危機管理意識を高めた敦賀市のコロナ感染対応について

ブログ 新型コロナウイルス

敦賀市議会では、今年度の「議会報告会」を2月にケーブルテレビで番組放映(放映後はYouTube配信)することとしており、一昨日は議員全員が集っての内容確認、昨日は広報広聴委員として中道議員とともに同テレビ行政チャンネルでの事前告知収録に臨んだ次第。
 
また、議会では、市内3校(敦賀高校、敦賀工業高校、敦賀気比高校)を対象とした「高校生との意見交換」も予定しており、こちらは当初の「対面」から、このコロナ感染拡大を受け「オンライン」に切り替えたものの、同じく昨日は、各校とZoomを接続しての通信テストを実施しました。
 
私自身、広報広聴委員長を仰せつかっていることもあり、各校の先生方とはこれまで数回打ち合わせもさせていただいているところですが、本企画を非常に前向きに捉え、積極的に協力いただいていることに感謝する次第です。
 
「意見交換」とありますが、これから参政権を与えられる彼ら彼女らが、議会のしくみや役割を認識するとともに政治を身近に感じることによって、若者の政治参画を促すとの趣旨を持って、1月20日を皮切りにスタートするこの場が有意義なものとなるよう尽力していく所存です。
 

【僭越ながら、滅多にないシーンにつき、行政チャンネル収録時の模様を。事前告知のほうは、中道議員のおかげで息の合った番組になったかと。。。】
 
さて、この高校生との企画もオンラインになったことを始め、福井県内でのコロナ感染拡大に警戒をし、個人的な面でも、この週末予定していた笙の川河川改修工事事業現場説明会(県土木主催)や母体労組の行事などがすべて延期となったところ。
 
昨日のブログでも述べましたよう、重症化率は低いとはいえ、感染力の強さは第5波の比ではないことから、こうした主催者の延期判断は賢明なものと考えを尊重するものであります。
 
また、ここ敦賀市においては、年明けから13日までで市内でも15名の新規感染者が確認されていることや「県感染拡大警報」が発令されたことなどを踏まえ、昨日午前中には「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」が開催され、情報共有と対策について協議されました。
 
会議結果に関しては、議員に対しても情報提供があることから、知り得た情報のポイントだけご紹介させていただきます。
 
【感染状況】
◉二州管内において連日数名の感染者が発生しているが、県全体からみると比較的少なく、各家庭、職場、学校等での感染対策がうまくいっている。
◉敦賀市では大きな系統が2つあり、いずれも若い方の帰省が要因。
◉オミクロン株の特徴で同じ空間での感染が強い。1人の感染者から5人に感染させると言われている。家庭内は非常に感染しやすく気をつけていただきたい。
※県内で年末以降確認されているうち「93%」がオミクロン株
 
【今後の対策】
<小中学校等>
◉市内小中学校、幼稚園へマスク着用、手洗いの励行、家族が検査する場合には連絡いただくなど感染対策の注意喚起を徹底。
◉敦賀南小学校において感染者が発生し、本日14日臨時休校とした。
 
<施設の対応について>
◉1月15日から1月31日まで、利用者を原則市民に制限する。
◉スポーツ施設における予選会等の開催は除く。
 
<敦賀うまいもん割(宿泊割)>
◉1月15日から1月31日まで、県外からの受付を停止する。
     
<おうちでお店ごはん>
◉再開する予定。
 
以上が、概要となります。
 
特に私が注目したのは「施設の利用者を原則市民に制限する」としたこと。
 
子ども関連施設やスポーツ施設などを対象にこうした対応を図ることは、公共の施設内にウイルスを持ち込ませないとする未然防止の意識を高めた市の考えの表れであるとともに、市民の皆さんの安心、さらにはそこで従事されている皆さんの感染リスク低減につながることから、私自身、この対応を大いに評価するところであります。
 
実はこの点に関しては私自身、夏場の第5波の際に市外利用者を制限しなかったことに対し、市民の皆さんから直接不安の声を頂戴していたことを踏まえ、9月定例会の一般質問で指摘させていただいたことでもある訳ですが、私が申し上げたことを思い返していただいたからかどうかは置いておいて、こうしてオミクロン株の特性を踏まえつつ、危機意識高く対策を講じられたものと認識する次第です。
 
なお、渕上市長からは、基本的な感染対策の呼び掛けはもとより、市内施設の利用者限定に関しては、今後感染状況をみながら対応していくこと、市内経済面でも支援となる「おうちでお店ごはん」の再開など、バランスをとりながら対応したいとの考えも述べられていました。
 
まさに「感染は止める、社会は止めない」との認識に立つものと理解したところです。
 
最後に、この週末は、大学入学共通テストが行われます。
 
私たちひとり一人が感染対策を徹底することは、回り回って、将来を懸けてチャレンジする受験生をコロナから守ることにつながります。
 
そうした思いも込めながら、まずは自分自身が危機管理意識高く、そして行政対応についてもそうあるべきとの観点を持って、引き続き確認していきたいと考えます。