2026年4月3日
「銀河鉄道の夜」に思う「泊まる仕掛け」とは

【銀河鉄道とピンクムーン(2026年4月2日 やまたけ撮影)】
“福井県敦賀市の敦賀駅前商店街振興組合は、商店街に設置されている漫画家松本零士さんの作品「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメント計10体の夜間ライトアップを3月から始めた。キャラクターのメーテルや古代進などをLED(発光ダイオード)のオレンジ色の優しい光で照らし、商店街のにぎわい創出につなげる。”
これは、3月31日付けの福井新聞(嶺南版)に掲載された記事ですが、昨晩ちょうど敦賀駅前で用事があったため、これは見てこねばと、撮影したのが冒頭の写真。
→2026年3月31日付 福井新聞記事『夜の商店街にメーテルや古代進が〝登場〟「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」像ライトアップ 福井県敦賀市』はこちらから
昨夜のピンクムーン(ボケてますが)と重なり、美しく輝く銀河鉄道999のモニュメントは誇らしく、亡き松本零士先生もさぞかし喜んでくれているであろうと、私も嬉しい気持ちになったところです。
また、私が嬉しい気持ちになった理由はもう一つ。
主体的には敦賀駅前商店街振興組合さんと敦賀市とで話をし、進めてこられたことでありますが、実はこのライトアップに関しては、自身が令和5年第1回(3月)定例会の一般質問で提案したことでもあり。
手前味噌ではありますが、時を経てこうして実現していることを嬉しく思った訳であります。
この時の一般質問では、「滞在型観光」を視点に置き、2019年11月10日に開催された「北陸新幹線と観光地域づくり」というテーマで、後に鉄道・運輸機構の副理事長に就任され、当時は国土交通省の鉄道局長を務められていました水嶋智様の御講演を拝聴した際に、鍵を握るのは滞在型観光であり、宿泊については朝晩にイベントを催し、敦賀に泊まらないといけない理由をつくることが肝要だという言葉があったことを踏まえて、私なりにいくつかのアイデアを提案したもの。
なお、実際に一般質問でどういう言い方をしたかと、議事録検索をしてみると、ライトアップについては次のように発言していました。
<やまたけ発言>
あと、この前お亡くなりになりましたけれども、松本零士さんの思いとかが詰まったシンボルロードモニュメントの例えばライトアップということでございます。モニュメントのライトアップに関しましては、「銀河鉄道999」でいくと、メーテルや鉄郎はやはり夜空に旅立っていきました。それから「宇宙戦艦ヤマト」につきましては、沖田艦長や古代君が、やはりヤマトに乗って進んでいったのも真っ暗な宇宙の中ということでございまして、ちょっとロマンチックなことを言うかもしれませんけれども、やはりシンボルロードモニュメントは夜に輝くんじゃないかなというふうに私は思うところでございまして、ぜひそういうこともライトを当ててやっていってはどうか。
ここでいう「ライトを当てて」とは、「照明を当てる」と「スポット(注目)を当てる」の二つの意味を掛け合わせて話したことを思い出しましたが、これ以外にも、
◉通年を通してでいえば、例えば朝は敦賀市の水産卸売市場の2階も「競り(セリ)」が見学できるようになっていますので、朝はそちらのほうに行っていただくこと
◉例えば夜になりますと本町、これは以前も今も取り組んでいらっしゃると思いますけれども屋台ラーメンストリートにするですとか。
◉また、日本百名月に選定されました気比神宮に松尾芭蕉の俳句をかけるということ。芭蕉さんは、おくのほそ道の行程の中で、中秋の名月を敦賀で見るために歩みを進めたものの、残念ながら中秋の名月の日には名月を見ることができず、「名月や北国日和定めなき」という句を残してございます。そうしたことからすると、やはりここにつきましても、芭蕉さんと気比神宮も「夜」というのが一つの切り口になるのではないか。
と計4点の提案をしており、「屋台ラーメンストリート復活」は既に、取り組みを進めていくことが決定していることからすると、結果して4打数2安打で「ヒット」していることになろうかと(市が当時の私の意見を踏まえてやってるかは別として)。
いずれにしましても、敦賀独自の着地型プログラム開発や今申し上げたような「泊まる仕掛け」をということをどのように進めていくかが重要とし意見した訳ですが、当時の市の答弁では、「着地型プログラム開発につきましては、昨年度(令和3年度)に観光庁の事業を活用し、敦賀真鯛の養魚体験や昆布かき体験などの体験プログラムの造成に取り組みました。」。
「(中略)現在は、令和6年秋に開かれる北陸デスティネーションキャンペーンに向けて、様々な視点から観光商品の造成に取り組んでいるところでございます。夜のコンテンツ開発も重要となりますが、広域観光ルートの開発にも力を入れ、トータル的な滞在時間の延長につながるよう観光商品の造成に取り組んでまいりたいと考えております。」
昨夜も私と同じように、モニュメントを撮影している観光客やビジネスマンを見るに、この時間、この場所でしか体験、味わえないことに価値が生まれ、「敦賀に宿泊する」理由のひとつになるのは間違いなく、夜のみではなく、先の「セリ」も例に、朝早い時間帯の仕掛けをつくっていくことが肝要と考える次第です。
結びに、私が考える観光施策の根幹は「今ある地域資源を最大限生かすこと」。
そういった意味で、豊富すぎるコンテンツがある”敦賀のポテンシャル”は計り知れないと、あらためて思う次第です。

【毎年参加している原電総連敦賀総支部の「シンボルロードモニュメント清掃」。松本零士先生が、“鉄道と港、科学のまち敦賀”を思い、残してくれたレガシーを今後も大切にしていきます。】






