一般質問から得られる「気づき」

ブログ 敦賀市議会

改めてですが、このブログの役割と目的は、自分の活動や考えを有権者の皆さんに知っていただくということですが、もうひとつ大事に思っていることは、政治に関心を持っていだだくということ。
 
そういった意味で、議会開催中はあまり前置きなく、議会であったことを中心に書くということにしておりますので、その点ご容赦いただきけますようお願いいたします。
 
さて、一般質問2日目の昨日は、1日目と同じく6名の議員が登壇。
 
一昨日のブログに、一般質問の場は「自身の質問時間以外も学びの時間とし、しっかり拝聴する3日間にしたいと思います」と書きましたが、この二日間はまさに他の議員の皆さんの質問から多くの「気づき」をいただいております。
 
ひとつは、多角的視点。
 
昨日の質問では、生活困窮者支援、産後ケア事業、避難所の男女参画、障がい者の自立支援など、議員に得手・不得手は言ってられない訳ですが、正直、自分の中ではそういった課題と直接の接点がなくきたこともあり、取り上げてきていない分野でありまして、各議員のリアリティある質問と意見提起は、大変勉強になりました。
そういった多方面からの視点がある議会というのが、住み良いまちづくりにつながるものと改めて感じました。
 
次に、質問の組み立てと理事者とのやり取り。
 
私の座席は市長部局の皆さんが座る理事者席前の最前列につき、理事者の表情も質問にあたる議員の横顔や質問席の状況も大変よく分かる位置にあることから、その辺の細かな部分についても汲み取れる訳ですが、この日も事前通告した質問に続く「再質問」にて、さらに考えを引き出して行こうという議員側と、時には動ぜず、時には人情滲む表情も浮かべながらも答弁する理事者の姿から、内容が深掘りされるシーンが多々あり、時間に窮して浅いやり取りになってしまっている自分との違いを感じました。
 
最後に、議員それぞれの感性と言葉の大切さ。
 
多様性と言えばそれまでですが、議員それぞれの持っている感性は言葉に表れます。
どちらかというと直球勝負型の私は、思ったことをストレートに言葉にしてしまうので「ヒネり」がないのですが、この日は以下の言葉が印象に残りました(発言議員の名前を書くのは控えます)。
 
◉投資効果なきところに民間は金はかけない。であれば、今あるものを活用し、投資しやすい場所に(金ヶ崎周辺整備に対して)
◉敦賀は、都会に近い田舎まち(移住・定住促進に対して)
◉驚きと感動を与える場所になることを期待(新幹線開業を踏まえた駅西地区開発に対して)
◉視覚と違い、聴覚は選べない。だから音楽は人を惹きつける魅力がある(駅ピアノの導入に対して)
◉わずかなコストでゆたかな心が生まれる(音楽を通した文化・交流の発信)
 
実は私も一昨日の質問で、敦賀高校生の観光マーケティンググループの取り組みと世界への発信を掛け「中部国際空港から1羽の折り鶴が世界に飛び立った」と述べましたが、上でご紹介したものは私のと質の違う、施策に結びつくイメージを感じるものであり、「なるほど!」としっかりメモさせていただきました。
 
おそらくですが、表情や頷きを見るに、理事者の皆さんの心にも届いたことと勝手に理解した次第。
 
「気づき」は以上となりますが、こうして色んなことを感じる質問の場というのはやはり、敦賀市議会が「一問一答方式」を採用していることが大きいのかなと考えます。
この「一問一答方式」は、平成20年12月定例会から質問の1回目は一括方式、2回目以降の質問を一括もしくは一問一答の選択が出来るとして以降、平成22年6月定例会から「完全一問一答方式」を採用(当面の間は一括との選択制)したうえで、全議員が「一問一答方式」を選択している状況に鑑みて、平成27年6月定例会から「完全実施」されたもので、「敦賀市議会基本条例」第5条では「市長等への質問は、広く市政上の論点及び争点を整理するため、一問一答方式で行うものとする」と定め、さらに通告の範囲内であれば「再質問」を可とすることも含め、「議会改革」がされてきたお陰だと思っています。
 

 
他市町の議会を決して批判する訳ではありませんが、「一括形式」、慣例的に「再質問を認めない」とする議会もある訳ですが、感情なくシナリオの読み合いをしていては、双方の議論の深掘りなど出来るはずがなく、それでは有権者の皆さんにも思いは(双方の)届かないでしょう。
 
臨席の1期生議員の方と会話するに、同じ考えを持たれていたようで、先人の皆さんが脈々と改善をされてきたこの敦賀市議会、そして議会との両輪である理事者の皆さんと議論出来る場にいることを何か嬉しく思った次第です。
 
本日は、今定例会の一般質問最終日となりますが、先輩議員・同僚議員の皆さんの発言はもとより、綿密な準備のうえ答弁にあたる理事者の皆さんからもひとつでも多く吸収し、自身の成長につなげていきたいと思います。