福井県内の実効再生産数は「1.54」。今が踏ん張り時!

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新規感染者増加が続く「オミクロン株」の感染拡大に伴い、厚生労働省は24日付で新方針を各自治体に通知。
 
重症化リスクが低い若年層は医療機関を受診せずに自宅療養を可能、患者自身がウイルス検査を行ったうえで行政側に連絡するとしたうえで、実際に運用するかは自治体が判断するとのこと。
 
いつも思うのは、なぜ全国一律ではなく「自治体の判断」に委ねるのかというところですが、都道府県知事に強い権限を持たせている感染症法を意識したとしても、疫学的知見から妥当な対応であれば、やはり国主導の「一律」であって良いのではと思うところです。
 
この通知に対しては、大阪市の松井一郎市長が即座に反応し、「インフルエンザと同じ対応だ」と言及。
 
大阪市としてもひっ迫する保健所業務の負担を軽減するため、近く20代で基礎疾患がない若年層の健康観察は携帯電話のショートメールを活用して行うとし、感染状況を見極め、対象を30代に拡大することも検討するとのこと。
 
松井市長は、「一定以上の年齢で重症化リスクがある方に力を注いでいける」とも述べており、これは既に福井県が行っている対応と同様かと思いますが、限られた人的・物的資源で対応するとの観点から、この点については考えを共にする次第です。
 
さて、ここ敦賀市においては、一昨日16人、昨日14人の新規感染者が確認されていますが、小学校2校、中学校1校が臨時休業、児童クラブは学校に合わせ5ヶ所休所、公立保育園1園、私立保育園1園が休園と児童、生徒もさることながら、対応を余儀なくされる保護者の方々への影響が次第に大きくなっている状況にあります。
 
こうした状況も捉え、昨日、市では「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」が開催され、状況の共有や対策などに関し確認が行われています。
 
危機感として持っておくべきは、敦賀市において感染経路は追えなくなっていること、県内において8割が自宅待機とのことですが、嶺南の病床は高齢者で一杯であるということ。
 
この現況はしかと肝に銘じておきたいと思います。
 
個人の対策については、今まで以上のことはありませんが、福井県も新聞広告などでも呼び掛けているよう、「マスクなしの会話から9割」感染していることはデータから得られている事実であり、会話時のマスク着用を徹底していただくに限るということであります。
 
また、行政機関として、その機能を維持するとの観点からは、職場での分散勤務の準備に入ること、「感染を持ち込ませない」、「拡大させない」との観点からは、子ども関係の施設の休館や公共施設の利用制限(市内在住者や年齢で制限)など一段階強化するとあり、感染リスクに応じた対応であると理解する次第です。
 
 →→→敦賀市「公共施設の利用制限」についてはこちらをご覧ください
 
なお、ワクチン接種については、3回目接種を前倒しするとのことであり、これに関しては、市からの正式な情報発信を確認のうえ対応いただきたく存じます。
 
3回目接種に関しては、75歳以上のご高齢の方や障がいのある方に対するタクシー利用助成がありますので、詳しくは以下リンクをご覧ください。
 
 →→→「3回目接種時の往復タクシー代助成について」はこちらから
 
「オミクロン株の重症化率は低い」と言えど、「今の感染症法に準じた対応」においては、先の学校、児童施設の休業や休所に伴う保護者の方々の在宅勤務などにより、医療分野のみならず、それぞれの会社などに影響を与えるのは必至であり、これが拡大すれば社会経済活動の維持にも関わること。
 
福井県は「誰でもかかり得る状況」と述べていますが、「それでもかからないように」と一人ひとりが対策を徹底していくしか、この波を抑える手はない訳であり、私自身、公的立場にもあることを一層肝に銘じ行動していく所存です。
 

【福井県新型コロナウイルス情報サイト「コロナビ」の1月25日データ。実効再生産数は着実に「1.0」に近づいてきており、今が踏ん張り時である。】