祝!「うららん所在(No.2)」発刊!

ブログ 地域コミュニティ

ここ最近は、議会中ということもあってブログに書く題材に事欠かない日々を過ごしており、それ故に若干遅くなってしまったのですが、実は先週末(金・土)と福井新聞の嶺南版に嬉しい記事が掲載されていました。
 
金曜日は、敦賀市の東浦地区にて、同地区の高齢化や過疎化が進む中、区長会や老人クラブなど8つの団体が垣根を越えて地域行事や交流に取り組む「東浦コミュニティ運営協議会」を設立(昨年10月)したとの記事。
 
記事ではさらに、来年度は市からの交付金も活用し、新たなスタイルの夏祭りや地区の活動を報告する広報誌の発行などに取り組むことを5月の総会で提案していくことまでが紹介されていました。
 
これに関しては、以前に東浦地区の区長会長さんからもお話しを伺っていた訳ですが、地区に住む人口の半数以上が65歳以上という高齢化にあっても地域の継承と活性化をしようと知恵を絞り取り組む姿、そしてこうして一歩前に進む役員の皆さんの姿に心から嬉しく感じること。
 
関係人口の考えも取り入れ、来て良かった、住んで良かった東浦地区を目指すとの力強い思いも込めて設立した運営協議会。
 
実は私、議員になって初めての定例会で一番最初に取り上げた質問テーマが「地域コミュニティ」でして、今でもまちづくりの一丁目一番地は「ここにあり」と考えるところであり、そうした思いも踏まえながら、今後、東浦地区とは連携をさせていただきながらお手伝いさせていただきたいと思います。
 
もうひとつは、土曜日の新聞に掲載されていた、地元粟野地区の記事。
 
粟野地区においては、先ほどの東浦に先駆けて、平成28年に「粟野コミュニティ運営協議会」を立ち上げ、こちらは21の団体が協力し合って、既に「粟野ふるさと祭り」などのビッグイベント運営などを行なってきているところ。
 
そうした中、今回は、粟野地区の歴史を後世に伝えようと、各地区老人クラブの役員ら29名で構成する「粟野の歴史を語り継ぐ会」が、昭和から平成までの歴史を令和へつなぐ冊子「うららん所在(とこ)No.2」を発刊するとの記事。
 
このタイトルの「うららん所在」ですが、敦賀の人でも分からないかもと解説させていただくと、「うら」は「私」、「うらら」とは「私たち」を指す方言で、つまり訳すと「私たちの住むまち」となります。
 
記事では、昭和57年3月にNo.1が発刊されているということで、それから丁度40年の時を経て発刊されることとなった経緯や思いなどが掲載されていました。
 
そして、昨日、粟野公民館にて関係者が集っての「発刊記念の集い」が開催され、私も地元選出市議のひとりとして出席させていただきました。
 
手に取った「うららん所在」はA4版、271ページ、巻頭グラビア「後世に残したい!粟野ふるさと遺産!」から始まり、第1章では「写真で見る粟野の昭和史」、第2章では「写真で見る粟野の平成史」、第3章では「粟野地区の概要」、第4章では「皆様からの投稿編」として全82編の住民の皆さんから頂いた思い出話しやエピソード、伝統や風習までもを掲載、そして最後の「資料編」では、芥川龍之介の小説でも有名な「芋粥」に始まり、神社や文化財、仏像やお寺まで、粟野に古くからある貴重な財産を丁寧に紹介するなど、見応え、読み応え満載、まさに「後世に残すバイブル」的存在の冊子だと感銘を受けた次第です。
 

 
式典では、まさに粟野地区を表す「仰ぎ見る野坂の御嶽、水清き黒河の流れ」の歌詞で始まる粟野中学校校歌の静聴から始まり、主催者挨拶、渕上市長ら来賓からの祝辞に続き、冊子の概要をパワーポイントで紹介したり、特徴的なスライドではコメンテーターが当時の思い出を懐かしく語られたほか、敦賀市立博物館館長補佐の高早さんの記念講演「粟野の文化財を通して」までが行われ、改めて粟野への愛情とアットホームな雰囲気を感じる式典となりました。
 
昭和30年に敦賀市に編入合併するまでは、人口6,300人であった粟野村は、今や人口約23,000人、約9,600世帯、敦賀の約3分の1が住むマンモス地区に成長を遂げていますが、まさにその過程や出来事、エピソード、文化までを思いとともに詰め込んだ271ページ。
 
約2年の月日を掛けて企画、編集、発行までを戴いた「粟野の歴史を語り継ぐ会」の皆さんを始め、写真や記事を投稿戴いた地区住民の皆さん、そしてこの活動を縁の下でしっかりとバックアップしていただいた粟野公民館職員の皆さん、本当にありがとうございました。
 
説明スライドにあった言葉、「進歩の多くは、過去に対する知識によって生み出されている。粟野の歴史を知ろう。」
 
文化や歴史を次代が知り、継承していくことで時代は続く。
 
We Love AWANO、We Love TSURUGA
 
素晴らしき人、素晴らしき文化に恵まれ、こうしてこの粟野、敦賀に住んでいことへの感謝と誇りをもって、今日からさらに頑張ります!