「想定外」を「想定内」とし、今後の大雨に備えましょう!

ブログ 防犯/防災

一昨日から始まった夏の甲子園大会ですが、昨日は雨のため第一試合の途中から中断。
 
今大会注目の157キロ右腕、風間球打投手擁する秋田明桜高がリードしていたものの、そのままノーゲーム。
 
以降の3試合を含め、今日に順延となりました。
 
東京オリンピックが終わってからは、高校野球の話題へと楽しみにされていた方も多いかと思いますが、どうやらこの先の長雨で大会日程すら危ぶまれる状況のようであり、新型コロナのみならず、空模様を気にしての大会運営と、異例の状況を心配するところです。
 
こうして、連日歓喜に沸いた東京オリンピックが終わり、ここ数日は新型コロナ新規感染者増やトリプル台風襲来など、どこか俯き加減のニュースばかりであった気がしますが、さらに、お盆を迎えるこの週末は、決して穏やかにご先祖様をお迎えするという天気とはいかないようです。
 
既に昨日のニュースでも流れている通り、停滞する秋雨前線の影響で、九州などでは既に大雨となっており、降り始めからの雨量は400mmを超えているところもあるなど、河川の氾濫や浸水、大規模な土砂災害発生などの危険性が高まっています。
 
この前線は今後、西日本や東日本でも大雨をもたらす見込みで、所によっては過去に経験のない記録的な大雨となる恐れがあるとのこと。
 
もう少し詳しくウェザーニュースを見てみると、その凄さが分かります。
 

【ウェザーニュースより】
 
上の図は、各アメダス地点の「観測史上1位」の72時間雨量記録と、12日(木)21時〜15日(日)21時の72時間予想雨量を比較したものですが、各地点の1位の値を100%として、予想雨量が何%に相当するかを示しているため、赤色の100%以上となっている地点は観測史上1位の雨量を超える予想だと読み取ることが出来ます。
 
これによると九州や中国地方、東海、北陸などで、観測史上1位と同等程度かそれ以上の大雨が予測されています。
 
ここ敦賀あたりのポイントを見ると、オレンジ若しくは赤となっており、記録にない大雨が降るとの心づもりをしておくべきかと考えます。
 
また、同ニュースによると、具体的な予想雨量は、多いところでは500mmを超え、その後来週前半にかけての総雨量が600〜800mmに達する恐れがあることや1週間足らずで平年1ヶ月の2〜3倍の雨が降る恐れがあること、また湿った空気や風向などの条件が重なることで発生する「線状降水帯」により、各地で想定されている治水などの対策の限界を超えてくる可能性がある、つまりは、大規模な災害が発生してもおかしくないと考えられるとしています。
 
近年の気象観測の正確さも踏まえ、ここまでの予報情報を見るに、「想定外」を「想定内」とした事前の準備、対策を取っておかなければなりません。
 
仮に予報が外れ、オオカミ少年状態になったとしても、このようなケースでは、「言うほど降らなかったじゃないか」と胸を撫で下ろせば良いことですので。
 
再掲となりますが、敦賀市においては、福井県が公表した洪水浸水想定区域図及び水害リスク図に基づき、新しく洪水ハザードマップを作成し、既に市内全戸配布されています。
 
このマップでは、想定されるそれぞれの降雨(計画規模・想定最大規模)によって河川が氾濫した場合に、浸水が想定される区域とその浸水深の最大値を色ごとに段階的に示していることに加え、ハザードマップの活用方法や避難情報に応じた避難行動、市から発信する防災情報の入手方法など、皆さまに知っていただきたい情報を防災啓発情報として掲載しています。
 
こうした機会に、是非このマップでご自宅や近隣の避難所などの水害リスクをご確認いただき、災害時の避難行動にお役立てください。
 
※ハザードマップは「1時間あたりの雨量」、ニュースなどでは「○日間の総雨量」と表示されることがあるのでご注意ください。
 
 →→→敦賀市洪水ハザードマップ(改訂版)の公開について【敦賀市HP】
 
また、個々人で最新の気象情報や自治体からの避難情報を小まめに確認いただき、手遅れになる前に危険な場所から避難することが極めて重要となります。
 
なお、災害時の避難に関しては、令和3年5月10日に災害対策基本法等に一部を改正する法律が公布され、同年5月20日に施行されています。
 
これにより自治体から発令する避難情報などの名称や住民の避難行動の考え方が一部見直され、従来の「避難勧告」は廃止、現在は概略以下の通りとなっています。
 
◉警戒レベル3「高齢者等避難」→→ 避難に時間のかかる高齢者や障がいのある人は、危険な場所から避難!
◉警戒レベル4「避難指示」  →→ 危険な場所から全員避難!
◉警戒レベル5「緊急安全確保」→→ 安全な避難ができず命が危険な状況。つまり、警戒レベル5の発令を待ってはいけません!
 
詳しくは、以下のリンクより、敦賀市ホームページをご覧ください。
 →→→市から発信する避難情報が新くなりました【敦賀市HP】
 
こうして、私のブログを振り返っても、ここ最近は「防災」のカテゴリーに類するものが多く注意喚起ばかりとなっていますが、やはり災害対策の基本としては、声を掛け合うことも重要との思いで記載しています。
 
繰り返しになりますが、「想定外」を「想定内」に、「自分は大丈夫」という心理を捨て、まずは自分自身を守る、そして避難の際は周囲の人にも声を掛け合うなどにより、「自助・共助・公助」、そして「近助」の力をフルに発揮して対応していきましょう。
 
最後に、コロナで帰省をあきらめた方、遠くにご高齢の親類がいらっしゃる方は是非、避難情報が変更になっていること、早期避難の呼び掛けをしてあげてくださいね。
 
ではでは、大事に至らないことを祈りつつ、本日はこれまでに。