文教厚生常任委員会 行政視察(2日目)

ブログ まちづくり 敦賀市議会

秋晴れの天候に恵まれるなか、工程を進める文教厚生常任委員会の行政視察。
 
視察2日目の午前は、阪神電車の車窓から六甲山を望みつつ、兵庫県芦屋市役所へ。
 
市内の全小学校区で取り組む「コミュニティ・スクール(以下、コミスク)」を視察してまいりました。
 
「コミュニティ・スクール」と聞くと、文部科学省が進める、「地域とともにある学校づくり」を思い浮かべますが、芦屋市のそれは学校運営とは直接関わりがなく、地域社会(小学校区が基本的な範囲)の中で、一人ひとりが市民としての自覚と責任を持ちながら、誰もが参加できる文化・スポーツ、福祉や地域活動などを通じて、真に心豊かでゆとりのあるまちづくりを目指すという共通目標をもった共同体を意味するもの。
 
小学校を、学校の教育活動の支障のない範囲において地域住民に開放し、自主的な文化活動・スポーツ活動や地域活動を通じて、学校・地域・家庭の連携と住民相互の連帯感や自治意識を高め、よりよいコミュニティの創造・発展を図ることを目的に活動する「コミスク」の生い立ちは古く、始まりは昭和52年。
 
「芦屋市コミュニティ・スクール構想」を策定し、この構想に基づき、昭和53年には一つの小学校に「コミスク」を設置したのを皮切りに、昭和61年までに全小学校区(9校)にコミスクを設置。
 
現在もそれぞれのコミスクにおいて、活発な活動が行われているとのことでした。
 

【芦屋市役所での視察の様子】
 
視察では、上記の概要説明をいただいた後、小学校区を活動の範囲とした考え方や各組織の運営方法、文化・スポーツ活動の活性化に寄与した事例、行政の役割と関わり方など、様々な視点から質疑を行い、理解を深めることができました。
 
敦賀市においては3つの地区で、公民館を中心とした「コミュニティ運営協議会」が立ち上がっていますが、この機能に広く生涯学習や地域の課題解決機能を持たせたイメージが芦屋の「コミスク」でしたが、完全ボランティアで運営され、約半世紀を経た今も脈々と活動されていることに感心した次第です。
 
対応いただいた芦屋市教育委員会の皆様におかれましては、大変丁寧に対応いただき、「コミスク」がこうして地域に根差した活動として定着した理由や敦賀との違い等を把握することができました。
 

【美しいまちのイメージ通り、芦屋市役所前の手入れが行き届いた花壇に心癒されました。】
 
芦屋市役所を後に、午後は奈良県に戻り葛城市へ。
 
現在、敦賀市の学校給食センターは、幼稚園1園、小学校5校、中学校2校に給食を提供していますが、同センターは昭和59年に建設された建物であり、施設の老朽化が進んでいるとともに、設備についても更新を要する時期を迎えているところ。
 
同センター建て替え等については、令和5年3月17日に「学校給食あり方検討委員会」からの答申結果を踏まえ、敦賀市の方針までが作成されていますが、今後詳細な検討に入る段階にあたり、調理規模が敦賀とほぼ同じ(4500食)で平成27年に新設、運営を開始している葛城市を視察先に選定した次第です。
 
視察は、市役所ではなく、実際に給食センターにお伺いをし、市議会厚生文教常任委員会委員長様、教育委員会、給食センター職員の皆さんと総出で対応いただき、ありがたい限り。
 

【葛城市学校給食センターの外観】
 
給食センター所長さんからは、施設の概要や建て替えの経緯、整備に関する基本方針から始まり、「安全で安心」の学校給食運営や衛生・設備管理(アレルギー対応含)、地産地消の取り組みまで、事前にお渡しした質問項目まで網羅的に説明いただきました。
 

【恐縮ながら、視察の冒頭には毎回、委員長の立場からご挨拶を。】
 
また、運営開始から8年を経過しての課題や新設に関して留意すべき点など、現場をご経験されている立場から、リアルなお話しまで頂戴し、大変参考になった次第です。
 
視察の冒頭に常任委員会委員長様からは、葛城市の学校給食に対するモットーは「安心 安全 美味しく 楽しく」だと思いを述べられましたが、まさに関係者の皆さんがその思いのもと取り組まれている姿をひしひしと感じる機会ともなりました。
 
敦賀市においても、そうした思いを皆で共有し、今後の検討にあたらねばと胸に留めた次第。
 
本当に身になる話ばかりで、充実した視察となっておりますが、いよいよ本日は最終日。
 
1日目と同じ「重層的支援体制整備事業」について、先進地の三重県伊賀市を視察してまいります。
 

【葛城市学校給食センターにあった掲示板。児童生徒にとって給食は「思い出」のひとつですね。】

文教厚生常任委員会 行政視察(1日目)

ブログ まちづくり 敦賀市議会

途中から雨に降られた昨朝の街頭活動。
 
車に戻れば傘はありましたが、すぐに止むものと、そのまま続けて話していると何と、交差点向かいの粟野交番から警察官の方が傘を持ってきてくれました。
 
パトロールを終え、パトカーが交番に戻ってきたばかりのところお持ちいただいたことに恐縮しつつ、「濡れるのは自業自得なので」と、丁重にお断りしお礼を伝えましたが、警務中に気を使わせてしまったことを恥じました。
 
これは通行されている方に対しても同じことなので、以降、雨具は着使用する旨、十分気をつけます。
 
その後は、一旦帰宅して着替え、出張に。
 
16日(月)から18日(水)に掛けては敦賀市議会 文教厚生常任委員会の行政視察ということで、委員の皆さんと一路、奈良県生駒市に向かいました。
 
敦賀市における現状の課題や今後の取り組みに資するべく、委員の皆さんと視察テーマ、視察先を調整のうえ、この日を迎えた訳ですが、今回のテーマは、本市でも取り組みを始めた「重層的支援体制整備事業」、あり方検討委員会にて検討が進む「学校給食センター」について、さらには新たな視点としての「コミュニティスクール」と大きく3つを挙げ、それぞれ先進地を選択したもの。
 
このうち、生駒市に関しては、行政のみならず地域と総ぐるみで取り組む「重層的支援体制整備事業」について学ぶべく、最初の視察先である生駒市役所にお伺いしました。
 
ご承知の方も多いかと思いますが、生駒市とは、平成26年2月に「原子力災害時等における敦賀市民の県外広域避難に関する協定」を結んで以降交流を深め、その後、生駒市が市制50周年を迎えるに当たり、新たな友好都市として本市へ締結のご要望をいただいたことを契機に、避難先の方々と日頃から顔の見える関係の構築を願う本市にとって、生駒市と将来にわたり交流を深めていくことは大変喜ばしい申し入れであることから、令和3年11月2日に友好都市提携を締結した関係にあります。
 
そうした深い関係にある生駒市を訪れることができたこと自体、意義のあるものと思い、視察の冒頭には委員長としてそのことに触れるとともに、本視察を受け入れていただいたことに感謝申し上げた次第です。
 

【ご説明いただく前に、私の方より感謝のご挨拶をさせていただきました。】
 
視察では、生駒市議会 厚生文教委員会の三木委員長に同席いただいたうえ、事業を所管する福祉政策課のご担当よりご説明いただきました。
 
まず「重層的支援体制整備事業」とは、令和3年度の社会福祉法改正により創設されたもので、市町村が取組む任意事業ですが、生駒市では、令和5年度から「重層的支援体制整備事業への移行準備事業」に取り組んでいるところ。
 
「かさねるいこま」と題し、少子高齢社会を背景に、8050問題(※1)やダブルケア(※2)など介護、障がい、子育て、生活困窮といった分野別の相談体制では解決に結びつかないような「くらしの困りごと」に対応するため、市全体で「分野を問わない相談支援」、「参加支援」および「地域づくりに向けた支援」を一体的に実施することで、包括的な支援体制を整備する事業を進めているとのことでした。
 
※1 8050問題・・・80歳代の親が50歳代の子どもの面倒をみること。背景にひきこもりがあるとされている。
※2 ダブルケア・・・子育てと親や親族の介護を同時に担うこと。
 
そもそもの事業目的には、「既存の支援機関等の機能や専門性を活かし、相互にチームとして連携を強めながら、市民力を生かして市町村全体の支援体制を作ること」とある訳ですが、生駒市では具体的に「どこに相談してよいか分からない」という悩みを無くすため、市内各地に「いこまる相談窓口」を設けたり、全庁的に対応するため、45もの課に「いこまる推進員」(各課をつなぐ窓口的役割)を配置するほか、地域コミュニティとのつながりの中で伴走支援を行うべく「わがごと会議」を開催したりと、まさに「まちぐるみ」で取り組みを進めていることを学ぶことができました。
 
詳細までは紹介しきれませんが、大変丁寧且つ具体的な部分までご説明いただきましたご担当のお二方、また視察を受け入れていただいた生駒市並びに生駒市議会の皆様に心より感謝申し上げます。
 
なお、昨年11月に敦賀市で開催した「地域共生社会推進 全国サミット」が、来年10月には生駒市で開催されるとのこと。
 
先の友好都市宣言の宣誓書には、「両市の相互の信頼と尊敬を礎として、その個性と特性を活かした幅広い分野における交流を通じて、創造的で魅力のある都市づくりや地域課題の解決、市民生活の向上等に寄与することを念願し、友好都市の提携を結ぶことをここに宣言する」とあります。
 
「全国サミット」の成功を願うとともに、まちを挙げて地域共生社会の実現をめざす生駒市の、今後ますますの発展をご祈念申し上げます。
 

 
<参考>
生駒市と敦賀市の「重層的支援体制整備事業」の取り組みを以下にリンク(各市のホームページ)いたしますので、参考までご覧ください。
 →生駒市の「重層的支援体制整備事業」について
 →敦賀市の「重層的支援体制整備事業」について

34日間の9月定例会が閉会

ブログ 敦賀市議会

昨日は、令和5年第4回(9月)敦賀市議会定例会の最終日。
 
10時より本会議を開会し、まず追加で提出された人事案件を可決した後、各委員会での審査報告から討論、採決までを行い、結果、全議案を可決し閉会。
 
34日間という長丁場の9月定例会でしたが、議案の作成から審査・審議に至るまで丁寧に対応いただいた理事者の皆さん、そして議会運営を裏方で支えていただいた議会事務局の皆さん、大変お疲れ様でした。
 
次回、第5回定例会の開会は、11月28日。
 
一ヶ月半後には開会ということで、大変短いインターバルとなりますが、日常活動や議会報告会などを通じ、ひとつでも多く市民の皆さんの声を伺っていきたいと思います。
 

【閉会後の議場。次、ここに来る時は冬間近。】
 
なお、本日のブログでは、採決にあたって私が討論した内容を全文掲載いたします。
 
補正予算案に対する賛成討論となりますが、参考までご覧いただければ幸いです。
 
<以下、討論全文>
 
市民クラブの山本武志です。
私は、会派を代表して、第54号議案 令和5年度敦賀市一般会計補正予算(第5号)の件について、委員長報告に賛成の立場で討論を行います。
 
まず、本補正予算に挙げられている事業のうち、庁内事務の一部をデジタル化し、庁内業務の効率化を図るとした「庁内事務デジタル化推進事業費」488万2千円、市の休日に係る日直業務を委託し、職員の業務負担軽減を図るとする「庁舎等維持管理費」133万7千円については、9月に策定した「働き方・仕事の進め方改革推進プログラム」と連動し、職員の働き方改革に資するものと評価いたします。今後もこうした取り組みを継続的に進め、例えば自身が一般質問で意見した保育士、あるいは学校教員、病院職員などにおいても、より園児や児童・生徒、患者さんたちと向き合う時間が取れる職場環境づくりに取り組まれますよう求めておきます。
 
また、北陸新幹線開業後の観光客の受け入れ態勢を整えること等を目的とした「観光協会事業費補助金」1149万1千円に関しては、目的にある駅西の観光案内所機能拡充はもとより、6月定例会で可決した「かぐ〜る」での観光案内機能との連動性、戦略的な配置・体制構築により、真の事業効果につながるよう求め、認めることといたします。
 
そのうえで、「結婚支援事業費」333万7千円は、人口減少対策の根幹にある「出会い」に焦点を充てた事業であること、「次世代タクシー車両導入支援事業費補助金」3780万円は、LPガスを供給する市内唯一のスタンドが廃止されることに起因した喫緊の支援策であること、「すみずみ子育てサポート事業費」397万7千円は、子育て家庭の経済的、精神的負担軽減に寄与すること、「西公民館建設事業費」217万8千円は、老朽化や耐震性を念頭に施設の移転新築の検討に資するものであることなど、事業目的や必要性が明確であると評価いたします。
 
なお、反対討論にあった「敦賀駅東口駅前広場等管理費」342万2千円を始め、「観光二次アクセス向上事業費」134万4千円、「駅前広場・交流施設運営事業費」500万円、「市営駐車場管理費」2989万6千円など、北陸新幹線開業に向けた複数の事業に関しては、待ったなしの開業を控え、「いま」的確に対応しなければ、期を逸するものとして事業化されたものと判断いたします。
 
以上、その他に計上された事業に関しても、物価高騰対策や将来に向けた調査検討など、その必要性と費用は妥当であると評価するものであり、よって「第54号議案 令和5年度敦賀市一般会計補正予算(第5号)」の件について、委員長報告に賛成の討論といたします。
 
議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。

エネルギーも議会もキーワードは「より身近に」

エネルギー ブログ 敦賀市議会

議会が休会の昨日は、広報広聴委員会を開催。
 
「議会だより」次号に関することや、11月16日に開催する今年度の「議会報告会」について、活発に議論しました。
 
1期目の後半2年は委員長を務めた私ですが、今期は委員として参画。
 
委員会では、各委員のご意見を尊重しつつ、主に経験則からの意見をさせていただきました。
 
市民の皆さんにとって、議会をより身近に感じていただくため、この広報広聴活動は大変重要との思いをもって参画しておりますが、過去の慣例に固執することなく、小さくとも新たな視点を取り込んで、改善を続けていければと思います。
 
さて、議会と同じく、「固い」、「難しい」といったイメージを解き、分かりやすい広報広聴活動を行っているのは、エネルギー・原子力の世界。
 
ちょうど、原子力産業新聞ウェブ版を見ると、電気事業連合会(以下、電事連)が、電気の安定的な供給確保の必要性とカーボンニュートラルの取組を紹介する2種類の新テレビCMの放映を10月1日から開始したとの記事が掲載されていました。
 
構成は「持続可能な電気の供給」篇と「効率的な電気の利用」篇(各30秒)の2本立てで、昨秋に制作したテレビCMに続き、若手女優の今田美桜さんを起用。
 
今回は、「エネルギーから、明日をおもう。」というキャッチコピーのもと、明治時代と現代の教師に扮した2人の今田さんが、各篇CMで、「持続可能な電気の供給」、「効率的な電気の利用」をテーマに、教室の黒板やプロジェクターを使って、過去と現在の電気の価値や使われ方の違いを説明しています。
 
実際の内容は、言葉より映像にてということで、以下のリンクよりご覧ください。
 
 →電気事業連合会 CM特設サイトはこちら
 

【電事連 CM特設サイトページより。今田美桜さんに説明されると妙に説得力があると感じるのは私だけでしょうか?】
 
なお、2つのCMを通じ、「私たちの暮らしに欠かせない電気を、より身近に感じもらう」のが狙いとのこと。
 
エネルギーも議会も、キーワードはやはり「より身近に」ですね。
 
結びは自分のことで恐縮ですが、昨夕は、いつもの粟野交番前ではなく、木崎の交差点にて街頭活動を行いました。
 
市役所通りと新旧木崎通りが交差するこの場所では2回目でしたが、格段に多い交通量のなか、車中からお声掛けいただけたりと嬉しい限り。
 
暗くなるのが一段と早くなってきましたので、最後は安全運転の呼び掛けをし活動を終えましたが、各所での街頭活動の目的は、自分ごとというより、政治や議会に少しでも関心を持っていただきたいとの思いの方が強いのかと。
 
こちらも「より身近に」をキーワードに、今後も引き続き頑張ります。
 

【18時前にはこの暗さ。交通安全の支障にならないよう注意して活動いたします。】

9月定例会は終盤戦

ブログ 敦賀市議会

米大リーグ、ア・リーグ15球団のレギュラーシーズン全日程が終了し、エンゼルスの大谷翔平選手が「日本人初」となる本塁打王を獲得!!
 
しかも、44号を放った後のラスト25戦を、右肘手術のため欠場してのタイトル獲得はまさに「快挙」。
 
これまで、並み居るメジャーの選手にパワーで勝ることは不可能と言われたものの、二刀流で常識を覆し続けてきた大谷選手にとっては関係なかったようで、見事ホームランキングに輝いたことを、日本人として誇りに思う次第です。
 
また、類稀な才能と肉体を持つ大谷選手ですが、世界ナンバーワンの選手を目指し、飽くなき探究心と鍛錬を欠かさない姿勢こそ見習うべき点であり、その努力あっての偉業を大いに祝福するところです。
 
さて、私のほうは、スケールも何もかも大谷選手の足下に及びませんが、コツコツと続けているのは街頭活動やこのブログ。
 
毎週月曜日の朝、欠かさず続けている街頭演説については昨朝、10月最初の活動。
 
雲ひとつない青空、やや北風が吹く、気持ちの良いコンディションのなか、一昨日リニューアルオープンした柴田氏庭園を左手に望みながら、歴史や文化を生かしたまちづくり、北陸新幹線歓迎セレモニーの話題などについてお話しました。
 
「継続は力なり」の言葉しかありませんが、今後も地道に続けてまいります。
 

【10月に入り、服装も上着にネクタイ着用。つい最近まで汗だくになったのが嘘のようです。】
 
その後は議会へ。
 
終盤に入った敦賀市議会は昨日、予算決算常任委員会(分科会)を開催。
 
令和4年度決算認定の件について、先週9月29日に行った基本質疑を踏まえた深掘り審査を行いました。
 
私の所属する文教厚生分科会では、所管する福祉保健部、教育委員会、市立敦賀病院の各事業について審査。
 
審査においては各部より、分厚い決算書を1ページごと、歳出、歳入、財産調書の順に審査を進める訳ですが、10時に開始した最初の福祉保健部で約2時間半、お昼休憩を挟み、全てが終了したのが16時頃だったかと思います。
 
質疑が細部に及ぶこともあることから、理事者側におかれては万難を配す意味で、大勢の職員さんに対応いただきましたが、正確且つ丁寧に答弁いただいたことに感謝申し上げる次第です。
 

【質疑が拡散し、決算審査の範囲から逸脱しないか。注意を払っての分科会運営でした。】
 
長丁場の9月定例会も、ひとつ一つ日程をこなし、次の委員会は10月5日の予算決算常任委員会(全体会)。
 
先日の補正予算審査、昨日の決算審査と合わせ、分科会長報告から委員会採決へと進みます。
 
これが終わると11日の本会議を残すのみとなりますが、最後まで気を引き締めて対応にあたる所存です。

令和4年度決算審査 〜81件の基本質疑を終える〜

ブログ 敦賀市議会

81件の基本質疑を終了。
 
昨日、10時より開催した敦賀市議会 予算決算常任委員会(全体会)では、令和4年度決算に関する基本質疑が行われ、事前通告のあった81件について、順次質疑を進めました。
 
その内訳は、総務部6件、企画政策部5件、市民生活部9件、福祉保健部20件、産業経済部13件、観光部10件、建設部3件、都市整備部4件、水道部1件、教育委員会10件。
 
また、私のほうは、以下の6事業について質疑。
 
①庁舎整備事業費(総務部)
②移住定住促進事業費(企画政策部)
③民間処分場搬入団体未納対策事業費(市民生活部)
④新規就農者育成支援事業費(産業経済部)
⑤観光協会事業費補助金(観光部)
⑥国道8号敦賀防災事業費(建設部)
 
全体会では、自分が所属する分科会の所管事項は質疑できないルールとなっているため、私の場合(文教厚生分科会)は、福祉保健部、教育委員会、敦賀病院関係は除くことになる訳ですが、今回はたまたま、各部1つづつ質疑することに。
 
①では、当初予算と補正を合わせた費用の内訳や一般財源・基金の財源調整の考え方、②では、各種施策の実績と移住者(転入者)が増加傾向にあることに対する評価、⑤では、観光協会側の運営経費に対する市からの補助金の割合、実績査定の考え方、⑥では、国道8号敦賀防災事業の必要用地に対する取得した用地の割合などについて確認しました。
 
私の考えでしかありませんが、予算審査の場合、「この事業の内容は?」「費用の内訳は?」といった、いわゆる「単純質問」でも成り立つ訳ですが、決算審査の場合は、事業の内容は当初・補正予算で認めており、既に執行されたものに対し審査する訳ですから、視点はまさに「投じた予算(税金)が効果的に使われたのか」、「掲げた目標に対する達成度は」となるもの。
 
すなわち、そのことを確認しようと思えば、単一の決算書だけでなく、過去の決算書や予算書、さらには以前の理事者答弁などとも照らし精査する必要があるため、かなりの事前準備を要するものであり、審査する側の議員の力量が問われるところ。
 
付箋だらけの決算書をお持ちの議員各位を拝見しますと、まさにそうした気持ちで臨まれているものと感じた次第ですが、この基本質疑を通じて確認されたことが、来週10月2日に開催される「分科会」でさらに、深掘りの審査につながればと思います。
 
そんなこんなで、全ての質疑を終え、全体会が閉会したのが17時半前。
 
対応された理事者の皆様も大変お疲れ様でした。
 
その後は、同じ会派の議員さんと暫し懇談し、市役所を出ると見事なお月さま。
 
昨日は「中秋の名月」でした。
 
中秋の名月といえば「おくのほそ道」と松尾芭蕉。
 
ここ敦賀で中秋の名月を見るために訪れたのに、あいにくの天候で見れなかった松尾芭蕉が詠んだ句。
 
名月や北国日和定めなき
 
これまでも何度も紹介していますが、この句は単に「残念」な気持ちを表すのではなく、見れなかったことで、自分の頭の中に名月を浮かべることができたことを楽しんだ句とされています。
 
敦賀でこの句を残してくれたことは何かの由縁。
 
芭蕉さんのポジティブシンキングで、今後も前向きに活動にあたりたいと思います。
 

【帰宅後、自宅で撮った「中秋の名月」。芭蕉さんにも見せてあげたいと思うほど見事な輝きでした。】

今晩より一般質問「再放送」

ブログ 敦賀市議会

先の内閣改造において、首相補佐官に元国民民主党副代表の矢田稚子(わかこ)氏を起用したことに対しては様々な憶測を呼んだところですが、21日、高松市で講演した自民党の麻生太郎副総裁からは、賃上げ実現に向け労働組合の意見を反映させるためだと狙いの説明があったとのこと。
 
矢田氏は連合傘下の民間産業別労組「電機連合」出身の元参議院議員ですが、麻生氏は「経団連と賃上げの話をしているのが自民だ。連合との間を取り持って賃上げをしてくれと交渉している」と語ると同時に、連合の芳野友子会長とも賃上げについて話した経緯に触れ「率直に賃上げをできる体制をつくっているのが岸田政権だ」と強調したとのこと。
 
政局ごとと捉えれば、これを揺さぶりと言うのかと思いますが、「賃金が上がる経済の実現」は国民民主党が掲げる一丁目一番地の政策であり、矢田氏の持つパイプと能力を駆使して、目的に進むことを期待する次第です。
 
さて、敦賀市議会のほうは、昨日一般質問の最終日を迎え、4名が登壇。
 
質問者は、元職1名、1期目の方3名というバランスで、それぞれ、ご自身がお仕事として経験されたことを踏まえての意見を盛り込むなど、熱のこもった質問でした。
 
一方、どこでスイッチが入ったのか、理事者に対して激昂する場面もありましたが、これはいかがなものかと。
 
かくいう私も以前に、前市長の答弁に納得がいかず、思わず演台を叩いてしまったことがある(その際は、議会運営委員長に注意を受けました)ので偉そうに言えませんが、やはり議場は神聖なる場。
 
議会は言論の府であることを肝に銘じ、それ以降は、冷静な発言を心掛けているところですが、只でさえ反論権のない理事者を叱るようなシーンは見ていて気持ちの良いものではないもの。
 
人のふり見て…と言いますが、改めて教訓として認識した次第です。
 
一般質問が終わり、本日午前中は常任委員会が開催されます。
 
また、今晩からは、嶺南ケーブルネットワーク(RCN)議会チャンネル(CH093)にて一般質問の模様が再放送されます。
 
以下に放送スケジュールを掲載しますので、関心のある議員だけでもご覧いただければ幸いです。
 

一般質問にて保育現場の思いを伝える

ブログ 敦賀市議会

東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水海洋放出を巡り、北海道函館市議会は20日までに、「岸田文雄首相は漁業者らの反対の声を無視して実施した」として、直ちに中止するよう求める意見書を賛成多数で可決したとのニュース。
 
意見書では、政府と東電の対応について「漁業者と交わした『関係者の理解なしにいかなる処分も行わない』との約束を反故にした」と非難したうえで、「海洋放出を強行し、地元漁業の復興を阻害することは断じて許されない」と強調したとのこと。
 
対中国を念頭に、風評に屈しない気概をもって、国内世論を強固なものにしていくべきと考えていた私としては、非常に残念な意見書採択としか言いようがありませんが、民意を反映する議会でどのような議論があったのか、掘り下げて調べてみたいと思います。
 
さて、同じ議会でも、こちらは一般質問が続く敦賀市議会。
 
2日目の昨日は、6名の議員が登壇。
 
職員の職場環境づくり、金ケ崎緑地へのオーベルジュ誘致、防災力の強化や生理の貧困、サッカー場の必要性など、初日と同様、各議員の視点から、多岐にわたる質問がされました。
 
私もこの日の最終バッターで質問。
 
通告書に従い、1項目目として、今年度中に見直すとする市の最上位の計画「総合計画」の策定について、国の「地方版総合戦略の策定・効果検証のための手引き」を基に、(1)計画策定に向けた基本的考え方では、地域ビジョン(地域が目指すべき理想像)とは何か、市町村連携や具体的施策の明示の仕方や数値目標・重要業績評価指標(KPI)の設定、議会との関係、(2)検討体制、スケジュールでは、策定に向けた検討体制、具体的な策定スケジュール、策定の過程においてどういった住民、関係団体等に参画を求めるのか等について、質問、意見しました。
 
また大項目の2つ目「保育士のより良い職場環境づくりについて」では、保育士の労働環境に対する現状認識を伺ったうえで、近年の離職・新規採用者数、年齢構成の変化などをデータで把握したうえで、その課題解決に向けて、例えば、新規採用並びに年齢ギャップを少しでも改善する優位性ある市独自の取り組みとして、滋賀県野洲市の「野洲市三方よし人材バンク」などの施策を検討されてはいかがかと提案。
 
また、敦賀市の公立保育園では、国の保育士配置基準を十分にクリアしているものの、現場実態を踏まえた加配、さらには業務の負担軽減策として、保育士の本来業務(保育士でないとできない業務)に集中いただくためにも、日常的なトイレ掃除や除草、冬季の除雪対応などに関しては、他に委託する等の対応を講じられないかなど意見しました。
 
次期総合計画に関しては、米澤市長ご自身の思いや、この見直しでやりたいことの本質を伺うとともに、私の方からは、住民にもたらされた便益(アウトカム)に関する数値目標(KPI)の設定や検討プロセスを市民の皆さんにも広く知っていただくための周知をお願いするなど、しっかりと噛み合った議論ができたと感じています。
 
また、保育士の職場環境づくりについても、所管する福祉保健部長、人事や採用を担当する総務部長からそれぞれ、今ある課題を共有のもと、改善に向け、前向きに取り組むとの答弁がありました。
 
私としては、こうした答弁をいただいたことはもちろんですが、会派として、市内全園の保育士さんと意見交換して伺ったことを議会の場で届け、理事者の皆さんにしっかり受け止めていただけたことを嬉しく感じた次第です。
 
質問全体の自己評価としては、時間配分がどこかで狂い、もう少し保育士さんのパートで伝えたかったことがありましたが、建設的に意見することができたと思います。
 
これで、議員になって18回目の質問でしたが、何回やってもパーフェクトはないもの。
 
反省点は反省点として次に生かすとして、やはり現場のリアルな声を大事にし、今後も質問に臨みたいと思います。
 
議会のほうは、私の質問を最後に閉会。
 
本日は早や、一般質問最終日となりますが、残る4名の質問をしかと拝聴してまいります。
 
※なお、いつもの一問一答式の議事メモについては、追って文字起こしのうえ掲載いたします。
 

【市役所を出る頃は、既に外は薄暗く。安堵した気持ちと秋の気配を感じながら帰宅の途につきました。】

やまたけ一般質問は本日6番目

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「途切れ途切れの街頭演説は迷惑でしかない」
 
毎週月曜日の朝に実施している「粟野交番前」での街頭演説ですが、今週は祝日にあたることから、昨日(火曜日)にスライド。
 
三連休明けは元気良く!と話し始めましたが、次第に拡声器から出る音が途切れ途切れに。
 
マイクの電池は交換したばかりでしたので、確か車のトランクに積んであったと、拡声器の電池(単1×8本)を交換し、再スタートしたものの、状況は一層ひどいことに。
 
交換した電池は「使用済み」のものでした…。
 
意気消沈したのと、この時点で7時50分ということで(いつもは8時まで)、この日の街頭活動を早目に切り上げましたが、予備電池を準備しておくことは街頭に立つ者の基本であり、今後の教訓にしておきたいと思います。
 
こうして、若干情けないスタートとなりましたが、気を取り直して今週も頑張ります。
 
さて、敦賀市議会の一般質問ですが、初日の昨日は5名の議員が登壇。
 
私の質問順は「11番」につき、昨日は終日、他の質問者と理事者のやり取りから学ばせていただいた次第です。
 
質問では、公立幼稚園の必要性や内水氾濫等に対する防災・減災、性的マイノリティ政策の今後、金ケ崎周辺整備、敦賀まつりなどなど、多様な視点からの質問がされました。
 
このうち、「市職員の給与」について質問された方の話しを聞いていると、質問は民間事業者の給与、経済活性化に向けてと展開し、結婚を躊躇するそもそもの原因は水準の低い給与にあると主張されるなど、まさに国民民主党が掲げる「給料が上がる経済の実現」に通ずるものと感じた次第です。
 
他にもあった多くの気づきは、しっかりメモに残しましたので、また今後の活動の糧にしていきたいと思います。
 
一般質問2日目の今日は、質問順6番の豊田耕一議員からスタート。
 
10時の開会から、順次予想していくと、私の出番は15時半か16時頃になるのではと思います。
 
なお、通告した私の質問項目は以下。
 
1.次期総合計画について
(1)計画策定に向けた基本的考え方等
(2)検討体制、スケジュール
2.保育士のより良い職場環境づくりについて
(1)人員体制
(2)業務の負担軽減
 
市長が交替されたこと、国の地方版総合戦略やデジタル田園都市構想とも相まって、今年度内に策定する(見直す)としている次期「総合計画」について、社会的な課題ともなっている「保育士のよりよい職場環境づくり」の2項目について意見してまいります。
 
再掲となりますが、本会議場での傍聴はもとより、嶺南ケーブルネットワーク議会チャンネル(CH093)、敦賀市議会インターネット中継にてご視聴いただけますようお願いいたします。
 

【市役所中央玄関のデジタルサイネージ。お時間ある方はぜひ、議場までお越しください。】

議会は今日から一般質問

ブログ 敦賀市議会

初戦のチリ戦を快勝で飾ったラグビーW杯の日本代表。
 
昨日は早朝より、1次リーグ2戦目となるイングランド戦が行われるということで、ブログを早目に仕上げてテレビ観戦。
 
日本は、過去にW杯優勝1回の強豪イングランドの強力FWを粘り強く食い止め、9-13で前半を折り返し、後半の逆転劇を期待しましたが、結果は12-34で敗れ、1勝1敗に。
 
後半14分に松田のペナルティゴールで1点差に迫ったものの、直後にイングランドがパスミスからのこぼれ球を拾ってトライを奪取。
 
世界最高峰のW杯では、ミスひとつが勝負を決めることを痛感しましたが、次は29日のサモア戦。
 
もう「番狂せ」ではないレベルにあると思いますので、次戦に勝利し、再び「旋風」を巻き起こすことを期待する次第です。
 
さて、こちらも真剣勝負(議論)となりますが、敦賀市議会では今日から21日(木)にかけて一般質問が行われます。
 

【今日から3日間、一般質問が行われる本会議場】
 
この週末も、打ち合わせや庁議など、理事者の皆様におかれては、答弁確認のため対応いただいたことと存じますが、こうして熟議のうえ臨まれる場ですので、質問者である議員としても、通告した内容を基に、一問一答でしっかりと、深みのある議論をしていかねばと気を引き締めるところです。
 
なお、今回質問に立つのは15人。
 
再掲となりますが、以下に15人の発言通告一覧をリンクしますので、関心のあるテーマ、議員をチェックいただければと思います。
 
 →令和5年第4回(9月)定例会の発言通告一覧はこちら
 
私は「11番目」ということで、進み具合にもよりますが、出番は明日20日(水)の午後になる予定です。
 
お時間のある方は、議会傍聴はもちろんのこと、嶺南ケーブルネットワーク議会チャンネル(CH093)並びに敦賀市議会インターネット中継にてご覧いただければ幸いです。

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