覚悟や信念を貫く先にあるのは「信頼」

ブログ 働く仲間とともに

昨日は、「国民民主党分党へ」とのニュース。
 
立憲民主党との合流を巡って臨時の記者会見を行った玉木雄一郎代表は、「円滑に物事を前に進める道は『合流すべきだ』という人と『合流すべきでない』という人で分党するしかないとの結論に至った」と述べ、合流派と残留派に分党する考えを明らかにしました。
 
また、玉木代表ご自身は「合流新党には参加しない」としたうえで「理念や政策が異なる人が集まって無理やり党を作っても、過去の反省を生かせない」こと、「今の日本にこそ政策提案型の改革中道政党が不可欠だ」とも述べ、その路線を残留派の新党で継承したいとの考えを明らかにしました。
 
この会見に先立ち、4時間に亘り党の臨時執行委員会が行われたとのことでありますが、代表の会見後、泉健太政調会長が「役員会の了承を得た認識はない」などと取材で語るなど、シナリオ通りに分党が進むかは不透明との見方もあります。
 
党員でもない私が軽々に述べることは差し控えますが、玉木代表が仰る「過去の反省」や「政策提言型の改革中道政党が必要」との考えは大いに賛同出来るものであり、本来あるべき姿と考えることから、その立ち位置において今後の動向を注視していきたいと思います。
 
さて、その国民民主党も立憲民主党も働く者が集う「連合」との連携政党である訳ですが、福井県においては、連合福井に加盟する労働組合の組合員が中心となって設立した政治センター「福井総合政策フォーラム21(以下、F-TO21)」があり、その中で「F-TOP21議員懇話会」の名のもと、連合推薦の県議会議員、各市町議員が相互連携し活動を進めている状況にあります。
 
昨日は、ちょうど今年度第4回目となる定例会が福井市にあるNTT西日本ふくいデータセンターにて開催され、情報ネットワーク設備の視察の後、シリーズで続けている産別意見交換会(情報労連)、さらには議員交流会において各級議会の状況や課題について共有を図りました。
 
視察においては、情報セキュリティの関係から立入り者には「静脈認証」を義務づけていることや、データを一瞬たりとも止めないためバックアップ電源が多重化されていること、福井県及び各自治体と取り組みを進めている「福井情報スーパーハイウェイ(FISH)」のデータサーバーなど、通常見ることが出来ない範囲まで確認させていただきました。
 
情報労連さんとの産別意見交換会においては、情報通信(ICT)政策、自治体との連携などについてお話しを伺う中、政府が進める「Society5.0」並びに「5G(第5世代移動通信システム)」に関しては、情報通信機能の発展により新たな社会、新たな価値を生み出すため様々な視点において取組みが進められていることをより把握することが出来ました。
 

【産別情報交換会の様子。情報労連の寺島議長にご説明いただきました。】
 
これだけ大きな視点で対応せねばならないことに対し、「産別課題については、個別の自治体でというよりも、認識を持って会社として(国と)進めていくことになろうと思う」との言葉が印象に残りました。
 
最後に議員交流会においては、県議会、各市町(この日の出席者は、福井市、越前市、敦賀市、南越前町)の6月議会報告、次なる9月議会の進め方などについて情報交換した後、トピックスして「洪水ハザードマップ」の取組みについて、私の方から敦賀市の状況を説明させていただきました。
 
こうした内容で進めてきている本懇話会でありますが、政党の枠組みに囚われず、労働者の代表である「連合」の枠組み、視点で活動することは大変重要なことであり、のっぴきならない用事がない以上、この会優先で出席をしている訳ですが、こちらについては今後も同じ思いで参画していく所存です。
 
冒頭述べた分党に関して、今後の結界如何によっては、各県連はもとより、一枚岩になるべしとの立場を示してきた連合本部、様々な事情を抱え対応してきた地方連合にも大きな影響を与える訳でありますが、建前論で判断する時期はとっくのとうに過ぎています。
 
国会議員の皆さんそれぞれがお持ちの覚悟や信念を貫き通し、国民や職場組合員から納得と共感の得られる選択をされることこそが「信頼される政治」につながるものである。
 
肌感覚において、このことだけは間違いないと言い切れることであり、私も地方議員のひとりとして責任ある行動、対応をする所存であります。