「成人式」の今日、自身も「青年の志」を思い返す日に

ブログ 政治

連日コロナの話題で恐縮ですが、昨日、福井県では新たに10~80代の男女28人が新たに感染と発表。
 
警戒の認識については言うまでもないところでありますが、敦賀市においては7日、19回目となる渕上市長からのメッセージ、注意喚起の呼び掛けがされています。
 
以下にリンクしておきますので、ご一読いただいたうえで、今一度皆で認識を共有できればと思います。
 
 →→→「渕上市長からのメッセージ(Vol.19)」はこちらから
 →→→敦賀市「新型コロナウイルス感染症関連情報」はこちらから
 
さて、そのような中ではありますが、本日敦賀市では、明日の「成人の日」を前に「成人式」が開催されます。
 
昨日ご紹介した通り、会場のプラザ萬象ホールを2つ利用し分散化を図るなど、コロナ対策を講じての開催となる訳ですが、こうして予定通り、新成人の皆さんの門出を祝う場が催されることを大変嬉しく思うところです。
 
国民の祝日法において「成人の日」(1月の第2月曜日)は、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。」とされています。
 
この祝日の意図する通り、次代を担う新成人の皆さんに対しては、式に集う者のみならず、市民皆で祝い、励ます気持ちを持てればと思う次第です。
 
さて、この新成人に関しては、福井新聞記事によると、今年成人式を迎える20歳の福井県内の新成人は昨年に比べ27人減の7860人で、記録が残る1982年以降で過去最少となったとのこと。
 
4月1日には成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が施行され、新年度の県内新成人数(18~20歳)は2万2千人を超える見込みですが、今回の新成人数は、従来通り4月1日までに20歳となる人数を住民票などを基に県がまとめたとし、新成人の数は、1994年の1万2827人をピークに減少傾向にあり、昨年初めて8千人を下回った。
 
市町別では福井市が最も多く2563人。坂井市1080人、越前市798人と続く(敦賀市は646人)。
 
前年比で増加したのは5市町で、坂井市が最多の86人増、高浜町(32人増)、敦賀市(30人増)などが続いたとのことでした。
 
なお、改正民法により、明治以来、日本の成人年齢は20歳と定められていましたが、令和4年4月1日をもって18歳に引き下げるという転換期を迎えるものであり、20歳を節目とする成人式も今年で最後ということになります。
 
さて、この成人年齢の引き下げに関しては、併せて少年法なども改正されるため、何かと社会的変化もあるところですが、私が気になるのはやはりこうした若い世代の政治への参画について。
 
敦賀市議会では、今後市内3校の高校生(各校ともに1年生)と意見交換をするにあたり、以前に国政選挙の投票率推移を調べたところ、やはり50代以上とそれ以下では投票率に顕著な違いがあることを把握した次第。
 

【衆議院議員総選挙における年代別投票率の推移(総務省ホームページより)】
 
赤線が20代で最低、黄緑線が30代、そして平成29年にある青色の菱形マークがこの時、初めて投票権を得た10代な訳ですが、それでも40.49%と低い状況であることが分かります。
 
ちなみに、若年層の投票率が年長世代より低い傾向にあるのは他の国も同じのようですが、直接的な政治行動へと結びついていかないことはどこか歯痒いところ。
 
いわゆる主権者教育などで政治参画の必要性に対する認識を高めていくことも大事な点でありますが、社会的関心も知識もある生徒たちにとって、やはり政治が遠い存在にあることも大きな点と言えるようです。
 
以前に読んだ、「政治」に対する印象に関してある高校生らと対談した記事にて、政治家はもとより、各政党のイデオロギーであるとか、政治運動やデモなど、総じて言う「政治」が遠いものと感じていること、或いはそれに参加するには勇気がいったり、逆にそういうことに関わると、何か自分の穏やかな生活がコントロールできないものに巻き込まれ、自分の平穏さが失われるような危機感があるという印象を持っているとありました。
 
そう思えば、教育で押し付けるのではなく、根本的な部分にある「政治」に対するイメージを変えていかなければならないものと、私自身は強く認識するところです。
 
そう思えば、最もメディアに取り上げられる国会や国会議員の立ち居振る舞いは極めて大きな影響を与えるのだと思いますし、程度の違いはあれ、地方議員も同じことかと思います。
 
そうした考えのもと、まずは政治、議員を身近に感じてもらえるよう、普段からの発信などを含め、自ら積極的に行動することはもとより、これは全世代に言えることと思いますが、「政治は誰がやっても同じ」から、「(投票行為によって)自分達で変えられる」との意識が広がるよう、引き続き役割を果たしていく所存です。
 
最後になりますが、法に定める「成人の日」にあった言葉は、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年」。
 
私の場合30年前のことになりますが、「成人式」の今日は、自身もこの「青年の志」を思い返す日にしたいと思います。