敦賀発電所の皆さんに活動報告

ブログ 働く仲間とともに

原子力関係の話題が続き恐縮ですが、原子力規制委員会は13日、臨時会合を開き、原子力発電所の運転期間を「原則40年、最長60年」とする現行の制度から、60年超運転を可能にする規制制度への見直し案を正式決定しましたが、委員5人のうち、地震・津波対策を担当する石渡明委員が反対したとのこと。
 
意見が割れたまま重要案件を決定するのは極めて異例で、石渡氏は反対理由を「科学的、技術的な新知見に基づくものではない。安全側への改変とは言えない。」と述べたとありました。
 
一有識者としての意見を尊重すること、私自身、会合の詳細まで把握していないことから、この考えに意見するつもりは毛頭ありませんが、そもそも利用施策としての40年運転制限自体に「科学的根拠がない」としていたのは規制委員会であり、石渡委員にはもう少し、このあたりとの関係について話しを伺ってみたいところです。
 
さて、この正式決定に関わらず、何をおいても安全最優先で発電所の保守運営にあたっているのが、原子力職場の皆さんですが、昨日は母体の日本原電敦賀発電所にて活動報告の機会をいただきました。
 
定例会と定例会の間に続けてきた報告会も、今回で15回目を迎えましたが、貴重なお昼休みにも関わらず、この日も多くの所員に参加いただき感謝。
 
報告会では、12月定例会の内容や市政のトピックスに加え、先般、敦賀市議会として資源エネルギー庁より説明を受けた、「GX実行会議を踏まえた今後の原子力政策の方向性」についても紹介し、認識をともにした次第です。
 

【報告会の模様】
 
審査を継続する敦賀2号は「長期運転」、建設予定地の維持管理を続ける敦賀3,4号機は「革新軽水炉」と、今回のGX実行会議での基本方針を受け、今後は原子力関連法案審議に進むところですが、光明差すものと受け止めるもの。
 
いずれにしても、私たちが目指すのは、S+3Eの考えに立った現実的なエネルギー政策の実現。
 
この実現に向けては引き続き、敦賀発電所のみならず、電力関連職場で働く、現場の皆さんの声や思いを大切に、取り組んでまいります。