令和4年度決算審査 〜81件の基本質疑を終える〜

ブログ 敦賀市議会

81件の基本質疑を終了。
 
昨日、10時より開催した敦賀市議会 予算決算常任委員会(全体会)では、令和4年度決算に関する基本質疑が行われ、事前通告のあった81件について、順次質疑を進めました。
 
その内訳は、総務部6件、企画政策部5件、市民生活部9件、福祉保健部20件、産業経済部13件、観光部10件、建設部3件、都市整備部4件、水道部1件、教育委員会10件。
 
また、私のほうは、以下の6事業について質疑。
 
①庁舎整備事業費(総務部)
②移住定住促進事業費(企画政策部)
③民間処分場搬入団体未納対策事業費(市民生活部)
④新規就農者育成支援事業費(産業経済部)
⑤観光協会事業費補助金(観光部)
⑥国道8号敦賀防災事業費(建設部)
 
全体会では、自分が所属する分科会の所管事項は質疑できないルールとなっているため、私の場合(文教厚生分科会)は、福祉保健部、教育委員会、敦賀病院関係は除くことになる訳ですが、今回はたまたま、各部1つづつ質疑することに。
 
①では、当初予算と補正を合わせた費用の内訳や一般財源・基金の財源調整の考え方、②では、各種施策の実績と移住者(転入者)が増加傾向にあることに対する評価、⑤では、観光協会側の運営経費に対する市からの補助金の割合、実績査定の考え方、⑥では、国道8号敦賀防災事業の必要用地に対する取得した用地の割合などについて確認しました。
 
私の考えでしかありませんが、予算審査の場合、「この事業の内容は?」「費用の内訳は?」といった、いわゆる「単純質問」でも成り立つ訳ですが、決算審査の場合は、事業の内容は当初・補正予算で認めており、既に執行されたものに対し審査する訳ですから、視点はまさに「投じた予算(税金)が効果的に使われたのか」、「掲げた目標に対する達成度は」となるもの。
 
すなわち、そのことを確認しようと思えば、単一の決算書だけでなく、過去の決算書や予算書、さらには以前の理事者答弁などとも照らし精査する必要があるため、かなりの事前準備を要するものであり、審査する側の議員の力量が問われるところ。
 
付箋だらけの決算書をお持ちの議員各位を拝見しますと、まさにそうした気持ちで臨まれているものと感じた次第ですが、この基本質疑を通じて確認されたことが、来週10月2日に開催される「分科会」でさらに、深掘りの審査につながればと思います。
 
そんなこんなで、全ての質疑を終え、全体会が閉会したのが17時半前。
 
対応された理事者の皆様も大変お疲れ様でした。
 
その後は、同じ会派の議員さんと暫し懇談し、市役所を出ると見事なお月さま。
 
昨日は「中秋の名月」でした。
 
中秋の名月といえば「おくのほそ道」と松尾芭蕉。
 
ここ敦賀で中秋の名月を見るために訪れたのに、あいにくの天候で見れなかった松尾芭蕉が詠んだ句。
 
名月や北国日和定めなき
 
これまでも何度も紹介していますが、この句は単に「残念」な気持ちを表すのではなく、見れなかったことで、自分の頭の中に名月を浮かべることができたことを楽しんだ句とされています。
 
敦賀でこの句を残してくれたことは何かの由縁。
 
芭蕉さんのポジティブシンキングで、今後も前向きに活動にあたりたいと思います。
 

【帰宅後、自宅で撮った「中秋の名月」。芭蕉さんにも見せてあげたいと思うほど見事な輝きでした。】