ゆうあい倶楽部の仲間と大飯発電所へ

ブログ 原子力


 
人それぞれ、気心の知れた仲間やつながりというのをお持ちかと思いますが、私にとっては嶺南地区友愛会の流れを汲む「ゆうあい倶楽部」がそのひとつ。
 
昨日は、その「ゆうあい倶楽部」が年に一度開催している視察研修会に出席。
視察のメインは、関西電力大飯発電所。
 
大飯発電所は、1・2号機が平成30年3月に運転を終了、3・4号は新規制基準審査に合格の後、定格熱出力一定運転を継続しているところ。
とりわけ大飯3・4号機は、私のマイプラントである敦賀2号と同世代の、いわゆる「兄弟プラント」であることに加え、若かりし頃、タービン主機定期検査の現場作業を学ぶため、約1ヶ月間、民宿住まいで研修させていただいた思い出と親しみのある発電所です。
 
視察のほうはバスで工程を進め、おおい町にて関西電力が運営する「エルガイアおおい」にて事前説明と運転シュミレータ訓練の様子を拝見した後、青戸大橋を渡り発電所に向かいました。

 
余談のご紹介ですが、エルガイアでは施設内にある大型シアターを有効活用すべく、職員さんが描いたり、撮影した様々な絵や写真をバックに記念写真が撮れるサービスを行っています。
季節柄、私もクリスマスのショットで撮影いただきました。
(動画を掲載出来ないのが残念ですが、実際は雪降る動画で流れます)
一人の撮影はやや寂しい訳ですが、良き記念となりますので皆さんもお立ち寄りの際には、是非お試しくださいね。

 
思い出の発電所のほうは、セキュリティの関係もあり、バス乗車にて構内を回る形でありましたが、バーチャルリアリティー方式により、原子炉建屋やタービン建屋などに立ち入った感覚が得られることから、視察された皆さんの理解も深まったようでした。
 
新規制基準適合性審査対応の際には、所員の皆さんの大変な労苦と大規模な対策工事が行われた訳でありますが、昨日の発電所構内は、そのことを感じさせない静寂さ。
2機で236万kwを誇る発電所が、24時間弛むことなき運転監視と運営管理のもと、関西圏の電力供給に貢献していることに、同じ原子力産業に勤めるものとして、静かに胸の中でエールを送り、発電所を後にしました。
 
我が国における原子力発電の必要性に関しては、一昨日の議会の討論でも述べた訳でありますが、国民の約半数が必要性を「否」とする状況でありますので、客観的事実と科学的根拠をもって判断される方が増えるよう、「なぜ必要なのか」、「なぜ不要なのか」の議論が国レベルでオープンに進むよう期待するところであります。
 
視察のほうは、この後、「三方五湖に浮かぶ天空のテラス」をコンセプトに整備を進める「レインボーライン」、昨年完成した「世界標準の年代のものさし」と呼ばれる「年稿博物館」にて、詳細且つ丁寧な説明をいただきました。
こちらのほうは、また機会を改め報告したいと思います。
 
福井県嶺南地域にある財産を改めて見直しつつ、仲間とともに学ぶことが出来た大変有意義な一日となりました。