嶺南6市町の「人と思いをつなぐ」こと

ブログ まちづくり

「仲良く手をつないでいこうと思えば、まずは相手の特徴を知ること」
 
以前よりご紹介しています、嶺南6市町の有志議員や職員にて構成する「嶺南未来構想会議」については、北陸新幹線敦賀・小浜開業を契機により近い関係になる「嶺南全体」を捉え、その将来像を描くことを目的に活動を進めていきているところ。
 
構想会議にて策定した将来像の原案をベースに、多方面へのプレゼンテーションや意見交換を通じ、より理想に近づけるべく作業を行なってきている訳ですが、冒頭に書きましたように、これから手をつないでいくための共通点を見出す観点においても、嶺南6市町それぞれの特徴や課題を知ることが必要ではとのメンバーからの意見。
 
つまりは、その市町の最上位にある「総合計画」の内容を把握していこうということで意見が一致。
 
この構想会議の良いところは、考えたことは即行動。
 
早速、手分けをして各市町に趣旨説明のうえアポイントを取ると、どこも快く受け止めていただき、トントン拍子で日程調整完了。
 
昨日は、第1陣として小浜市、おおい町、高浜町に伺ってきました(敦賀市、若狭町、美浜町は別日に設定)。
 
それぞれ2時間の枠をいただき、前半の1時間は、市町の皆さんから総合計画のご説明と質疑、後半は構想会議より原案のプレゼンテーションとそれに対する行政視点での感想を頂戴する形で進行。
 
「総合計画」に関しては、小浜市と高浜町がちょうど今年度策定に向けた作業を行なっているところであり、ホットな審議状況などを聞かせていただきました。
 
また、おおい町においては、策定した計画の冊子をコンパクト化し、町職員の皆さんは日頃から携帯しているともお伺いし、計画に対する意識の高さを感じました。
 
相手もあることですので、全ての内容をオープンにすることは避けますが、北陸新幹線開業という視点で見ると、小浜は通過駅になるということで、受け皿づくりや開業効果について計画に滲み出ていたのに対し、おおい・高浜はそこまでのトーンでなかったり(まだ先の話しとの感覚)、人口減少対策に関して、おおい町では「若者」に重点を置いた取り組みを進めるとの姿勢が如実に表れていたりと、基本施策やアプローチの仕方が大変参考になりました。
 
後半の構想会議が考える嶺南の将来像プレゼンは、これまたこの会議の特徴で「全員参加」の「分業制」。
 
各議員がパートパートで登板し、会の趣旨や策定案の考え方について説明させていただきました。
 

【私も司会やプレゼンなどでマイクを持たせていただきました(写真は高浜町での様子)】
 
密かに楽しみにしていた策定案に対する市町の皆さんの感想、反応については次の通りでした(職員さんからの主なご意見)。
 
◉もっと職員を呼べば良かったかな。また機会があれば設定いただきたい。
◉各市町が新幹線開業に向けて取り組んでいるが、まずはこの地域に目を向けてもらうことが大事であり、次に各市町に目を付けてもらう。一枚岩になることが大事。
◉福井県の「WAKASAリフレッシュエリア構想」と方向性が合致していると感じた。新幹線開業効果として、嶺南スタイルとして発展していければと思う。
◉嶺南が一体となって進めていくことは必要なことと感じた。
◉舞若道開通の時もまだ先と思っていたことがすぐに来た。将来に向かって先んじて準備を進めることが大事だと認識している。
◉「関西から一番近い海のあるまち」との構想会議のフレーズは、「近畿のふるさとであるまち」(平成元年の高浜町総合計画)と似ている気がした。
◉関西から来た人にとっては、見える景色に大きな差がなければ、小浜も大飯も高浜も同じ。企業誘致も然り、全体で連携して取り組んだほうがやり易いという面もある。
 
行政視点でも、嶺南が一体となって取り組んでいく必要性の認識や大きな方向性としては同じであることは大きな収穫であったと同時に、「もっと職員を呼べば良かった」と言ってもらえたことは喜ばしいことでした。
 
最後の高浜町役場を出る時には、外は真っ暗でしたが、言うまでもなく「充実した一日」。
 
高浜から敦賀までがつながる将来を頭に浮かべつつ、1日の議論を振り返りながら下道で帰路につきました。
 
こうして昨日だけでも、多くの職員の皆さんとのつながり、思いの共有が図れたことを思えば、この構想会議の役割は「人と思いをつなぐ」ということにもあるのかもしれません。
 
我がまち「敦賀」の持続的発展への尽力は勿論のこととし、視野広く、視点を先に置いて、引き続き活動にあたっていきます。
 
(追伸)
嶺南未来構想会議の考える「嶺南の将来構想」に興味のある方は是非、連絡いただけますようお願いいたします。
人数に関係なく、どこでもお伺いいたします。
 

【小浜市役所】

【おおい町役場】

【高浜町役場】