男性が履く「高っっっっっかい下駄」とは?

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「天気に恵まれる」の文字通り、澄み渡る青空、陽気と感じる気温となった昨日。
 
朝は辻立ちからスタートしましたが、この天気のせいもあってか、いつもより、通勤の車の中からリアクションしていただける方の割合が多かったように感じました。
 
また、辻立ちの後、のぼり旗を持って一緒に立ってくれた労組役員を発電所まで送り届け、市内に向け車を走らせると、浦底から望む水島が絶景で思わず停車し撮影しました。
 
先日、「逆さ野坂」のことを「大切な郷土の風景」と紹介しましたが、ここ敦賀半島の先端にもその心ありといったところ。
 
山に海に、こうした景色と出会えることで心満たされるとともに、この地に住んでいることを誇りにも感じた次第です。
 

【浦底の集落から望む水島。海面の輝きとも重なる見事な景色でした。】
 
さて、辻立ちの朝はいつもより家を出るのが早いため、どこか忙しなく準備をする訳ですが、そんな中で読んだ朝刊に面白いコラムがありました。
 
その記事は福井新聞の「越山若水」で、読んだ方も大勢いらっしゃるかと思いますが、世の男性はこの記事をどう感じられたでしょうか。
 
「女性を管理職に…そんな話しをすると『女性だからと下駄を履かせるのか』と言い出す男性がいる。そんな人に言いたい。あなたが履く“高っっっっっかい”下駄に気づかないのかと」
 
感の良い方は、この「高い下駄」の意味合いにピンとこられたかと思いますが、コラムは、企業のSDGsに取り組む田瀬和夫さんが福井市で講演でされた一部であるとの前置きのもと、「高い下駄」とは家事、育児をせずに済んでいることを指し、家事は女性に任せっぱなし、仕事だけ考えていれば良い男性が出世するのは当たり前…と続き、つまり生活できているのは誰のおかげかを分かっているならたとえ家事をやっていなくても「女性に下駄」などというはずがないとの趣旨が綴られていました。
 
以前に「男性が自慢げに言う『ごみ出し』はほんの一部に過ぎない」と自己の反省も込め、ブログに書かせていただいたこともありますが、この日も思わず「仰る通り!」と呟いてしまいました。
 
「何が?」と問う妻に、「越山若水にいいことが書いてある」と言い残し家を出た訳ですが、その後、妻はこのコラムを読んでどう思ったか。。。
 
聞くだけ野暮なことはそっとしてありますが、コラムはこの流れから、2020年代早期に30%程度とする女性管理職比率の政府目標や県内企業の状況などを紹介するとともに女性活躍の環境整備が急かされること、そして「もちろん男性たちは早く下駄の存在に気づき、意識を変えていかなければ」との結びで締め括られていました。
 
自身に照らせば、「下駄の存在は従分認識しつつ、下駄を脱ぐ努力をしている」(率先して家事をする)といったところでしょうか。
 
「男女平等参画社会」、「女性が活躍できる社会」の実現に向けて様々な制度整備が行われてきていますが、実現のための「絶対条件」は紛れもなく「男性の意識改革と実践」にあると考えます。
 
実は、若い世代の方と話していると「家事・育児は男性もやるのが当たり前」となっています。
 
つまりは、意識を変えないといけないのは第2次ベビーブーム世代(50歳近辺)の私たち以上の年代である気がしてならない訳ですが、会社で上位職や幹部にあたる世代こそ、こうしたことに理解のある「育ボス」にならないといけませんね。
 
自戒の念も込めて本日も書かせていただきましたが、こうしたコラムを読んで「高い下駄」の存在に気づかれた男性の皆さん、「皿洗いひとつが社会を変える」との思いのもと、私と一緒に「脱・高い下駄」を合言葉に実践していきましょう!