議員説明会の開催について」とのタイトル。
 
指定管理制度により運営していたリラ・ポートが、経営上の理由や市の対応への不満などから、突如として営業休止をしたのが令和2年2月5日。
 
休業から、早や1年3ヶ月が経過してしまっており、この間、議会としては、リラ・ポートの運営を巡る市の不作為などを調査する「百条委員会」(敦賀市議会では初の設置)にて原因究明に努めつつ、早期再開に向け、複数の議員が一般質問などで市に対して意見をしている状況にあります。
 
これに対し市の方では、令和2年8月にグラウンド・ゴルフ場として、高齢者を中心に健康増進と憩いの場となっている「リラ・グリーン」を直営の形で、部分的に営業するとともに、このような状況に陥ったことを外部有識者により調査する「第三者委員会」、適切な管理運営等を根本的に検討する「あり方検討委員会」を委託調査するなど、抜本的な対策や改善を行なったうえでの再開を目指し、ここまで対応してきているところであります。
 
そうした経過を踏まえここまで来た訳ですが、この度、令和3年1月15日から計5回に亘り開催してきた「あり方検討委員会」(業務委託先は、一般社団法人福井県中小診断士協会)から業務報告書の提出があったこと、報告書の検討結果を踏まえ、5月中旬には市の方針を決定したうえで、5月19日に議員説明会を開催する旨の案内が、先のファックスの内容にあったということになります。
 
本件は、私が議員になって初の定例会(令和元年6月)で、補正予算に計上されたリラ・ポートに関わる事業費(高齢者向け利用チケット配布)を前指定管理者である浜名湖グラウンゴルフパークが「受け取らない」と訴え、提案を取り下げるという異例の事態から問題が明るみになったものであり、正直、この問題に費やした時間とコスト、そして何より市の公的財産としての施設であるが故、市民の皆さんの利用する権利を奪い続けてきているということに、極めて大きい責任を感じて止みません。
 
今なお、多くの市民の皆さんから「1日も早い再開」を望む声を聞く、このリラ・ポート。
 
ここまでお待たせしている以上、行政、議会ともに、肝に銘じることは、2度とこういう問題を起こさないことはもとより、本施設を持続的に運営出来る方法を見出し、互いに覚悟と責任を持って「決める」ということに尽きると考えます。
 
私は、特に重要なのはやはり、適切な指定管理料をいくらに設定するかという点にあろうかと思います。
 
届いたファックスには、報告書の資料がこの後、議員宛送付されるとありましたので、まずはそうした資料の中身を確認しつつ、議員説明会並びに関連予算が提案されるであろう6月定例会にしっかり備えていきたいと考えます。
 

【以前に撮影したリラ・ポート。費やした時間を無駄にしないためにも、この日の空の如く、クリアに見通せる運営方法を見出さなければならない。】