それぞれの愛着や思い出を保存する「敦賀駅」

ブログ まちづくり

予想はされていたことではありますが、福井県では昨日、新たに346人が新型コロナウイルスに感染するなど、ゴールデンウィーク中の人流の影響か、全国的に増加傾向を見せる新型コロナウイルス感染。
 
一方、東京都医師会の尾崎会長は同日の記者会見で、コロナ感染対策のマスク着用について、屋外は感染リスクが低いと考えられるとして「着用を見直してもいいのでは」と述べたほか、屋内に関しては、飲食店など「リスクが高い場所には、抗原検査でかかっていないと確認して行く。マスク一本やりではなく、抗原検査をうまく使い分けていく時代に入っていかなければならない」との考えを示したとのこと。
 
こうした意見がどのように反映されいくのか分かりませんが、全国累計では既に800万人を超える陽性者となっていることを踏まえ、保有する膨大なデータを元にした、医学的見地からの政策判断をしていただきたいと考える次第です。
 
さて、そうした中で、感染対策に注意を払いつつ、「ウィズコロナ」の認識のもと徐々に活動範囲を広げるところですが、一昨日は「竹詰ひとし」さんとの対談のため電車移動する機会がありました。
 
思い返せば、電車に乗ること自体久々で、幼少期に感じたような「ワクワク感」があった訳ですが、改めて感じたのは敦賀駅の雰囲気の良さ。
 
以前にメールで連絡を頂戴した、敦賀出身で県外にお住まいの方(健康麻雀の方とは別の)からも「あの地下道を残していてくれてありがとう」と何故か感謝されたこともある敦賀駅ですが、その方曰く、ホームで電車を降り、地下道を通って改札が見えた瞬間「敦賀に帰ってきた」と感無量になるとのことであり、そんな言葉も思い出しながら敦賀駅を利用したところです。
 
このことは確かに、私自身も単身赴任時代に感じていたことですし、JRの方にお話しを伺うに、この地下道に関しては、過去に一度取り壊しの話しもあったそうですが、関係者からの存続を求める声を踏まえ立ち消えたとの経過を知るに、尚のこと価値を感じる次第です。
 
レトロ感ある造りと各種観光関連のポスターが並ぶ「昭和感」ある雰囲気からは、やはり「鉄道のまち敦賀」であることも改めて実感する機会となりました。
 


【レトロな地下道と「ようこそつるがへ」のポスター群】
 
この敦賀駅ですが、2024年春の北陸新幹線敦賀開業とともに、JR西日本から並行在来線の北陸本線の福井県区間を引き継がれることになっており、3月28日には引き継ぐ新会社の社名を「ハピラインふくい」とする旨発表されたところ。
 
(投稿後、5/13修正のため追記)
敦賀駅には新幹線開業後も特急乗り入れがあることから、JR西日本がそのまま運営したうえで、ハピラインふくいが一部分間借りするような形で運営されるとのことでしたので、その旨認識修正させていただきます。

 
新会社名には、「ひと」と「まち」を鉄道が線(line)となって「つなぐ」ことで、「しあわせ(ハピネス)」な福井の未来を創っていきたいとの思いが込められているとのこと。
 
歴史を感じる雰囲気、そして先の方のように、それぞれが抱き続けている愛着や思い出などを保存するこの敦賀駅。
 
運営会社が変わろうと、背後に巨大な新幹線駅がそびえようと、今後もその存在感そのままに大切にされることを願うばかりです。
 

【既存駅舎が新幹線駅を従えているかのように感じるのは私だけでしょうか?】