2026年5月11日
海上自衛隊ミサイル艇「はやぶさ」入港が残したもの
結果して話題が連続することになりますが、8日に敦賀港に入港した海上自衛隊のミサイル艇「はやぶさ」。
入港の目的が「第44回親子のフェスティバル」での広報活動ということで、昨日は絶好の天気の中での開催も手伝ってか、「一般公開」に参加された方はなんと、約1,800名とのこと。
説明にあたった乗組員の皆さんは、さぞかし嬉しい悲鳴といったところでなかったとお察しする次第ですが、これだけ多くの方、とりわけお子さんが乗艇されたことを私も大変喜ぶところであります。
任務を終え、16時には出航するということで桜岸壁に行くと、きらめきみなと館周辺はイベントのお片付けの真っ最中。
岸壁側でも陸海の自衛隊、海上保安庁の皆さんがテキパキと動かれていたほか、出航を知ってかお見送りにと、こちらも多くの方が集まっていらっしゃいました。
その後、敦賀海洋少年団の皆さんの手旗信号の実演があり、「はやぶさ」艦艇からもお返しの手旗と、何とも頼もしくも微笑ましいエール交信がされた後、16時より少し早く、準備を終えた「はやぶさ」のロープが解かれ、いざ出航。
※投稿後追記
敦賀海洋少年団のInstagramによれば、手旗信号で送信したのは「ゴアンコウヲイノル」だったとのこと。

【敦賀海洋少年団の手旗信号でお見送り】
我々、敦賀防衛懇談会メンバーは、日の丸や日章旗を振り、出航を見送りました。
入港以降、歓迎式や懇親会の場などを通じ、艇長をはじめ各乗組員の方々と様々なお話をしただけに、お別れが寂しくも感慨深いものがありましたが、ミサイル艇「はやぶさ」の今後の活躍と乗員皆々様方の安全な任務遂行を心より祈念する次第です。

【雲ひとつない青空のもと出航する「はやぶさ」】
さて、こうして私にとっては、国防について考える三日間にもなった訳ですが、5月4日の産経新聞にあったコラム『日本の武器輸出解禁を中国と豪比はどう見たか』を思い出しました。
「世界の論点」として書かれたこの記事では、冒頭、政府は4月21日、防衛装備品の輸出ルールを定めた防衛装備移転三原則と運用指針を改定し、戦闘機や護衛艦など殺傷能力のある武器の輸出を原則可能にしたことに対し、中国は政府や国営メディアが「新型軍国主義の氷山の一角だ」などと強く反発したものの、装備品輸出の対象となるオーストラリアの研究者やフィリピンの当局者は全面的に歓迎の意を示し、「地域の安全保障に貢献する」と前向きに評価した。
詳細は割愛しますが、中国側は歴史問題まで持ち出した上で、今後、日本で軍国主義の復活が進んでいるという「危険性」を世界に主張する方針とみられ、中央テレビの論評は、国際社会に対し「高度の警戒を維持し、手を携えて日本の新型軍国主義を断固として防ぎ止めるべきだ」と訴えたとありました。
一方、オーストラリアは、日豪では移転三原則などの改定直前に、豪海軍が将来使用するFFM(海自の最新鋭護衛艦)11隻の共同開発について契約を締結しており、論評は、改定によって共同開発が補完され、両国間に「継ぎ目のない防衛産業基盤」を構築することに資すると論じたことに加え、日本の武器輸出を巡る改革により、インド太平洋地域において「日本が真の防衛大国として地域の安全保障に貢献する」との確信を深めることになるだろうと強調した。
また、南シナ海で中国の軍事的圧力を受けているフィリピンは、今回の改定を全面的に歓迎。
フィリピンのテレビ局GMA(電子版)によると、テオドロ国防相は声明で「最も質の高い防衛装備品と支援が入手できるようになる」とした上で、フィリピンは「実効性のある抑止力によって地域の安定に貢献する」と強調したとあります。
立ち位置によって、真逆の味方になっているのは当然のことと認識しますが、日本は周辺各国とも連携した「抑止力」を持つことで、地域の安定と平和を守る、極めて重要な役割を担うもの。
なお、抑止力とは、「(自国の)計画が成立しないと思わせること」と学びました。
日本国内でも、「戦争する方向に進んでいる」と声高に唱える方もいらゃっしゃいますが、今回、「はやぶさ」に乗艇された約1,800名の皆さまはどう思われたか。
1999年の北朝鮮船との事案を踏まえ、速力を改良して以降、北朝鮮船の話は皆無になったことを思えば、答えはそういうところ(抑止力が効いている)にあるのではと。
いずれにしても、国防に対しては色々な意見がある中において、自分の考えを持つことは非常に大事なことであり、今回の「はやぶさ」入港、そして一般公開が、その機会になったのであれば幸いに思う次第です。






