今一度認識すべき「苦渋の判断」の真意

ブログ まちづくり

昨晩の食卓に並んだのは、義母お手製の「昆布巻き」と「ちらし寿司」。
 
私が「絶品」と評する義母の料理の代表格ですが、妻によれば「敦賀まつりの時期」だから作ったとお裾分けしてくれたのだそう。
 
妻の実家は、窓から覗けばお祭り気分を味わえるくらい氣比神宮に近い場所にあり、毎年まつりの時期はといえば、家族皆でお邪魔をし、義母の料理に舌鼓を打ちつつ、神宮や露天の並ぶ商店街を子どもたちと一緒に、童心に返って行き来したことを思い出した次第です。
 
その「敦賀まつり」(正式には氣比神宮の神幸祭と例大祭)は今年も残念ながら中止となりました。
 
今日と明日は、その代わりかのように、神楽や本町商店街などのエリアでは各種イベントが開催されるとのことですが、今でもこの決定(中止の判断)を不満に思う声を聞くところ。
 
私自身は、何を置いても実施主体である協議会の判断を尊重すべきとの考えであり、賛否を申し上げる立場にないとの姿勢をとってきたところですが、ちょうど私がお世話になっている知人のブログに「スッと」胸に落ちる言葉がありましたので、皆様にもご紹介いたしたく、以下引用させていただきたいと思います(Oさん、勝手な引用ご容赦ください)。
 
〜以下、抜粋引用〜
 
(前略)この決定に異を唱える声もあるようですが、全ては感染拡大防止の観点からの決定であり、安全に祭りを斎行するため、すなわち私たち市民の安全を最優先にした結果の判断です。
見切り発車で開催するのは簡単でしょうが、ここで中止を決断することは勇気を要したことでしょう。
 
この重大な決断に至った経緯と真意を理解し、苦渋の決断だったであろう決定に感謝すべきではないでしょうか。
今一度感染拡大防止を意識し、このコロナ禍を乗り越えるための基本に戻る必要があると思います。
来年こそは神幸祭と例大祭が盛大に開催できるためにも。
 
〜引用終わり〜
 
前段には、氣比神宮宮司さんらの「祭りで密を回避できない」と苦悩されたことも記載があったうえでのこの文面に、改めて納得した次第です。
 
さて、こうした苦渋の判断を強いられている根源である「新型コロナ感染」。
 
やや減ったとはいえ、昨日の敦賀市の新型コロナ新規感染者は77人となっています。
 
感染急拡大により、今なお、市立敦賀病院や保健所など医療関係者の献身的な対応が続いていることも忘れてはなりません。
 
本来「お祭り時期」であるこの週末ですが、知人の結びにもあったよう、「来年こそは」との願いを込めて、義母の料理に込めた思いとともに過ごしたいと思います。
 

【再開を待つ大鳥居。来年に「楽しみ」の先送りをしたと思って…。】