祖国を思うウクライナ避難民のために

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ロシアのウクライナ侵略からまもなく3ヶ月。
 
戦況は長期化の様相を呈する中、ウクライナ国防省は16日未明、同国軍が東部ハリコフ州から露軍を撤退させ、ロシアとの国境地帯まで到達したと発表。
 
15日には、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長が、NATOの非公式外相会合での演説で「ウクライナは勝利できる」と述べ、加盟国に支援強化を呼び掛けたとありましたが、非人道的なロシアに屈することはあってはならないと思いつつ、優勢劣勢の報に一喜一憂することが果たして良いことなのかと自問自答するところです。
 
何を置いても願うは一日も早い停戦合意であり、戦況は把握しつつも、ウクライナ国民が安堵して暮らせる日が訪れることを願うばかりです。
 
一方、こうした中において、心あたたまるのは、人の優しさと子ども達の笑顔。
 

 
写真は、敦賀市ホームページに掲載されていた、ポーランド・クラクフに拠点を置く「社会福祉法人 福田会」(ポーランド支部)からのウクライナ避難民支援活動の報告にあったもので、避難民の子どもの為の体育用品を購入したキエルツェ(ポーランド)の小学校でボールを手に笑顔を浮かべる子どもたちの様子ですが、避難先でこのように元気に暮らしていることに胸を撫で下ろした次第です。
 
ここにある「社会福祉法人 福田会」は、第一次世界大戦後の1920年、当時シベリアにいたポーランド孤児を受け入れたことが縁でポーランドと交流を続けており、こうした支援に関わる寄付金に関しては、同団体のポーランド支部を通じてポーランド国内のウクライナ避難民への支援物資や食事の提供等に充てられている訳ですが、敦賀市からは、多くの方々からのご支援をいただいている「ポーランド人道支援金」の第2回目の送金を終え、これまで総額4,094,297円(令和4年5月13日現在)の支援が行われているところ。
 
市では、事態の長期化に伴い、現地における避難民への支援が今後も必要であることから、支援金の受付期間を6月10日(金)まで延長して受付けるとしており、引き続きご協力を頂戴できればありがたく存じます。 
 
先にありました通り、福田会さんからの活動報告を通じ、敦賀市の皆さんからの分を含む支援金が、実際現地でどのように充てられたかを知ることができることは大変貴重なことであり、子ども達を始め、ウクライナ避難民の皆さんの心身が少しでも満たされることにつながればと切に願う次第です。
 
活動報告を読むと、ポーランドに流入したウクライナ避難民の数は約338万人とされており、ポーランドからウクライナに戻った人の数は27万5千人(5月13日時点)となっていることや、現地ボランティアによると、ロシアに送られていた一部のウクライナ人がポーランド国内に入国しているため、宿泊施設の確保が急務となっていることが記載されていました。
 
また、クラクフ中央広場内では連日デモが行われており、ウクライナの平和を訴え、「私たちはウクライナで生きていきたい」と涙ながらに訴えていたとの報に触れました。
 
いかなる状況にあっても祖国を思うウクライナの皆さんのこの願いを叶えるためには、物心両面で彼ら彼女らを勇気づけ、励まし続けることが必要不可欠であり、ともに戦う姿勢と力強く支えるとの私たちの思いを届ける支援活動が、今できることであり、やるべきことと改めて胸に強く刻む次第です。
 
 →→→人道支援やウクライナ避難民の皆さんの現況などが記載されている敦賀市ホームページも是非ご覧ください