行政視察から“出前”議会報告会へ

ブログ 敦賀市議会

行政視察二日目は倉敷市議会へ。
 
視察の冒頭では、お忙しい中、倉敷市議会の議会運営委員長様にお越しいただき、ご自身が故星野仙一さんの母校、倉敷商業で野球をされていたこともあり、敦賀といえば野球のイメージがあることや、今回調査する「議会業務継続計画(BCP)」に関しては、平成30年7月にあった西日本豪雨の際、地元消防団の立場と議員の立場とで、どちらを優先すべきか葛藤があったことなど、貴重なご経験をお話しいただきました。
 
また、議会事務局殿からの説明においては、こちらも西日本豪雨で発生した小田川での7箇所の堤防決壊、テレビでも再三に渡り報じられた真備町の土砂崩れなどの甚大な被災状況に加え、その際に市と議会、議員と市民の間であった混乱や課題について、まさにリアルな実体験に基づきBCPを策定されたことの話しがありました。
 
すべては書き切れませんが、印象に強く残ったのは、「BCPを策定する目的、意義は、非常事態時に議会(議員)自らが行動するためのものであり、議員にとって分かりやすく実効的なものでなければならない」、「災害発生時の対応として大事なのは、市と議会がお互いにリスペクトし合って行動すること」との言葉でした。
 
いずれの言葉も、今後策定する私たちにとって強く意識しておくべきものと認識しましたが、前日の堺市議会に続き、倉敷でも本当に多くのことを学ばせていただいたことに感謝。
 
具体例を交え、的確且つ丁寧にご説明いただいた倉敷市議会事務局の皆様に心より御礼申し上げます。
 
こうして敦賀市議会のBCP策定に向け、非常に有意であった二日間の行政視察を終え、夕刻帰敦した訳ですが、余韻に浸る間もなく、次の予定「出前議会報告会」へ。
 
昨日のブログでもご紹介した「出前議会報告会」ですが、先週11日に開催した「参集型」での報告会に加え、今年度はより積極的に広報広聴活動を行うべく、市内3団体に足を運んでの「出前型」で実施するというもの。
 
昨日午前中、「ちえなみき」のオープンスペースにて子育て世代の方を対象に行った報告会では、フランクな雰囲気のもと、活発にご意見をいただけたとの報告を受けていた訳ですが、昨晩の対象団体は敦賀市区長連合会殿。
 
18時より西公民館にて、市内各地区を代表する8名の理事の皆さん(2地区はご欠席)、この日の担当議員10名出席のもと約1時間半に亘り、議会からのご報告及び意見交換を行いました。
 

【市区長連合会殿との出前報告会の様子(手前が議会)】
 
意見交換の場では、各地区固有の課題或いは敦賀市全体のまちづくりや税の使い方などに関する課題提起、議会の魅力向上や定数に関するご指摘など、様々な角度からご意見を頂戴し感謝。
 
その場でも、議会としてお話しできるものについては回答させていただいたものの、参集型でいただいたご意見と同様に、今後取りまとめたうえで、議会としての対応について協議していきたいと思います。
 
出前に関しては18日(金)に、残る敦賀市PTA連合会殿との開催を予定していますが、これで未就学からご高齢の方まで、各世代の方々と接することになります。
 
ここ2年を振り返れば、コロナ禍で最も苦に思ったのは「Face to Face」の活動がままならなかったこと。
 
そう思えば、まずはこうして「対面」で、市民の皆様と対話できること自体嬉しきことでありますが、顔見せ興行では意味がありません。
 
議会の役割のひとつである「意見集約機能」をフルに発揮し、市民の皆様にとって開かれた議会、より身近で信頼される敦賀市議会をめざして、引き続き、自分の役割を精一杯果たすとともに真剣に取り組んでまいります。
 
(参考掲載)

【子育て世代対象の出前報告会会場は、ちえなみき2階のオープンスペース。まさに「開かれた」場所で開催できたことも嬉しく感じた次第です。】