一般質問にて保育現場の思いを伝える

ブログ 敦賀市議会

東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水海洋放出を巡り、北海道函館市議会は20日までに、「岸田文雄首相は漁業者らの反対の声を無視して実施した」として、直ちに中止するよう求める意見書を賛成多数で可決したとのニュース。
 
意見書では、政府と東電の対応について「漁業者と交わした『関係者の理解なしにいかなる処分も行わない』との約束を反故にした」と非難したうえで、「海洋放出を強行し、地元漁業の復興を阻害することは断じて許されない」と強調したとのこと。
 
対中国を念頭に、風評に屈しない気概をもって、国内世論を強固なものにしていくべきと考えていた私としては、非常に残念な意見書採択としか言いようがありませんが、民意を反映する議会でどのような議論があったのか、掘り下げて調べてみたいと思います。
 
さて、同じ議会でも、こちらは一般質問が続く敦賀市議会。
 
2日目の昨日は、6名の議員が登壇。
 
職員の職場環境づくり、金ケ崎緑地へのオーベルジュ誘致、防災力の強化や生理の貧困、サッカー場の必要性など、初日と同様、各議員の視点から、多岐にわたる質問がされました。
 
私もこの日の最終バッターで質問。
 
通告書に従い、1項目目として、今年度中に見直すとする市の最上位の計画「総合計画」の策定について、国の「地方版総合戦略の策定・効果検証のための手引き」を基に、(1)計画策定に向けた基本的考え方では、地域ビジョン(地域が目指すべき理想像)とは何か、市町村連携や具体的施策の明示の仕方や数値目標・重要業績評価指標(KPI)の設定、議会との関係、(2)検討体制、スケジュールでは、策定に向けた検討体制、具体的な策定スケジュール、策定の過程においてどういった住民、関係団体等に参画を求めるのか等について、質問、意見しました。
 
また大項目の2つ目「保育士のより良い職場環境づくりについて」では、保育士の労働環境に対する現状認識を伺ったうえで、近年の離職・新規採用者数、年齢構成の変化などをデータで把握したうえで、その課題解決に向けて、例えば、新規採用並びに年齢ギャップを少しでも改善する優位性ある市独自の取り組みとして、滋賀県野洲市の「野洲市三方よし人材バンク」などの施策を検討されてはいかがかと提案。
 
また、敦賀市の公立保育園では、国の保育士配置基準を十分にクリアしているものの、現場実態を踏まえた加配、さらには業務の負担軽減策として、保育士の本来業務(保育士でないとできない業務)に集中いただくためにも、日常的なトイレ掃除や除草、冬季の除雪対応などに関しては、他に委託する等の対応を講じられないかなど意見しました。
 
次期総合計画に関しては、米澤市長ご自身の思いや、この見直しでやりたいことの本質を伺うとともに、私の方からは、住民にもたらされた便益(アウトカム)に関する数値目標(KPI)の設定や検討プロセスを市民の皆さんにも広く知っていただくための周知をお願いするなど、しっかりと噛み合った議論ができたと感じています。
 
また、保育士の職場環境づくりについても、所管する福祉保健部長、人事や採用を担当する総務部長からそれぞれ、今ある課題を共有のもと、改善に向け、前向きに取り組むとの答弁がありました。
 
私としては、こうした答弁をいただいたことはもちろんですが、会派として、市内全園の保育士さんと意見交換して伺ったことを議会の場で届け、理事者の皆さんにしっかり受け止めていただけたことを嬉しく感じた次第です。
 
質問全体の自己評価としては、時間配分がどこかで狂い、もう少し保育士さんのパートで伝えたかったことがありましたが、建設的に意見することができたと思います。
 
これで、議員になって18回目の質問でしたが、何回やってもパーフェクトはないもの。
 
反省点は反省点として次に生かすとして、やはり現場のリアルな声を大事にし、今後も質問に臨みたいと思います。
 
議会のほうは、私の質問を最後に閉会。
 
本日は早や、一般質問最終日となりますが、残る4名の質問をしかと拝聴してまいります。
 
※なお、いつもの一問一答式の議事メモについては、追って文字起こしのうえ掲載いたします。
 

【市役所を出る頃は、既に外は薄暗く。安堵した気持ちと秋の気配を感じながら帰宅の途につきました。】