新幹線対策特別委員会にて現況を確認!

ブログ 北陸新幹線 敦賀市議会

冒頭、事実関係だけ一点ご報告いたします。
 
以前に私や他の敦賀市議会議員が問題視していた、3月5日の衆議院内閣委員会における「原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法の一部を改正する法律」審議における斉木武志議員の発言(敦賀市職員が本法案を「カビの生えた法案」と揶揄している)について、昨日開催された敦賀市議会の原子力発電所特別委員会の場で委員から、これに対する敦賀市の対応について質問がされました。
 
敦賀市からは、斉木議員の発言は事実と異なるものであるだけでなく、敦賀市の意思に反するものであり誠に遺憾であることや、この発言が立地自治体と国との信頼関係を損なわせる恐れがあること、今後このようなことがないよう記した「抗議文」を既に議員に対し送付している旨の説明があったとのこと。
 
敦賀市のこうした対応を見れば、国会の場で発したこの発言の重大さがご理解いただけるのかと。
 
私見を述べることは一切しませんが、「地元」から抗議までされた斉木議員が今後どのように対応されるのかだけは、「地元」市議の立場としてしっかりと注視していく所存です。
 
さて、私はと言えば、昨日は新幹線対策特別委員会に出席。
 
本委員会に関しては、これまで所属外でしたので、委員会傍聴にて調査状況の把握に努めてきましたが、今回からは委員として出席。
 
2023年春開業予定から1年遅れとなったことも受け、工程管理や受け皿づくりの具現化に向け、益々重要な委員会になるとの認識のもと、初の委員会に臨みました。
 

【北陸新幹線敦賀駅舎から北側の工事状況(10日ほど前に撮影)】
 
今回の調査事項は、以下の通り。
 
1.駅西地区土地活用事業について
2.新幹線駅前広場について
3.報告事項として
(1)北陸新幹線建設負担金について
(2)並行在来線について
(3)北陸新幹線の整備状況について
 
1.駅西地区土地活用事業に関しては、①知育・啓発施設解説準備状況、②ホテル建設工事(説明会)概要、③駅西地区土地活用資金スキームの見直し、④公園レイアウトの項目について。
 
コロナ禍にはありながらも、知育・啓発施設については、市民の皆さんからより多くの声を反映すべく、引き続きネットワーキング活動を継続することやホームページのスタイル、施設通称の応募方法について説明がありました。
 
ホテル建設に関しては、2月15日に近隣地区(鉄輪町1丁目、2丁目、白銀町)の住民を対象とした説明会を開催したうえで、2022年6月末の竣工に向け来月より工事着手すること、資金スキームについては、知育・啓発施設整備費に国庫補助金を充てることにより、広場維持管理費のランニングコストを抑えることが出来る仕組みを構築すること、公園レイアウトに関しては、昨年11月に行った社会実験イベントの結果も踏まえ、ウッドマウンテンやベンチ、イベントやケータリングを行うための水・電源を確保することなどを確認しました。
 

【現時点での駅西公園レイアウト計画図】
 
次に駅東側(木の芽側)の駅前広場については、木の芽川整備までを含めたパース図がお披露目され、具体的イメージが沸いた次第です。
 

【新幹線駅前広場(やまなみ口)のパース図】
 
報告事項に関しては、現時点における敦賀市の建設負担金が約8.6億円(工期延期前より約6千万円増)になること、並行在来線については、令和4年開業としていたものを令和5年3月頃の開業に見直しすること、北陸新幹線の整備状況については、各工事区間の進捗状況を確認のうえ、1年延期の要因のひとつである敦賀駅工区に関しては、クリティカルパス(主要工程)が約1ヶ月半先行して進んでいる旨の説明がありました。
 
私自身、説明を受けての質疑では、各項目において不明に思う点、とりわけ工事工程に関しては、突如の1年延期となったことの反省として、本委員会としても精度を上げて進捗確認をしていくべきとの考えのもと、資料の見直しについて意見させていただきました。
 
理事者からの説明により、進捗率だけでは真値の工程感が見えないことも良く分かりましたので、ここは発電所の工程管理と同じく、今後はクリティカルパスに重きを置きチェックしていきたいと考えます。
 
北陸新幹線敦賀開業に向けては、駅舎を始めとする工事のみならず、駅西・東の開発など、今後は目で見て分かる変化が生じてきます。
 
ハード整備はハード整備でもちろん大事なこととして、同じか、それ以上に大事なのはソフト面。
 
即ち、開業に向けては、市民の皆さんにより積極的且つ丁寧に説明・アナウンスをすることでワクワク感を高め、敦賀全体の機運を高めていくこと。
 
この点に関しては、理事者任せにすることなく、自身もPR隊となって、積極的に役割を果たしていきたいと思います。