小林正夫議員、3期18年に亘り本当にありがとうございました

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「勝ち負け」で例えることなのか。
 
電力需給逼迫を受けて政府が原子力発電の「最大限活用」を打ち出したことに対し、原子力規制委員会の更田委員長は22日の記者会見で「推進側のニーズがいくら強くても、規制が負けることはありえない」と述べたことへの感想。
 
電力各社に安全性を高める対策を徹底させる姿勢は崩さないと強調したようですが、あたかも再稼働を急ぐあまり、電力事業者が安全を蔑ろにしていると受け止められるような発言を私は看過することはできません。
 
原子力発電に携わるものは皆、福島第一原子力発電所事故を踏まえた安全対策、世界最高水準と言われる日本の原子力規制をクリアするため、それこそ血の滲むような努力を続けていて、「安全よりも再稼働」と思っている者など一人も居ないと考えます。
 
独立性の極めて高い原子力規制委員会の、しかもトップのこうした誤解を招く発言は厳に慎んでいただきたいと強く申し上げておきます。
 
さて、このような日本の原子力規制に対し、真正面から向き合い、真の原子力安全に向け、的確且つリアルな意見を進言しているのが電力総連組織内国会議員ですが、その一人、小林正夫参議院議員が昨日7月25日に議員任期満了日を迎えました。
 
「最後のメルマガ」として届いた内容には、「母体の東電労組中央委員会で、竹詰ひとし委員長の参院選当選のお祝いを述べ、3回の選挙と18年に亘るご支援に感謝を申し上げるとともに、一日も休むことなく活動出来たことは、仲間や秘書の皆さんに支えていただいたからこそと感謝しました。」とありました。
 
また、「現場の声が国を動かす!政治は生活と直結、生活体験から法律を直す!の信念で国政に挑んだ18年。ご支援ありがとうございました。」と続き、「後任の竹詰ひとし議員へ、私同様のご支援をよろしくお願い申し上げます。どうぞお元気でお過ごし下さい。」との言葉で結ばれました。
 
小林正夫議員には、先日、私の母体である原電総連からも労いと感謝のメッセージボードを届けたところですが、さらりと述べられた「3期18年、一日も休むことなく」との言葉からは、特に東日本大震災と福島第一原子力発電所事故が発生してからの11年は、本当に気の休まることがなかったものと心中お察しする次第です。
 
まさに身を張って、職場の声を国政に届け続けていただいた小林正夫議員。
 
本当に、本当にお疲れ様でした。
 
今日からは、18年に及ぶ緊張を解かれ、ご家族とともにゆっくりとお過ごしいただきたいと思います。
 
小林正夫議員が、国会で最後となる質問、且つその中でも最後に意見されたのは、「電力の安定供給」と「原子力発電の活用」でした。
 
そこに込めた強い思いと、真っ直ぐな姿勢は、しかと私の記憶と胸に留めています。
 
何より現場第一主義で、どんな困難の時も前向きで、誰にでも公平で朗らかに話され、誰からも好かれる小林正夫議員は、私にとって偉大なる大先輩であり、目標とする政治家です。
 
特に東日本大震災以降は、小林正夫議員の存在があったからこそ、私も組織も頑張れたと言っても過言ではありません。
 
感謝しても仕切れない小林正夫議員。
 
3期18年もの長きに亘り、本当にありがとうございました。
 

【最後の参議院総務委員会で質問される小林正夫さん。ラストの言葉とそこに込められた思いは絶対に忘れません。】