先人が残した、護国に徹する日本精神

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6日の広島、9日の長崎の「原爆の日」に続き、本日15日は先の大戦のピリオドとなった「終戦の日」。
 
日本人として決して忘れてはならない日です。
 
日本武道館で開催される、政府主催の76回目となる全国戦没者追悼式は、新型コロナウイルスの感染拡大で初めて緊急事態宣言下のものとなります。
 
コロナ禍により、22府県の遺族が欠席を決めており、遺族や来賓などの参列者は昭和38年の式典開始以来最少の約200人となる見込みとのこと。
 
なお、参列できない方のために、厚生労働省は昨年に引き続き、YouTubeの同省公式チャンネルでインターネット配信するとしており、その模様を見守るとともに、正午には黙祷を捧げ、戦争で犠牲になられた約310万人のご冥福を祈りたいと思います。
 
また今日は、二度と戦争を行わない恒久平和を希求する日にすると同時に、いま日本が置かれている周辺環境並びに先の大戦を鑑みて、そのためにはどうすれば良いかを考える日にせねばならないと思うところ。
 
そのうえで、私の考えの根底にあるのは、これは昨年のこの日も書きました、永野修身元帥海軍大将の言葉。
 
先の大戦に臨むうえでの覚悟を表す言葉であると同時に、その覚悟と犠牲のもとに今の日本があるということが深く心に刻み込まれています。
 
以下、永野大将の言葉です。
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戦わざれば亡国
戦うも亡国であれば
戦わずしての亡国は身も民族永遠の亡国である
戦って死中に活を見い出し
護国の精神に徹するなら
たとい戦い勝たずとも
護国に徹した日本精神さえ残せば
我らの子孫は
必ずや再起、三起するであろう
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決して、戦争を美化したり、戦うことが望ましいということではなく、こうした思いで戦った先人達があって今の日本があり、私たちが存在する。
 
これは紛れも無い真実であります。
 

【以前に訪れた春の東京千鳥ヶ淵。ここに咲く桜、散りゆく花びらに日本人の心がありました。】
 
また、一昨年の7月に行われた敦賀市戦没者戦没者追悼式において、遺族会代表の方が式辞で述べられた、「国を思い、尊い命を失った英霊のもとに今の私達が存在し、この国と我が故郷敦賀の発展に尽力することが、英霊の思いに応えること」との言葉も同じく、胸に強く刻まれ、以降、活動にあたるうえでの糧となっています。
 
話しは変わり、防衛省は、7月に公表した2021年版防衛白書の内容を易しい表現に修正し、小中校生向けに分かりやすく再編集した「はじめての防衛白書」を16日午後にホームページで公開する予定だそう。
 
若い世代に日本を取り巻く安全保障環境や自衛隊の取り組みを知ってもらうのが狙いとのことであり、こうして次代を担う世代に「現実」を知ってもらうことも大変重要と思うところです。
 
「恒久平和の実現に全力を尽くす」
 
希求し願うことは勿論大事なことですが、こればかりは指をくわえて願ってばかりいても叶うものではありません。
 
そのような認識のもと、改めて英霊に対し哀悼の意を捧げるとともに、犠牲になられた方々の思いをしかと胸に留め、国民の一人として「実現するために何をすべきか」を考える。
 
今年もそんな「8月15日」、「終戦の日」にしたいと思います。