世界標準の年代のものさし〜福井県年縞博物館〜

ブログ まちづくり


 
3日分のネタが生まれた「ゆうあい倶楽部視察研修」。
充実を物語るということでご理解いただき、ラストは若狭町にある「福井県年縞博物館」をご紹介します。
 
まず、この「ねんこう」ですが、スマホで入力しても「年功」とは出ても「年縞」とは変換されません。
それもそのはず、この博物館に保存される三方五湖「水月湖」の湖底にあった、何と「7万年」の歳月をかけて、季節ごとに異なるものが堆積することによって形成された「縞模様」になった泥の地層が発見されて以降使われることになった語句だからです。
 
若狭町(旧三方郡)は、元々縄文の歴史があった場所で、これに関わる調査をしていた際に、偶然見つけた「年縞」はまさに「奇跡の発見」。
水月湖の年縞は、世界一の長さ45m、一年に堆積する厚さは0.7〜1mmとされており、層を数えていくと約7万年にも及ぶとのこと。
 

 
この年縞は、化石や遺物の年代を特定する放射性炭素年代測定の較正にも使われており、水月湖年縞のデータを用いた較正曲線「IntCal13」が2013年9月に公表され、これにより、水月湖の年縞データは、考古学や地質学における「世界標準の年代のものさし」として、年代測定の精度を、従来より飛躍的に高めました。
 

 
分かりやすく言うと、化石や遺跡に含まれる成分と年縞に含まれる成分が合致したところが、その化石や遺跡が存在していた時期となるため、年縞を1年づつ数えていけば、その時期が特定されるというもの。
例えば、マンモスがいた時期が、これまで「何万年前ごろ」としていたものが、「何万年前」に表現されるということとなります。
 
また、年縞に含まれる花粉の種類や量、火山灰などから、当時の気温や降水量、火山活動までもが分かることから「環境のタイムマシン」とも呼ばれています。
 

 
このように、神秘と奇跡が満載の「水月湖の年縞」が展示されているのが、「福井県年縞博物館」です。
 

 
恥ずかしながら、世界が注目する「年縞」の存在を初めて知り、見ているとタイムスップしたような感覚となりました。
また、展示案内人の方が、技術的なことも分かりやすく丁寧に説明いただけたことにより、理解が大変深まったことにも感謝。
敦賀の新ムゼウム開館に向けては、効果を高める案内人や学芸員の配置が必須であるとも感じました。
 
初体験で偉そうに言うのも何ですが、是非「年縞博物館」に足を運んでいただければと思います。

大変化に驚き!三方五湖に浮かぶ天空のテラス!

ブログ まちづくり


 
昨日投稿しました「ゆうあい倶楽部視察研修」ですが、内容充実につき紹介し切れない内容でしたので、本日も「続き」を記載します。
 
ご紹介したいのは、若狭湾国定公園「三方五湖レインボーライン」の山頂公園。
タイトルにあるように「天空のテラス」をコンセプトにリニューアル整備を進めており、その取り組みについてお伺いすることを目的に視察した訳ですが、30年ぶりに訪れた山頂公園の変わりようにビックリ!
天空の足湯を始め、カフェや茶屋、各所に配置されたテラスなど、「ここにしかない異次元の感動」の言葉に異論がない空間に変化していました。
 


 
ラムサール条約登録の三方五湖を見渡すシチュエーションを生かした山頂公園は、日本の守るべき美しい自然と文化の象徴として世界が共感する「COOL JAPAN AWARD」を受賞。
受賞した地は、世界約160ヶ国・地域に発信されるとのこと。
 
このコンセプト・プランの仕掛け人である(株)レインボーラインの石田社長ともお話しさせていただきましたが、さすが日本各所の観光を再生させた実績を持つ方。
穏やかな語り口の中にもバイタリティーと情熱を感じつつ、「恋人の聖地」連携プランで意気投合しました。

 
忘れてならないのは、これまであったもの(五木ひろし、幸せの鐘など)を残しているということですが、ただ一つ残念であったのは「恋人の誓いの鍵」が撤去されていたこと。
たまたま、結婚前に「誓いの鍵」を掛けた方が参加者の中にいて「俺の誓いはどこに行ってしまったのか」と悲しがってました(笑)
 

 
レインボーラインで得た貴重なヒントとつながりを大切に、敦賀にも生かしていければと思います。

ゆうあい倶楽部の仲間と大飯発電所へ

ブログ 原子力


 
人それぞれ、気心の知れた仲間やつながりというのをお持ちかと思いますが、私にとっては嶺南地区友愛会の流れを汲む「ゆうあい倶楽部」がそのひとつ。
 
昨日は、その「ゆうあい倶楽部」が年に一度開催している視察研修会に出席。
視察のメインは、関西電力大飯発電所。
 
大飯発電所は、1・2号機が平成30年3月に運転を終了、3・4号は新規制基準審査に合格の後、定格熱出力一定運転を継続しているところ。
とりわけ大飯3・4号機は、私のマイプラントである敦賀2号と同世代の、いわゆる「兄弟プラント」であることに加え、若かりし頃、タービン主機定期検査の現場作業を学ぶため、約1ヶ月間、民宿住まいで研修させていただいた思い出と親しみのある発電所です。
 
視察のほうはバスで工程を進め、おおい町にて関西電力が運営する「エルガイアおおい」にて事前説明と運転シュミレータ訓練の様子を拝見した後、青戸大橋を渡り発電所に向かいました。

 
余談のご紹介ですが、エルガイアでは施設内にある大型シアターを有効活用すべく、職員さんが描いたり、撮影した様々な絵や写真をバックに記念写真が撮れるサービスを行っています。
季節柄、私もクリスマスのショットで撮影いただきました。
(動画を掲載出来ないのが残念ですが、実際は雪降る動画で流れます)
一人の撮影はやや寂しい訳ですが、良き記念となりますので皆さんもお立ち寄りの際には、是非お試しくださいね。

 
思い出の発電所のほうは、セキュリティの関係もあり、バス乗車にて構内を回る形でありましたが、バーチャルリアリティー方式により、原子炉建屋やタービン建屋などに立ち入った感覚が得られることから、視察された皆さんの理解も深まったようでした。
 
新規制基準適合性審査対応の際には、所員の皆さんの大変な労苦と大規模な対策工事が行われた訳でありますが、昨日の発電所構内は、そのことを感じさせない静寂さ。
2機で236万kwを誇る発電所が、24時間弛むことなき運転監視と運営管理のもと、関西圏の電力供給に貢献していることに、同じ原子力産業に勤めるものとして、静かに胸の中でエールを送り、発電所を後にしました。
 
我が国における原子力発電の必要性に関しては、一昨日の議会の討論でも述べた訳でありますが、国民の約半数が必要性を「否」とする状況でありますので、客観的事実と科学的根拠をもって判断される方が増えるよう、「なぜ必要なのか」、「なぜ不要なのか」の議論が国レベルでオープンに進むよう期待するところであります。
 
視察のほうは、この後、「三方五湖に浮かぶ天空のテラス」をコンセプトに整備を進める「レインボーライン」、昨年完成した「世界標準の年代のものさし」と呼ばれる「年稿博物館」にて、詳細且つ丁寧な説明をいただきました。
こちらのほうは、また機会を改め報告したいと思います。
 
福井県嶺南地域にある財産を改めて見直しつつ、仲間とともに学ぶことが出来た大変有意義な一日となりました。

高経年プラントの再稼働反対請願に対し討論する!

ブログ 原子力


 
11月26日に開会した令和元年第7回定例会は、昨日、全提出議案の審議を終え閉会しました。
 
二度の入札不調により、工事への影響が心配されていた市庁舎建設工事においては、三度目の入札結果、12月12日に落札がされ、契約案件として最終日に議案提出のうえ、委員会付託を経て可決されました。
年明けの1月中旬には起工式を行う予定としており、生まれ変わる敦賀市のシンボルの完成を楽しみに、安全作業での完遂を祈念するところであります。
 
また、市民からの関心の高い「敦賀きらめき温泉リラ・ポートに係る調査特別委員会」からは福谷委員長から中間報告が行われ、調査の経過や詳細な状況が説明されました。
タイトなスケジュールのもと調査を進めてきた当委員会の一員として、議会での報告をひとりでも多くの市民の皆さんに聞いていただけたのであれば幸いかと思った次第。
今後、調査は本格化していきますが、公開の原則に基づき、公平・公正の視点をもって対応していく所存です。
 
最終日には、請願3件の採択も行われました。
このうち、関電の一連の問題に端を発し提出された「老朽原発再稼働に関する請願」については、付託先の原子力発電所特別委員会(原特)での審議結果「不採択」扱いとなった旨、本会議にて原特委員長からの報告がされた後、賛否討論のうえで採決が行われました。
 
少しややこしいのですが、「請願に賛成、すなわち委員長報告に反対」の立場では、日本共産党議員団の山本貴美子議員から、私は「請願に反対、すなわち委員長報告に賛成」の立場から各々討論を行いました。
※採決の結果、委員長報告の通り「不採択」
 
以下に、私の討論の内容を掲載しますのでご覧ください。
 
(やまたけ討論:全文掲載)
【請願第7号】老朽原発再稼働に関する請願に対する討論
 
市民クラブの山本たけしです。
 
私は、請願第7号「老朽原発再稼働に関する請願」を不採択とする委員長報告に賛成の立場から討論を行います。
 
まず、我が国における原子力発電所の運転期間については、原子力発電所が建設された当時、法令上の定めはありませんでしたが、福島第一原子力発電所事故の後に改正された原子炉等規制法によって、運転できる期間は運転開始から40年。
ただし、原子力規制委員会の認可を受ければ、20年を超えない期間で、1回に限り延長できるとする、いわゆる「運転期間延長認可制度」が規制されました。
 
そのうえで、関西電力のみならず、国内の原子力発電所においては、建設段階から、長期間の運転を考慮し、材料、強度、寸法等に十分な余裕を持たせて設計していることに加え、営業運転開始から30年を迎える前に「高経年化技術評価」を行うとともに、評価に基づき策定される「長期保守管理方針」により、個別機器の点検・修繕の計画(いわゆる保全計画)を運転サイクルごとに届け出て国の確認を受けています。
 
このように、原子力発電所の高経年化対策は、日常的な点検や計画的な機器の取替えなど、適切な健全性確認をするとともに、経年的な変化の傾向を把握し、故障に至る前の保全、さらに、常に最新の技術基準に対応していることから、長期間運転を継続した原子力プラントにおいても高い安全性が確保されているものと考えます。
 
よって、関西電力が保有する高浜1、2号機、美浜3号機は、先に述べた対応を図りつつ、運転期間延長認可申請をし、原子力規制委員会の厳格な審査を経て、結果60年までの運転について認可されたものであり、請願にある「運転を続けるとそれらの物がどんどん安全使用の限界を超えていく」との考えは、こうした客観的事実や科学的根拠に基づかないものであると考えます。
 
次に、「原子力発電所の再稼働」について。
 
まず、請願の事実認識について。記載には「福島原発事故から5年間は、原発が稼働せず原発で作られた電気は全くなくても私たちの暮らしに何の問題もありませんでした。現在でも原発で作られている電気は2%程度でしかありません」とありますが、実態としては、経済産業省 資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」によれば、事故後原子力による発電がゼロであったのは、「2014年の1年のみ」、続いて現在の原子力発電の需給割合に関しては、同じく資源エネルギー庁が先月発表した「電力調査統計(2019年8月分)では「5.8%」となっており、事実認識が実態と異なるものであることを指摘させていただきます。
 
そのうえで、福島事故後の電力供給に関しては、各電力会社が既に運転停止、あるいは運転年数の古い火力発電所をフル稼働させ炊き増ししたことや、運転やメンテナンスに必要な人員を総動員し供給体制を整えるなど、昼夜分かたぬ対応を図ったことに加え、企業・国民の皆さんの節電に対する協力があったからこそ成り立ったものであり、容易に電力供給を維持出来た訳ではありません。
 
現時点においては、天候によって発電量が左右され、貯蓄機能のない太陽光を始めとする再生可能エネルギーは、主力電源に成り得ず、不安定な中での系統接続の問題や固定価格買取制度による賦課金は、年間2.4兆円に及ぶなど大きな国民負担となっています。
また、ベースロード電源を支える火力発電所は化石由来であることから、ホルムズ海峡に象徴される中東情勢の影響など、外的要因によって生じる大きなリスクを抱えていることを忘れてはなりません。
 
よって、既に閣議決定している「第5次エネルギー基本計画」や「第5次環境基本計画」、あるいは「パリ協定に基づく成長戦略」に示されているとおり、少資源国である我が国のエネルギー安全保障、経済性、気候変動や温暖化対策の観点から、「原子力発電は、安全性の確保を大前提に今後も活用すべき存在」としており、国民生活と経済活動の血液とも言える電気の「真の安定供給」につなげるためにも、安全が確認された原子力発電所の再稼働を進めるべきであるとの考えから、請願の項目に反対するものであります。
 
以上、本請願に対する私の考えを申し上げ、委員長報告に賛成の立場での討論といたします。
議員各位のご賛同を宜しくお願いいたします。
 
 
次回、3月定例会は2月25日開会となります。
年末年始を挟むこの間ではありますが、市民の皆さんへのご報告とご意見をお伺いする場をひとつでも多く設け、市政に反映できるよう取り組んで参ります。

本日は12月定例会最終日

ブログ 敦賀市議会

国会閉会後、立憲民主党の呼び掛けによる野党再編の話題が挙がっていますが、国民の皆さんの目は冷ややか。
 
それも当然。原子力や安全保障、改憲など国の根幹に関わる政策が不一致課題としてある中で統一会派を組んだとしても、避けられないこの問題に直面した際、真に国益に資する判断が出来るのか甚だ疑問と感じているからでしょう。
 
理念や政策置き去りで、政局(にもなっていませんが)や選挙対策を優先するのではなく、政策討論のもと選択される国政であって欲しいと願うばかりです。
 
とりわけ、是々非々の「中道政党」を目指す国民民主党においては、真に現実的な政策を選択する政党として、信念を貫き判断していただきたい。
 
さて、早いもので、本日は12月定例会最終日。
本日提出の追加議案を含め、各議案の採決や請願などの採決が行われます。
 
既に討論通告をしておりますが、私は「老朽原発再稼働に関する請願」を否決した原子力発電所対策特別委員長報告に賛成の立場で討論を行うこととしております。
自身の信念のもと、客観的事実と科学的根拠に基づいた討論に徹したいと思います。

「認知症ほっとけんまち敦賀」のチャレンジは続く!

ブログ まちづくり


 
12月定例会の一般質問で取り上げた「認知症みまもり対策」(ひとり歩き、行方不明対策)は、私が住む町内の方の経験談や自身の体験をもとにし、GPSを活用した早期発見対策の取り組みを要望したもの。
 
認知症に関しては、敦賀市が先進的に取り組みを進めているように、「地域全体で支え合う」ことが大変重要と私自身も考えるなか、昨日は、市民公開講座「安心して暮らせるまちづくりをめざして」と称して開催された「認知症サポーター養成講座」に参加してきました。
 
敦賀市の取り組みが浸透していることを物語るように、会場のあいあいプラザ1階ホールはほぼ満員。
多くの方の参加から、関心の高さを肌で感じました。

 
認知症の基本知識に関しては、嶺南認知症疾患医療センターの玉井先生から、敦賀市の取り組みと新たなチャレンジに関しては、市長寿健康課の寺川保健師から、熱のこもった分かりやすい説明がありました。
少し長くなりますが、講座にて伺った貴重な話しを共有する観点から、以下議事メモ的に記載します。
 
【認知症を理解するための基礎知識〜予防と早期発見、そして共に暮らしていくために】ー玉井先生ー
(1)認知症の取り組み経緯と
・認知症に関する国家戦略として2015年にオレンジプランが示される。 
・国内の認知症者数は462万人。
・福井県はオレンジサポーター人数が全国2位。敦賀は啓発が盛んなまちとして有名。
・嶺南地域においては、発症の疑問から1年以内に8割の方が相談しにきている。
・認知症のことを隠しておくことやどこに相談していいかわからないというのもゼロ。
・認知症であるかどうかは、血液検査で分かるようになっている。
 
(2)認知症の種類
・認知症は脳の病気であり、誰でも発症する可能性がある。
・認知症の種類は原因によって大きく3つに分けられる。
・いわゆる「脳の中のゴミ」は、睡眠で解消されるため睡眠が大事。
・寝る時間より起きるタイミングを大切に。眠くなったらベッドに行く習慣が良い。
 
<種類ごとの特徴>
①脳にゴミの溜まる認知症
・前頭葉(アイデアが浮かばない)、海馬(物忘れ)、頭頂葉(迷子)の特徴あり、
・運動神経の症状は出ない。目も耳も運動も大丈夫。
・扁桃体、臭いのセンサーにはゴミが溜まらない。嗅覚を働かせることが大事。
・嫌なことばかりが記憶に残る可能性があるので、あまり怒ってはいけない。
(前頭葉)アイデアが浮かばない、二つのことを同時に処理できない、頭の切り替えや段取りが出来ない、ミスが多くなる、何でも人に頼るようになるなど。
(海馬)の障害は記憶の保存装置が壊れるため、新たなことは記憶されない。
(頭頂葉)立体的な感覚、距離感が分からなくなる、転倒が増える、徘徊(行動障害)につながる。
 
②血管障害の認知症
・やる気がなくなる(意欲低下)、感情を抑えられない、段取りが悪くなる。
 
③間接的に脳が障害される認知症
・内科的な病気。糖尿病は脳にも影響する。
・頭部の病気。正常圧水頭症(歩行障害、尿失禁、認知症)
・慢性硬膜化血腫。
 
加賀で認知症アジア会議が開催されるが、啓発の盛んなまち敦賀から色んなことを発信していきたい。
 
【笑顔あふれるまちづくり 〜認知症ほっとけんまち敦賀のチャレンジ〜】ー寺井保健師ー
 
敦賀市においては、①皆んなで学び、偏見なくして、②気軽に相談、③皆んなで見守り、支援の輪を広げることをキャッチフレーズとして、様々な取り組みを進めている。
◉敦賀市の高齢化の話し
・2000年から2019年で人口は3,000人減、高齢者人口は6,000人増。
・介護認定者は2.8倍になっている。
・介護要因の一番は認知症(全体の2割を占める)
・認知症になった時に家族や近隣、地域の人は助けてくれるかという不安が大きい。
・受け入れてくれる人、伝えられる相手がいることが大事。
 
<敦賀市の主な取り組み>
(1)認知症カフェ
・敦賀つながり、オレンジカフェだんね、オレンジカフェどんぐり、ぬくもり温泉カフェなどがあり、ミニ講話や映画上映、脳トレ、つるが元気体操などを実施。
・情報交換、交流・つながりの場、認知症相談の場となっている。
・敦賀市オリジナルの認知症教育映画「やさしく」の意味〜おばあちゃんは認知症だった〜は、市内の小学生が書いた作文を映画化したもので、教育映像社会教育部門の優秀作品賞を受賞した。
 
(2)認知症サポーター養成講座
(小中学校を対象に)
・今年10校以上で開催。生徒の殆どは、認知症が脳の病気であることを知っている。
・生徒による施設訪問やオープンスクールでの発表など学校独自の取り組みに展開。
(職域・団体を対象に)
・認知症サポーターを増やすことを呼び掛け。
・特に、認知症で困っているお客さん対応や地域で接する人が多い職域や団体に理解が深まっている。
 
(3)敦賀みまもりネットワーク
・早期発見、保護につながる地域ネットワークづくり。登録数100名、協力機関は154機関にも昇る。
 
(4)認知症対応模擬訓練
・地域全体での支援を高める意味から、対応する際の訓練を町全体に展開。
・他人事でなく自分ごととして捉えられるようになった、意識の変化ありとの声あり。
・認知症に優しいまちづくり、自分はどう考え、行動するか、皆んなで見守ることが大事(参加者の声)
 
(5)認知症ほっとけんパス
・認知症の進行度や症状に応じて、本人や家族が相談できる場所などを分かりやすく1枚(A3版)で記載。大変分かりやすい!

 
⑥サポート体制
・「地域包括支援センター」を市内に3ヶ所設置。総合相談支援、自立した生活を支援、高齢者の権利を守るなど、多方面から支援している。
・「嶺南認知症疾患医療センター」、「かかりつけ医」
・「認知症初期集中支援チーム」は、連絡を受けた後、訪問により本人・家族に聞き取りをし、チーム員会議により対応方法を確認のうえ支援を開始。ある程度の目標が達成できれば初期集中チームから医療機関などに「支援をつなぐ」。
 
・敦賀市では、この10年間で見直しをしながら支援を広げてきた。
・さらなる住民によるサポート体制を整備すべく、「認知症サポーターステップアップ講座」を令和2年1月30日(木)13:30〜15:30よりあいあいプラザにて開催予定。
・サポーターが考案した活動、他職種、他世代のサポータチームでつながった案をもとに活動!新たなチャレンジ宣言!
・笑顔あふれるまちづくりに向け、「認知症ほっとけんまち敦賀」のチャレンジは続く。
・地域住民同士がつながることほど強いものはなく、継続出来ることはない。
 
 
共有メモは以上となります。
一般質問前にも認知症の取り組みについては把握したところですが、本講座により改めて経過や体系的に取り組みを進めていることが理解出来ました。
先進的に進めている敦賀市でありますが、市が牽引役となり、地域とともに支援の輪を進めていくとの強い思いも感じることが出来、大変有意義な時間となりました。
 
これからは、私も地域の一員として、認知症サポーターのひとりとして、ますます高まる認知症支援の取り組みに参画していきたいと思います。

待望の都市整備道路「岡山松陵線」が開通!

ブログ まちづくり


 
ありがたいことに、議員になって以降、6月末の駅前立体駐車場完成式典、9月の国道8号線空間再整備着工式と都市計画に関わる工事の完成や着工の機会に立ち合う機会をいただいているところ、昨日は、地元粟野地区の悲願でもあった都市整備道路「岡山松陵線」の開通式典に出席させていただきました。
 
都市整備道路は、昭和39年の都市計画決定以降、長きに亘り福井県との連携のもと順次整備が進められ、平成24年度より事業を開始した岡山松陵線は、日本海さかな街からヨーロッパ軒金山店までの620mを総事業費27億円を掛けて整備されたものであり、とりわけ地元粟野地区を中心に期成同盟会も立ち上げ、早期の開通に向け取り組んできた悲願の道路です。

 
市内の環状道路として最終区間(第3環状道路)となるこの岡山松陵線が開通することにより、①環状道路としてのネットワーク形成による渋滞緩和、②歩道の整備による通学児童や生徒など歩行者の安全確保、③敦賀南スタートインターチェンジへのアクセス性向上の効果が期待されるもの。

 
10時から粟野中学校体育館にて行われた開通式典においては、杉本福井県知事、渕上敦賀市長を始め、地元選出の国会議員、県議・市議、区長連合会、工事関係者、地権者の皆さんなどが集うなか、本道路の意味合いや完成までの経過を含めた祝辞が述べれられました。
特に、高木毅衆議院議員が月面着陸した際の言葉と同じ思いだとし、「敦賀にとって大きな一歩」と述べられた点に共感を覚えました。
 
式典ではアトラクションとして、粟野中学校吹奏楽部の演奏もあり、新たに拓かれる粟野地区と敦賀の未来に向け、元気をもらいました。
 
その後のテープカット、くす玉に続き、通り初めが行われましたが、式典関係者以外にも多くの市民の皆さんが訪れるとともに、特にお子さん連れの方が多く、笑顔で風船を持って歩く姿に、悲願であったこの道路への期待感と将来に向けて、まさにパーっと「道が拓けていく」感情が湧いてきました。

 
政治的課題としては、岡山松陵線と敦賀南スマートICをつなぐ道、いわゆるミッシングリンクの解消については、お越しいただいた杉本知事にも認識いただけたようですので、早期整備に向けて今後取り組んでいきたいと思います。
 
最後になりますが、本道路整備の完遂に向け、これまでご尽力された関係者の皆さん、何を置いても大変なるご理解とご協力をいただいた32の地権者の皆さんに感謝を申し上げ、本日のブログを閉じたいと思います。

敦賀高校がセンバツに王手!敦笑で目指せ甲子園!

ブログ 敦賀と野球


 
冷え込みは厳しいながらも晴れやかな青空が広がる昨日の敦賀。
「まだ決まったわけじゃない」と言い聞かせながらも、思わず顔がニヤついてしまう大変嬉しいニュースが飛び込んできました。
 
日本高等学校野球連盟より「第92回選抜高校野球大会21世紀枠」の全国9地区の候補校が発表され、何と敦賀高校が北信越地区の候補校として選出されました。
 

 
選考理由は次の通りだそう。
 
過去、春4回、夏17回の出場を誇る敦賀高校は、最新の出場が20年前の夏。
近年は、強豪私学に甲子園への道を断たれている。
グラウンドは狭く、バックネットもない状態で工夫を凝らした練習と熱意で、秋の県大会準優勝まで勝ち上がった。
21年ぶりの出場となった北信越大会では、長野日大に4-1で快勝。2回戦で星稜(石川)には完敗したが、名門復活に地元は盛り上がっている。マネージャーが保護者に対し、特別なアプリを使って、練習やミーティングの内容を伝えるなど、一体感のある取り組みを行っている。
北信越は、金沢商(石川)との比較になり、甲乙つけがたいながら、野球の伝統校であることや、恵まれない練習環境を克服していることなど、部活動としての優れた取り組みが評価された。
 
奇しくも、学校近くの市営野球場が利用制限されており、打撃練習に使えなことなどが選考理由につながったことは皮肉なことであるが、十分な練習環境のない中、場所や練習内容を工夫しつつ、勝利至上主義からの脱却を図り、今秋の県大会準優勝、北信越大会では36年ぶりの勝利を収めた。
 
今後は、来年‪1月24日‬に開かれる選考委員会において21世紀枠全国9地区の候補校を東西に分けて最初に東5地区(北海道、東北、関東・東京、東海、北信越)から1校、西4地区(近畿、中国、四国、九州)から1校を選出、さらに残った7校から地域を限定せず1校を選出し計3校が選抜甲子園出場となる。
なお、選出されれば、福井県勢としては初の21世紀枠での出場となる。
 
前身の敦賀商を含め、選抜で4度、夏の選手権で17度の甲子園出場を誇る古豪が目指す、1999年以来の甲子園。
 
野球で敦賀の人を笑顔にするとの思いを込めた「敦笑」を合言葉に白球を追う、「敦高球児」の甲子園出場を心から願い、全国に「球都つるが」の名が響くことを大いに期待し春を待つこととしたい。

議員定数に関し意見交換を行う

ブログ 敦賀市議会


 
写真は、本年7月に敦賀市区長連合会から提出された「議員定数削減」に関する要望書です。
「議員定数」に関しては、平成28年に同区長連合会より、現状の24名から20名にすべきとの要望があり、議会で検討した結果「定数維持」と判断した経過を踏まえつつ、改選後の機を捉え改めて今回要望があったものです。
 
この要望書を受け、市議会議長から議会運営委員会対し検討を行うよう諮問があり、既に検討の進め方に対する各派の考え方や議員ごとの定数の考えを集約したうえで、再来年度末までに結論を見出すべく、ゼロベースでの検討を開始しています。
 
このような背景のもと、昨日は検討を進めるにあたっての意見を伺うべく、市区長連合会理事の皆さんと議員(参加は21名/24名)との意見交換会が開催されました。
 
冒頭、市区長連合会長殿より、改めて要望の経過や趣旨について説明いただいた後、各地区の区長連合会長より「全区から定数削減の声が挙がっている」、「議員は少なければ少ないほど良い」、「区長の意見は民意」、「他市町と比較し24人は多過ぎる。崇高な理念の中で議員で判断を」など様々な意見が挙げられました。
 
これに対し、議員側からは、今後の検討にあたっての参考とすべく、「民意はどのように集約されたのか」、「議員不在の地区への懸念」、「求める議会象」などについて考えをお伺いしました。
 
理解を深めるうえで数名の議員から更質問や意見が述べられる中、私からは「議会の役割である①民意吸収機能、②政策立案機能、③行政監視機能について、区長の皆さんの敦賀市議会に対する評価、強化すべき点は何か」と質問させていただきました。
 
回答においては、3つの視点に対する具体的な評価はないものの、市民は「将来の敦賀を考える議会」を望んでいるとの回答がありました。
各地区からの選出議員ではなく、「敦賀一区」との考えのもと活動して欲しいなどの意見もありました。
上記2点について、現職議員の皆さんはそう思って手を挙げたに違いないのですが、区長さん始め、有権者の皆さんにはそう思われていないということは大変残念でありましたが、それが民意というのであれば、今後の検討にあたってひとつ念頭に置いておきたいと思います。
 
さて、こういった意見交換をしたからという訳ではありませんが、議会運営委員会において議論を開始するにあたり、既に議員個人の考えを提出しておりますので、この機会にその考えを示しておきたいと思います。
 
◉議員定数:20〜22名
 
◉その理由
議会に求められる以下の機能・役割に対し、上記の考えも踏まえつつ定数削減した際の影響を検討した結果、上記定数にあっても機能維持が果たせるものと考えるため。
 
①決定機能
会派制による議会運営がされており、各議案に対しても基本的に会派調整が行われていること及び委員会・分科会審議を経て議決がされていることから、定数減による影響はさほど大きくないものと考えます。
 
②行政監視機能
定数が減れば監視機能が低下するとの見方もあるが、委員会の柔軟開催などにより、議員間で議案を深掘りし問題点を抽出するなど、定数のみに依存せず機能を高める方法もあるのではと考えます。
 
③民意吸収機能
監視機能と同じく定数減により、民意吸収機能は低下するとの見方もあるが、定数が減ることによって、必然的に広域の意見を伺う(集まる)ことになることや議会報告会・意見交換会の開催方法見直しなどに
より意見収集する機能を高めることでカバー出来るものと考えます。
 
④政策立案機能
議会としての政策立案とはどこまでを指すのかにもよるが、中央集権地方分配型から地方分権に進む中において、今後も敦賀市が発展していくためには「個性」ある自治体として他の市町との画一性を有することが重要であると考えます。
ついては、独自性や新たな視点を持った政策提案を自治体任せにするのではなく、議会から発案・提起(条例など)していくことが肝要であり、これは定数の維持・削減によらず進めていけるものと考えます。
 
議員経験半年であるが故、上記の考えは理想論、抽象的部分もあり、ご意見もあろうかと思いますが、今後、議員個人として開催する議会報告会、意見交換の場を通じ、積極的に「議員定数に対する民意」をお伺いしていきたいと考えますので、皆さん奇譚のないご意見をお寄せいただけますよう宜しくお願いいたします。

連日の「百聞は一見に如かず」

ブログ 敦賀市議会

一昨日の北陸新幹線に続き、昨日は市庁舎建設に関わる現場視察に出席。
市庁舎建設特別委員会に先立ち、市の総務部にセットいただいた視察は「地中熱利用設備工事」と「庁舎立体駐車場」について。
 
◉地中熱利用整備工事について
新庁舎建設にあたっては、「敦賀市庁舎建設基本構想」に「人にやさしい環境にやさしいストレスフリーな庁舎」を掲げ、再生可能エネルギーを活用した設計としています。
その一つとして「地中熱」を利用した空調設備を設置するとし、現在、庁舎南側エリアにて深さ100mの抗を47本掘削し、熱交換用Uチューブを設置する工事が行われています。
この「地中熱」により、電気料金ベースで現庁舎空調用熱源(灯油)の半分程度を賄えるとのことです。
※地中熱システムの導入は、県内自治体では初とのこと。

 
◉庁舎立体駐車場について
これまでも紹介している庁舎右に隣接する立体駐車場が、ほぼ完成したとのことで現場確認させていただきました。

 
本来、約90台の公用車用として設計されておりますが、新庁舎が完成するまでの間は市民の皆さんにもご利用いただけます。
駐車場については、この後工事の最終調整を行い、1月中旬に共用開始となります。

 
現場視察にて理解を深めた後開催した特別委員会においては、上記2点に加え「自立型水素エネルギー供給システム」や3回目となる庁舎建設工事に関わる入札の経過等について確認しました。
 
午後は、広報広聴委員会に出席。
2月5日(水)に開催する敦賀気比高校の生徒の皆さんとの意見交換会の進め方や、令和2年度の議会報告会のあり方などについて多岐に亘り議論することが出来ました。
 
本日は、予算決算常任委員会(全体会)、敦賀市区長連合会との議員定数に関する意見交換会と続きますが、引き続きしっかりと対応してまいります。

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