リラ・ポート及びリラ・グリーンの指定管理者候補者選定結果が答申される

ブログ まちづくり

気づけば早や、約4ヶ月前の出来事になるのが静岡県熱海市で7月に発生した大規模土石流災害。
 
発生以降、行方不明者の捜索を優先しつつ、原因解明ならびに責任の所在といった点に関しても調査が行われているところですが、静岡県警は28日、業務上過失致死の疑いで、平成23年まで土石流起点の土地を所有していた不動産管理会社を家宅捜索したとのこと。
 
遺族らは起点での不適切な盛り土が被害を拡大させたと主張しており、県警は同日中に重過失致死容疑で現所有者への強制捜査にも乗り出す方針ともあり、全容解明に向けた動きが本格化するとしています。
 
これに関して、ここ敦賀市内では、大規模盛り土がされた箇所はあるものの、住宅に近接するようなものがないことは既に確認しているところですが、熱海の件では、県など行政も申請を許可したことが問題視もされていることから、やはり許認可の段階でのチェックはもとより、認可後も許可した範囲での開発行為に留まっているかを入念に確認することの重要性を感じた次第です。
 
引き続き、本件については一過性の出来事とせぬよう、最終的な全容解明に至るまで状況把握に努めたいと思います。
 
さて、土石流と種類は違えど、企業責任と行政の管理という点でイメージが重なるのが「敦賀きらめき温泉リラ・ポート」の件ですが、こちらは令和4年4月の運営再開をめざし、指定管理方式にて進めるとの考えのもと、指定管理者を選定する委員会が開催されてきていたところ。
 
そうした中、昨日、その指定管理者選定委員会での指定管理者選定を終え、その結果を市に答申した旨の連絡文書が議員宛に配布、自宅にファックス連絡がありました。
 
その内容は既に、敦賀市ホームページにも掲載されていますので、以下リンクよりご覧ください。
 
 →→→敦賀きらめき温泉リラ・ポート及び敦賀市グラウンド・ゴルフ場指定管理者候補者選定委員会の選定結果報告について
 
結果報告書を見るに、申請のあった3団体のうち、適格者として選定されたのは、株式会社アイビックス、越前健康開発有限会社の2社を構成団体とする共同事業体「ONEteam」。
 
ラグビーワールドカップを思い出す事業体名称ですが、ここは名前通り、力を合わせて運営していこうとの思いの表れと推測しておきます。
 
事業計画の審査は、各分野から選出された7名の委員で構成された委員会で行われ、条例及び規則に規定する指定の基準を基にした評価基準、配点のもと、1000点満点中、全項目で最多点、トータル741.43点を獲得した「ONEteam」を選定したとのこと。
 
今後は、選考結果の答申を受け、市が指定管理者候補者を定めたうえで、11月30日に開会される12月定例会に議案として提出されることが予想されます。
 
ですので、これ以上ここで選定された共同体や選考内容に対して述べることは控えたいと思いますが、一昨日のブログに書きました通り、本件に関しては産経建設常任委員会の所管事務調査にて、議案の事前審査にあたらないことを十分配慮のうえで、選考基準や配点の考え方などのプロセスについて調査することとしており、その場が有効なものとなるよう努める所存です。
 
とりわけ、過去の経験に照らし、前回7月の所管事務調査にて指定管理者選定のポイントとして挙げられたのは「財務基盤や経営能力」、「類似施設(温泉)の運営ノウハウ」を有する点であったことから、選定基準にもあるこの点に関してはしっかり確認していきたいと思います。
 
なお、リラ・ポートばかりがクローズアップされがちですが、併せて運営管理される敦賀市グラウンド・ゴルフ場(リラ・グリーン)については、これまで市直営に加え、有志によるサポーターの助勢のもと運営されてきましたが、そちらの位置付けや運営管理形態がどうなるのかももちろん確認していかねばならないと考えます。
 
いずれにしても、公費を投じながら長期休業に至っていることは、市民の皆さんが本来享受すべき公共サービスを提供できていないということであり、その責任を重く感じつつ、ここからは令和4年4月とする運営再開に向け、これが遅延することなきよう確実に工程を進めることに加え、何より大事なのは「敦賀のため」に、継続的且つ安定した経営をしていただける、信頼できるパートナー(指定管理者)とともに進むことであり、私自身、議決する責任を負う一議員として、胸を張ってそのことが説明できることとなるよう、引き続き尽力していきたいと考えます。
 

【運営再開を待つリラ・ポート。再びこの場に、市民の皆さんが笑顔で集うことを願って。】