「ドローンを活用した新スマート物流SkyHub®︎」出発式

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季節は昨日から「寒露」に入りました。
 
二十四節気の17番目の節気ということで、一年のほぼ3/4が経過したことに、過ぎる時間の早さを感じるところですが、この「寒露」とは、「草木に冷たい露が降りる時期」という意味。
 
今年は10月22日(土)までがその季節だそうですが、秋の深まりとともに、朝晩はぐっと冷えるようになってきましたので、皆様、体調管理には十分ご留意のうえお過ごしくださいませ。
 
さて、そんな季節の変わり目の昨日、午前中は愛発(あらち)公民館へ。
 
以前にご案内を頂戴しておりました「ドローンを活用した新スマート物流SkyHub®︎」の出発式に出席してまいりました。
 
この「新スマート物SkyHub®︎」とは、敦賀市愛発地区にて、公民館を地域発送拠点(ドローンデポ)とし、地区内各集落に、
①SkyHub Store(オンデマンド配送)
②SkyHub Delivery(買物代行)
③SkyHub Eats(提携先飲食店のフード配送)
を行うというサービス。
 
今年2月には同じく、愛発地区にて実証フライトを行うなど開発が進められ、昨日の事業開始に至ったもので、事業提携する企業はセイノーホールディングス、KDDIスマートドローン株式会社、エアロネクスト/株式会社NEXT DELIVERYなど4社。
 
サービスはまず、上記の①から始め、②③は順次開始すること、注文方法(アプリ注文など)やハード整備(ドローンスタンドやドローン機数など)の拡充をし、ドローンスタンドに関しては、疋田、奥野、曽々木、杉箸の4集落でスタートするものの、11月中には地区内11集落すべてに設置する予定とのことでした。
 
出発式では、開発主体のエアロネクストより事業内容を説明いただいたほか、渕上市長を始め、提携企業代表の方からのご挨拶があり、中でも「ドローンを単に飛ばしたいのではなく、叶えるために飛ばすんだ」との言葉が印象に残った次第です。
 
そしていよいよ、機体にオンデマンド配送する物資をセットし、実フライト。
 
離陸を確認した後は、この日の目的地「杉箸」に移動し、待ち受ける形で西の空を眺めていると、黒い機体が徐々に大きくなり、ターゲット上で静かにホバリングした後、正確に着陸しました。
 
ブレードの回転が停止したと思うや否や、再び回転を開始し、機体が浮いた瞬間、物資をポトリと置き、勢い良く飛び去っていくドローンの姿に、大いに可能性を感じた次第です。
※この瞬間の動画は、私のFacebook、Twitterにて投稿しておりますので、そちらをご覧ください。
 

【ドローンデポ(愛発公民館)でフライトを待つ「AirTruck」】

【出発式での渕上市長、提携企業代表による記念撮影】
 
ドローンデポの愛発公民館を出発してからここまで約15分。
 
高齢化集落への新たな物流サービスはもとより、災害時の物資運搬などを含め、活用の可能性が広がるところですが、その辺りはしっかり渕上市長から提携会社にニーズが伝えられているようでした。
 
エアロネクストが開発した機体「AirTrack」を活用し、こうしたサービスを進めているのは、全国で北海道上士幌町、山梨県小菅村、神奈川県横須賀市、新潟県阿賀町、そして福井県敦賀市の5市町村。
 
西日本では敦賀市のみという中ではありますが、あの2月、雪の中でも正確に飛行したドローン技術はさらに進化を遂げていくに違いなく、日本国内はおろか、世界を見れば、このドローンを活用したサービスはさらに広がっていくものと認識するところ。
 
まずは国の補助金などを活用してという段階ではありますが、真に住民の安心や利便性につながるサービスとなり、ゆくゆくはスケールメリットの中で自走できる環境に進むよう期待し、今後も注視していきたいと思います。
 

【ドローンスタンドに届いた物資を住民に手渡すシーン。今後、年度内に100日以上の配送を目指すとのこと。】