阪神大震災から28年 対処能力の向上へ

ブログ 防犯/防災

阪神大震災から28年を迎えた昨日。
 
被災各地においては追悼行事が行われ、尊い命を失った方々に対し鎮魂の思いが捧げられました。
 
1995年1月17日に発生したこの地震は、ここ敦賀でも突き上げるような揺れを感じたことや阪神高速の倒壊シーンなど現地の衝撃的な映像は、四半世紀を経ても未だ記憶に新しく、恐らくこの後も忘れることのない、いや忘れてはならない出来事なのだと思うところです。
 
昨日の関連ニュースを見るに、阪神大震災で児童8人が犠牲になった兵庫県芦屋市の市立精道小では、6年の児童の進行による追悼式が行われ、児童約660人と遺族らが慰霊碑に黙禱を捧げられましたが、児童会代表の生徒からは「震災学習で、当たり前だった生活が突然、当たり前ではなくなってしまう怖さを学び、一日一日を大切に生きたいと思った。そして、ひとりでも多くの命が助かるよう、想定外の災害に備えるという過去の教訓がこの学校で受け継がれていくことを願う」との言葉がありました。
 
また、「阪神大震災28年 対処能力の向上へ、大阪府警が巨大地震想定訓練」と題した記事では、大阪府警が巨大地震を想定した訓練を府内各地で行い、警察官のほか関係機関も参加し、救出や輸送を円滑に行うための手順を確認したとのこと。
 
近畿管区警察学校(堺市北区)では、南海トラフ巨大地震による津波で家屋が水没・倒壊した想定で、府警の広域緊急援助隊が警備犬とともに出動する訓練。
 
阪神高速では、災害発生時に緊急車両や支援物資の輸送車両が通行する道路を確保する訓練が行われ、府警高速隊や陸上自衛隊、阪神高速の運営会社などから約70人が参加。
 
府警幹部からは「災害はいつ起こるかわからない。必ず発生するという意識を持ち、いかなる事態にも適切に対応できるように日頃から対処能力の向上に努めていく」と話したとありました。
 
直接の被災者でない立場から学ばねばならないことは、児童生徒あるいは府警幹部の言葉にある「災害は必ず起こると思い備える」こと。
 
自助、共助、公助、いずれにおいてもということでありますが、ここ敦賀に住む者としてはまず、「敦賀では起こらない」との思いを捨て、それぞれの立場において「対処能力を向上」することが極めて重要と改めて認識する次第です。
 
備えることのひとつとして現在、敦賀市議会では、こうした自然災害発生時に備えるための「業務継続計画(BCP)」の策定に向け検討を進めているところ。
 
このBCP然り、策定することで満足することなきよう、実想定で機能するものを作らねばと、改めて思いを強める次第です。
 
ここ30年の間に発生した阪神大震災、東日本大震災は、今を生きる者に残された大きな教訓。
 
この教訓を無にせぬよう、我が胸の中に留め続けたいと思います。
 

【毎年掲載している写真。教訓を忘れぬよう、今年も掲載いたします。】