原子力国民会議福井支部が設立される

ブログ 原子力

昨日は、関電美浜発電所3号機の2次系配管蒸気漏れ事故から丸15年。
当時、同じ2次系設備の保守管理をしていた私にとって、この事故は衝撃的であったとともに、その後、耐腐食性を高めた材質への配管取替えや厳格な肉厚管理など、徹底した再発防止対策を講じたことが思い出されます。
 
この日、美浜発電所では追悼式が行われました。
事故を契機に建立された「安全の誓い」の碑に込められた思いを忘るることなく、原子力に携わる者の心にしかと継承していくことが、自らを含め事故を知る者としての使命と感じた次第です。
 
さて、先般の関連企業に続き、私が勤務する敦賀発電所内にて議会報告会を開催しました。
貴重なお昼休みにも関わらず、多くの皆さんにお集まりいただき感謝。ご支援と期待に応えられるよう、引き続き活動に励むことをお誓い申し上げました。
やはり、職場は暖かくありがたい。
 
夜は、あいあいプラザで開催された「原子力国民会議 福井支部」設立の会に出席。
本会の活動の基本を「原子力エネルギーは、正しく使えば私たちに大きな恩恵をもたらす」という事実におき、二酸化炭素を排出しないエネルギー源は、地球環境保護や異常気象の防止に役立つばかりでなく、国家間のエネルギー資源争奪競争が緩和され、世界平和にもつながるとしています。
 
私は、原子力発電に携わっているからという単純なものではなく、会の趣旨に掲げる地球規模、世界に向けた視点、さらには我が国が少資源国であるとすれば尚のこと、原子力は選択肢として必ず残すべきとのスタンス。
この思いは、私の信念でもあります。
よって、本会の活動に賛同し、今後も協力していきたいと考えます。
 
もちろん、美浜3号機事故を始め、福島第一事故などの教訓を原子力安全に必ずつなげること、そのことをもって科学技術としての原子力を進化させていくことが、私の考えの前提としてあることを書き添え終わりたいと思います。