これまでの当たり前に「ありがとう」。感謝と思いやりのある社会に。

ブログ まちづくり

度々お伝えしてきました福井県の新型コロナ感染による入院患者は、1名が退院され、いよいよあと1名となりました。
 
福井県HPからのリンク情報によると、この1名の方は重症或いは重篤患者さんとなっているため予断は許しませんが、無事の回復と退院を祈りたいと思います。
 
さて、新型コロナに伴う国からの「特別定額給付金(ひとり10万円)」については、自治体の申請案内や支給に関わるミスやこれに纏わる詐欺行為、先日は集合住宅のポストから申請書が奪われたなど、まだまだ様々なニュースが飛び交っているところです。
 
この特別定額給付金に関しては、時期的にも内容的にも国側が二転三転のうえゴタゴタと決定したしわ寄せが各自治体に来ており、ただでさえ独自の支援メニュー対応などにより膨大な事務作業となる中、ミスが許されない緊張感を持って対応をされている職員さんのご苦労は絶えないものと思います。
 
いずれにしても、影響の大小はあるにせよ、新型コロナで困窮する住民の皆さんの安心につながるうよう円滑な対応を願うところであります。
 
本件について地元敦賀市はといえば、5月末に開催された市対策本部会議での報告によると、5月26日までの申請件数は、4月27日を基準日とした世帯数29,036件に対し26,730件で申請率は約92%。
 
給付件数は、5月29日の振込みで26,092件であり、給付率は約90%に達するとのことでした。
 
この報告から既に1週間が経過しておりますので、さらに申請率や給付率は高まっていると推測され、約1ヶ月で市民の方への給付を完了しつつあることは、市の対応として評価されるものであり、その背景にある庁内横断的な体制構築、職員の皆さんおひとりお一人が「1日も早く給付する」との思いで休日出勤や超過勤務にて申請書作成や発送手続きを行なっていただいたことなど、この間のご奮闘に対しまして改めて感謝申し上げるところであります。
 
そして、忘れてはならないのは、これに関係するお仕事をされておられる方。
 
とりわけ、スピーディー且つ正確に全戸に申請案内を届けていただいた郵便局のお仕事に対して。
 
同じ労働組合の仲間でもあり、嶺南一円を管轄とするJP労組福井南部支部の方にお伺いすると、新型コロナで通常郵便の量は若干減少しているものの、各自治体の給付・支援制度の郵便案内が格段に増加しており、こちらも超過勤務にて何とか対応しているとのことでした。
 
確かに、配達員さんはその土地を知り尽くすプロであり、量が多い、全戸配布だからと臨時雇用したとしても、地図を見ながら配っていては仕事にならないとのごもっともなお言葉もありました。
 
特別定額給付金に限らず、各種案内に関しては、市の職員さん、郵便局の皆さんの「1日も早く届ける」との共通した強い思いの「連携プレー」があってこそ成り立っている訳であり、このことを当たり前と思わず認識しておきたいと思います。
 
本日記載したのは給付金に関する一例でありますが、新型コロナ感染の中にあっても日常生活、社会を支えていただいている、いわゆる「エッセンシャルワーカー」の皆さんに対しても同じ気持ちであります。
 
新型コロナにより、これまで当たり前と思っていたことが、実はそうではなかったことに私たちは気づきました。
 
気づきは変化するチャンスです。
 
これを契機に、当たり前のことに対して皆が素直に「ありがとう」の気持ちを持ち合い、この敦賀市が、大人も子どもも「感謝し合える、思いやりのあるまち」となり、社会全体がそうなれば良いなと思う次第であります。
 
「やさしい日本人がいたまち」のエピソードを残す敦賀であるからこそ、率先して出来るとの思いも込めて。。。
 

【「やさしい日本人がいたまち敦賀」のエピソードが詰まる「人道の港ムゼウム」。写真は一昨日の日没時に撮影したものです。】