生死を分けるタイムリミット「72時間」

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日中、そして夜半も時折強い雨が降った敦賀。
 
こう連続して降雨があるとやはり気になるのが笙の川の水位ですが、今朝、呉竹地点の情報を確認するとまだ顕著な水位上昇とはなっていない模様で安堵。
 

【6日5時の笙の川の様子(福井県河川・砂防総合情報サイトより)】
 
しかしながら、インターネットの天気情報サイトでは、「梅雨の最盛期、大雨と熱中症のリスク高まる」といったタイトルが並び、この先1週間は、梅雨前線が南北に移動しながら本州付近に停滞する見込みで、今日6日は北陸や中国地方など日本海側で雨脚が強まるところがあるとのことであり、保水した雨の流出とともに、引き続き注意・警戒していきたいと思います。
 
まさに「出水期」も本番を迎えている訳ですが、敦賀市では危機管理対策課より、今一度、風水害に備えて事前に確認していただきたい各情報ページへのリンクを一覧とし、昨日ホームページ掲載がされました。
 
市から発令する避難情報や、土砂災害情報、トンボメール(敦賀市防災メール)などの再周知がされていますので、皆様方におかれましても一度ご覧になっていただければと存じます。
 
以下に当該ページをリンクいたします。
 
 →→→敦賀市HP「風水害に備えて」はこちら
 
さて、目を覆いたくなるような映像が幾度となくテレビで流れる熱海市伊豆山の大規模土石流に関しては、発生直後から警察や消防、自衛隊などによる必死の捜索活動が続けられているものの、5日夜、この日の捜索を終えた段階で、新たに2人の死亡を確認したと発表。
 
この災害での死者は計4人となりました。
 
お亡くなりになられた方に対し、心よりご冥福をお祈りいたします。
 
一方、流失家屋は少なくとも130棟という中で、熱海市は住民基本台帳を基に所在不明者の確認作業を進めており、居場所が分かっていないのは4日時点の147人から64人まで減ったとのこと。
 
こうした災害において、被災者の生存率が下がるといわれる境目の「72時間」は本日6日午前に迫っています。
 
幸い雨は小康状態となった一方で、夏の暑さが戻り、現場では今日も過酷極まる捜索活動になることが予想されますが、生死を分けるタイムリミットまでに一人でも多くの方が発見、生存確認されることを祈るばかりです。
 
一昨日のブログの繰り返しとなりますが、長雨が続くここ敦賀においても、熱海の災害を対岸の火事としてはいけません。
 
「私のところは大丈夫」との「正常性バイアス」を取り払い、高まる河川の氾濫や土砂災害のリスクに十分警戒しつつ、「72時間」も意識のうえ、この出水期に備えていきましょう。