日本海側は大雪に警戒

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JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雪雲の帯は、日本海をゆっくりと南下。
 
動きが遅いため、同じような場所で強い雪が続き、特に山形県から新潟県下越、石川県で積雪の増加が目立っています。
 
夜半に降雪ありと予想された敦賀は、今朝窓を覗くと屋根がうっすら白くなった程度で安堵したところですが、北信越エリアでは先日、国道8号と国道17号で55キロにわたって断続的に立ち往生が発生し、新潟県柏崎市の国道8号ではおよそ38時間通行止めが続いたとのニュースがありました。
 
国道に車が集まった要因の一つと考えられるのが高速道路の通行止め。
 
NEXCO東日本によると、通行止めの直接の原因は事故で、18日夕方に北陸道の柿崎インターから中之島見附インターの上下線を通行止めとしましたが、その際の国土交通省北陸地方整備局の見解は、「高速道路の通行止めとなった段階に関しては、除雪としては対応可能な状況であり、国道上では滞留も発生していなかったという状況もあって、国道を通行止めにはしていなかった」とのことでした。
 
その後、19日の15時半過ぎに国交省は国道8号を通行止めにしますが、それまでに大量の車両が国道8号に入り、すでに滞留が発生していたとあります。
 
今後の大雪に備え、国交省とNEXCO東日本は「情報連絡本部」を設置し、さらなる連携の強化を図るとしていますが、この経過を聞いて思うは、過去の教訓は生かされたのかということ。
 
その教訓とは、福井県で2021年1月に発生した、大雪による北陸自動車道での1500台にも及ぶ立ち往生の件。
 
これは全国ニュースにもなりましたが、この際、国交省やNEXCO中日本、福井県を始め、沿線自治体にて再発防止対策としたのが、高速や国道の予防的通行止めや各関係機関の情報連携強化、幹線への車両流入制限の呼び掛けなどではなかったか。
 
比較的雪の少ない柏崎という土地柄もあって、「大事には至らないだろう」との「正常性バイアス」が働いたとまでは申し上げませんが、同じ北信越エリアで発生した過去事例を予防的に反映していれば、ここまでの規模にはならなかったのではと考じた次第です。
 
こうして、今回の件がまたひとつの事例となる訳ですが、予測が難しい近年の豪雪、豪雨とあらば尚のことであり、ここ敦賀においても今回の件を教訓とし、我がこととして捉えておかねばと認識するところ。
 
今は強烈な風雨ですが、このクリスマス寒波。
 
日本海側では大雪が続くとされる27日(月)夕方まで警戒を強めておきたいと思います。