横田早紀江さんの思い。ここに。

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昨日のブログで、日本からコロナワクチンを提供された台湾の受け止めを書きましたが、今度は台湾出身の日本ハムの王柏融選手が巨人戦で逆転2ランを放ったヒーローインタビューでこのことに触れ、「まずこの場を借りて日本に感謝したいと思います。台湾にワクチンを提供していただき、本当にありがとうございます。日本と台湾だけでなく、世界中が一日でも早くコロナが収まるように祈ります」と感謝の言葉を述べたとのこと。
 
こうして心が通じ合うかのような王選手の言葉は、台湾と日本が強固な信頼関係にあることを示すものであり、真の自由と民主主義の名のもと、引き続き大国の圧力に屈することなく連携していくべきと考えるところです。
 
一方、これとは真逆に国家間で歩み入れないのは北朝鮮。
 
昨日は、北朝鮮による拉致被害者家族会初代代表であった横田滋さんがお亡くなりになって早や1年が経過し、奥様の早紀江さんがご自身の思いを語られました。
 
「お父さんの分まで精いっぱい闘うと誓ったのに、拉致事件に進展は見えず、焦りは募るばかりです」との思いから始まり、解決の道筋を辿る政治、国民の皆様に対しては、以下にように述べられました(該当部分を抜粋)。
 
「世代をまたぎ、非道の極みである拉致と向き合わなければならない理不尽さを政治家、政府の方々は本当に、胸に刻んでいただきたいのです。」
 
「『もう、皆さんが頑張らなくても、私たち国家を担う者たちが必ず、取り戻します』。そう毅然と言い放ち、実現させる政治家はいらっしゃらないのですか。」
 
「北朝鮮の最高指導者の心をいかに開き、行き詰まった現状を打ち破るか。すべての被害者を帰国させる決断に導き、日本と北朝鮮、世界中に平和をもたらす希望の道筋を描けるのは、政治家や政府に携わる皆さまの決意にかかっています。日本には、それを果たす力がきっとあるはずです。」
 
「そして、国民の皆さま。大切な日本国家のためにも、どうか今一度、わがこととして拉致事件を受け止め、解決を後押ししてください。家族同士で、友人同士で論じ合い、解決への思いを、声にしてください。」
 
この切実な思いを聞き、皆さんはどうお感じでしょうか。
 
母として、愛する娘めぐみさんを探し続けてきた早紀江さんは85歳。
 
生きている間に再開を果たすためには、この問題を風化させないことが重要と、常に胸にブルーリボンバッジを付けてはいるものの、それしか出来てない自分への歯痒さと同時に、多くの拉致被害者のご家族が高齢を迎える中、政治に携わる者はもとより、国民の皆様お一人おひとりが早紀江さんの言葉を胸に留め、この言葉を自分ごととして受け止め、大きな力にすべきと考えるところです。
 
残された時間は限られているのですから。
 

【拉致被害者を返せ!必ず取り戻すとの決意を国民の総意に!】