「普通選挙の日」に思う「一票」の大切さ

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日が過ぎるのは早く、昨日からは二十四節気の「雨水」に入りました。
 
「雨水」とは、雪が雨に変わって降り、これまで積もってきた雪や氷が解け始め水になるという意味があるようですが、今年の敦賀は雪もすっかりと溶け、昨日も雨。
 
逆に今日は雪に変わるとの予報がされているものの、いずれにしても、一歩づつ春が近づきつつあると感じる今日この頃です。
 
さて、昨日ご紹介しました4月の敦賀市議選に関して、昨朝、福井新聞の記事を見ると、定数22に対し、計27陣営が出席したものの、引退を公言している現職や出馬を決めかねている新人も複数おり、選挙戦になるかは流動的な情勢になっているとありました。
 
もちろん、選挙戦になるか否かに関わらず、しっかりと準備を進めることに変わりありませんが、選挙といえばちょうど本日2月20日は、日本初となる(男子)普通選挙が行われた日にあたり、「普通選挙の日」として記念日のひとつに制定されているとのこと。
 
偉そうに書きながら、実は私も知らなかった訳ですが、歴史を辿れば、1928(昭和3)年2月20日、第16回衆議院議員総選挙が行われ、日本初となる普通選挙が実施されました。
 
これは、1925(大正14)年に制定された「普通選挙法」に基づいて行われた初めての選挙で、所有財産や納税額等に制限されず、一定の年齢を越えた成人男性全員に選挙権が与えられました。
 
この時点ではまだ男子限定選挙だったものの、1946(昭和21)年からは女性にも選挙権が与えられ、正式な普通選挙が実施されるようになって今に至るとのこと。
 
投票する権利が、当初は男性だけのものであったとは、今でこそ考えられませんが、こうして思えばやはり、「投票権」は国民ひとり一人に与えられた大事な権利ですね。
 
とりわけ安倍政権時代には、「独裁国家」などと揶揄する勢力がありましたが、選挙で選ばれた議員、多数の票(議員)を得た政党が政権運営することはまさに「民主国家」であり、飛躍しすぎたものと常々感じていたところ。
 
つまり、民主主義の根幹は「選挙」であるといえますが、残念なことに、国政選挙のみならず各級地方選挙においても、全体的に投票率が低下傾向にあります。
 

【衆議院議員選挙における年代別投票率の推移(総務省)。20歳代、30歳代の若年層の投票率の低さが顕著。】
 
そうした中、前回、戦後初の「無競争」となった敦賀市議会議員選挙が4月に行われますが、まずは選挙戦となり、市民の皆さんの投票行為につながること、さらには新人同士の戦いが確実となっている敦賀市長選挙と相まって、高い投票率となることを期待する次第です。
 
なお、これからの敦賀の方向性や将来は、高い民意を反映して決めなければならないとの思いが根幹にあることをご理解いただければ幸いです。