連合定期大会にて初の女性会長を選出

ブログ 働く仲間とともに

ここ最近は晴天続きの敦賀でしたが、昨朝は曇り空。
 
天気予報でも雨マークまではなかったことから、定例の辻立ちを行うべく、労組役員とともに移動しているとポツポツ雨。
 
それでもこのポツポツはすぐに止み、青空も覗いてきたため、昇り旗を準備のうえ辻立ちを開始しましたが、10分もしないうちに今度は黒い雨雲が覆い、本格的な降雨。
 
辻立ちを始めて2年半で初の降雨中断の判断となりました。
 

【この後、雨雲が立ち込め中断。ですので、この写真は貴重なショットかも。】
 
せっかく始めたのに残念と思うところですが、ここは以前に学んだ松尾芭蕉のポジティブ精神。
 
350年前、「奥の細道」で名月をここ敦賀で見ることを楽しみに来たのに雨で見れなかった時に詠んだ「名月や北国日和定めなき」。
 
今日見れなかったけれども、自分の頭の中で想像する風景がある、次に見る楽しみが出来たと詠んだこの句は、超ポジティブな芭蕉さんを表すものと知り、以降、私も天気のことでは残念と思うことがなくなりました。
 
悔やんでもどうにもならない代表が「天気」ですが、世の中に山ほどある「どうにもならないこと」を悔やむより、こうして思考の切り替えひとつで「悔い」から「楽しみ」に変えることが出来る、即ち人生が豊かになることかと思いますので、こうした状況に遭遇した際は、是非この句を思い出していただければ嬉しく思います。
 
少し前置きが長くなりましたが、コロナや政治経済、エネルギーに外交防衛など、各分野で注視すべきことが多々ある状況ですが、昨日はそのひとつ、労働組合の組織内議員の立場として注視していた連合の定期大会が開催されました。
 
大会は、東京都内のホテルで開催され、3期6年務めた神津里季生会長の後任に「ものづくり産業労働組合(JAM)」副会長の芳野友子氏を選出。
 
女性が会長に就くのは初めてで、事務局長には日本教職員組合(日教組)委員長の清水秀行氏が選ばれました。
 
芳野新会長は、「私自身がトップとしてふさわしいかどうかということもあるが、ガラスの天井を突き破るチャンスを逃してはならないと思い、覚悟した」と述べ、初の女性会長として、新たな視点も盛り込んだ運動を展開されることを期待するところ。
 
そのうえで、まず最初に手腕が試されるのが次期衆議院選挙かと思いますが、既にご承知置きの通り、連合はこの衆議院選挙で、個別に政策協定を交わした立憲民主党と国民民主党を支援することとしていますが、立憲民主党が政権交代を実現した場合に、共産党から閣外協力を得ると合意したことが、組織内で波紋を呼んでいます。
 
先日も新聞報道にあったとして、ブログにも記載しましたが、立憲民主党の枝野代表は、あくまで「限定的な閣外からの協力」だと説明し、共産に法案の事前審査などには関与させない考えに対し、共産党の志位委員長は「共産党は『閣外協力』で支える」と訴え、「わが党が提唱してきた野党連合政権の一つの形態だ」と高揚感を隠さないとあります。
 
志位委員長がこう主張する以上、衆議院選挙で立憲民主党を支援する連合は、歴史的に対立してきた共産党の理想実現に協力する形となることから、昨日の大会では退任前の相原事務局長(自動車総連)が、この野党共闘を巡り、「労働運動の世界で、私どもが長年共産党との関係は厳しく相いれないものと整理してきたことも改めて申し上げたい」と語り、立憲民主党側を牽制する場面もあったとのこと。
 
こうした動きや考えが、今後、地方連合を含めた組織内でどういった動きとなるのかについては、私が意見する立場にないのですが、さらに今後選挙が近づくにつれ、立憲民主党と共産党が共闘の名のもと、いかなる動きを見せるのか。
 
万が一、手を取り合って街宣でもするようなことがあれば、それを放置しておくことは、今度は職場組合員から連合に対する求心力にも影響するものと強く危惧するところです。
 
なお、重ね重ねとなりますが、母体の電力総連らが支持する「国民民主党」は、こうした野党連携に毅然と一線を画し、実直に「政策提言型の改革中道政党」を目指していますので、そこはひとつ「民主党」でごっちゃにせず、ご理解いただきたくお願いいたします。
 
いずれにしても、政策制度実現に向け、選挙、政治はもちろん大事ですが、働く者が集うナショナルセンターとして、組織が一体となって運動を継承していくことが極めて肝要と考えるところであり、こうした重みを感じつつ、運動に参画してきた一員として、また、今は推薦議員団のひとりとして、引き続き職場で汗して働く皆さんの声や思いを真摯に受け止め活動にあたっていきたいと思います。
 

【夕方通った「敦賀半島トンネル」付近からは、朝の降雨が嘘のように絶好の景色が広がっていました。これもまさに、「北国日和定めなき」かなと。】