他の議員の一般質問より学ぶこと

ブログ 敦賀市議会

敦賀市議会と同様、県内の各議会でも一般質問が行われており、この期間は新聞にその日の質問者やトピックスが掲載される訳ですが、昨日は、私の質問した「エネルギー教育」が福井新聞に、「スマートエリア形成」が中日新聞に取り上げられていました。
 
決して自慢とかではありませんが、それぞれ記者の視点で関心事あるいは重要と捉え、取り上げていただいたと思えば、やはり嬉しいもの。
 
他の議員の方の記事も含め、多くの方の目に止まることで、逆に関心が高まればと思うところです。
 
さて、昨日の敦賀市議会は一般質問2日目を迎え、7名の議員が登壇。
 
ICT教育や新型コロナウイルスワクチン接種、河川の治水安全度、中郷小のクラスター、関電美浜3号再稼働、子育て環境など、この日も多方面に亘り、理事者との議論が続きました。
 
どの質問も深く、掘り込んだものでしたが、とりわけ4月に中郷小学校で発生したクラスターに関しては、息子さん、奥様がコロナ感染、ご自身も濃厚接触者となった豊田議員が、まさにリアルな体験を通して感じた問題意識をもって、感染経路や情報発信、その際の地元病院(市立敦賀病院)の状況、それらで得た知見をどう今後に生かすかとの流れで質問され、深く拝聴させていただきました。
 
やり取りの中では、市立敦賀病院が一部一般病棟を空け、感染症病床を8床まで増やし対応していること(元々は2床)、病院職員のうち16名が中郷小に通うお子さんをお持ちの方であったことから、自宅待機など人的体制に大きな影響があったこと、さらには最初に感染と判断された児童の小さな変化に親御さんが気付き、すぐに小児科で診療した(コロナの早期発見)ことが、クラスターを最小限に抑えることにつながったこと、この親御さんは陰性であったことから、感染源の特定には至ってないなど、病院事業管理者からの丁寧な説明で事実関係を把握、理解することが出来ました。
 
この場の議論でもありましたが、やはり真実を把握し、正確な情報を早期に発信することの重要性を改めて認識しましたので、引き続き、自分ごとと置き換え、今後の行動に反映していきたいと思います。
 
新型コロナに関して言えば、昨日、政府は新型コロナウイルス特別措置法に基づき発令している10都道府県に対する緊急事態宣言について、沖縄県を除く9都道府県に関し20日の期限で解除する方針を固めたとのこと。
 
東京や大阪など7都道府県は宣言に準じた「蔓延防止等重点措置」を7月11日まで適用し、飲食店への酒類提供をめぐる制限は一定の条件を満たせば緩和、宣言解除後のイベントの人数制限は最大1万人とする方向だそう。
 
本日17日午前の分科会で解除方針に了承が得られれば、同日夕の政府対策本部で宣言解除を決定するとのことですが、東京オリンピック開催を控え、今後の人流、対策意識がどう動くか、国民力が試されることになると考えるところです。
 
この新型コロナに関しては、先日BBCのニュースで世界各国の「超過死亡」(過去データをもとにした予想死亡者数に対する超過)に関し、先進国では日本だけがマイナスを示しているとありましたが、国立感染症研究所「感染症疫学センター」で調べてみると、以下のようなデータとなっていました。
 

【国立感染症研究所「感染症疫学センター」の“超過および過少死亡数ダッシュボード”より】
 
ご覧いただくように、新型コロナウイルス感染症流行期(2020年1月から2021年1月末)における超過死亡数を見ると、2021年1月時点で、日本のすべての死因を含む超過死亡数は、おおよそ例年と同等の規模であることや、一方で同時点の過少死亡数は例年より大きく、新型コロナウイルス対策等で例年以上の感染症対策や健康管理が行われている状況の中、それらの正の影響が考えられますが、季節性インフルエンザの流行状況の影響等、今後死因別の詳細なデータ解析が必要になると報告しています。
 
要するに、コロナで失われた命があれば、マスク着用などコロナ対策によって救われた命(特にインフルエンザなどの感染症)もあり、総合的且つ客観的データとして見ると「例年と同規模」になるということが示されています。
 
誤解なきよう、だからといって、決して命を軽んじている訳でないことはお伝えしておきたいと思いますが、これもひとつの真実であり、世界各国が「日本だからオリンピックが開催できる」と考えられている所以と思うところであります。
 
本日は、一般質問の流れから、少し余談めいた話しとなりましたが、思考する際の参考になればと思い書かせていただきました。
 
今日は、一般質問最終日。
 
残り5名が質問されます。
 
また、一般質問終了後は、市区長連合会から提出された「議員定数削減」に係る請願審査を行う、議会運営委員会が開催されます。
 
私は本請願の紹介議員となっておりますので、そうした立場のもと説明責任を果たしていきたいと思います。