愛の反対は憎しみではなく「無関心」です

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世間の喧騒を知ってか知らずか、日々着々と変化する季節。
 
早いもので、先日、雪解けの季節を表す「雨水(うすい)」を迎えたと思ったら、昨日3月5日からは、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」に入りました。
 
啓蟄の「啓」は「開く」の意、「蟄」は「冬の間、地中に閉じこもっている虫」のことで、つまり「啓蟄」は「冬ごもりをしていた昆虫などが地上に這い出ること」を意味するとあり、昨朝はそんな季節を感じながら散歩をすると、虫には出会えなかったものの、畦道に咲く小さな花に出会いました。
 
小指の爪の大きさにも満たない小さな花でしたが、あれだけ積もった雪の下でも咲いていたのか、雪解けの後咲いたのかは定かではないものの、小さくとも強い生命力を感じました。
 
こうして厳しい環境の中でも生きる姿を見るに、やはり重なるのは戦禍を過ごすウクライナの皆さん。
 
何を置いても、大切な命がこれ以上失われないこと、そして一刻も早く平和に過ごせる日が訪れることを、農道の一角で願い、祈った次第。
 
願うことしか出来ない自分は無力なれど、いま起きている現実を直視のうえ、今日も願い続けたいと思います。
 
さて、昨日は参加を予定していた行事がコロナの影響で延期となったこともあり、メリハリをつけ完全オフ日とし、家のことや自分ごとに時間を使わせていただきました。
 
自分時間では、最近SNSなどに掲載され気になっていた映画「ひまわり」を鑑賞。
 
それにしてもクリックひとつで何万本もの映画が観れるamazon Primeは便利で、登録だけしてあまり使っていなかったことを後悔した訳ですが、本題のこの映画は、作品のタイトルになっている「ひまわり」がウクライナの国花であり、実際「ひまわり畑」はウクライナで撮影されたことと、第二次世界大戦をきっかけにロシアの地で引き裂かれた夫婦の悲恋の物語であることが取り上げられ、50周年HDレストア版が3月末から緊急上映されることが決定しているもの。
 

【映画「ひまわり」のパッケージ。HDレストア版は、とても50年前のものと思えない映像でした。】
 
1970年製作というと、私が生まれる2年前の映画につき、正直映画の存在自体を知らなかった訳ですが、悲劇のヒロイン・ジョバンナ役を演じるのはソフィア・ローレンさん、亭主のアントニオ役はマルチェロ・マストロヤンニさんと、ともにイタリアを代表する俳優さんで、愛情あふれる新婚生活から一転、ロシア戦線に出兵、厳寒での凄まじい行軍で生死を彷徨うシーンあたりから戦争の暗い部分が描写され、互いに思い合いながらも戦争によって引き裂かれていく。
 
夫婦の悲しき愛を招いた要因が戦争であること、そして、印象的な「ひまわり畑」のシーンはやはり今のウクライナと重なってしまい、言葉で表せない気持ちになった訳ですが、とにかくこの素晴らしき映画に出会えたことに感謝した次第。
 
「愛と平和」
 
口で言うのは簡単ですが、こうした悲劇が実際に起こっている現実を見るに、負の歴史を繰り返す人間の愚かさすら感じて止まないところ。
 
冒頭、こうした時に「無力」だと書きましたが、マザー・テレサが残した言葉には、「愛の反対は憎しみではなく無関心です」とあります。
 
「力」はなくとも、ひとり一人が「関心を持ち続ける」ことが、必ずやウクライナの皆さんの支援する大きな力になる。
 
そう信じ、願うことにも意義があると自分に言い聞かせる所存です。