「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けて 〜第95回福井県中央メーデー〜

ブログ 働く仲間とともに

最大で10連休となる今年のゴールデンウィーク(GW)。
 
昨日は、東京で働く長女も「初」北陸新幹線で帰省。
 
大きな敦賀駅に驚いていましたが、正月以来の敦賀滞在。
 
暫しの期間ではありますが、ゆっくり英気を養ってくれればと思います。
 
さて、そんなGWの初日は「メーデー」から。
 
本来5月1日のメーデー(May Day)は、古くからヨーロッパでは「夏の訪れを祝う日」とされ祝日とされてきた一方、低賃金と長時間労働に苦しめられていた米国の労働者がゼネラルストライキ(全国的な規模で行われる労働争議)を行ったのが1886年の5月1日であり、翌年以降も同日にゼネストを実施。
 
この動きが世界の労働組合に広まり、1890年5月1日に第1回国際メーデーが多くの国で開催され、これが今に続く「労働者の祭典」としてのメーデーの起源となっています。
 
日本では1920年5月2日に第1回メーデーが東京・上野公園で開かれたものの、第二次世界大戦中は政府により開催を禁止。
 
戦後、労働組合の活動再開とともに再び開かれるという変遷を経て、現在では、米国の労働者が労働条件の改善を訴えたその想いを受け継ぎつつ、働く仲間とお互いをねぎらい、たたえ合いながら、家族や地域の皆さんにも楽しんでもらえる一大イベントとして世界中で愛されています。
 
そのメーデも今年で「95回目」。
 
連合福井が主催する「第95回福井県中央メーデー」は、福井・丹南・嶺南の3会場をオンラインでつなぎ、福井会場には杉本知事、嶺南会場(敦賀:プラザ萬象)には、米澤敦賀市長、松崎小浜市長、渡辺若狭町長がご隣席のもと開催されました。
 
式典の最後「メーデー宣言」では、石川県能登半島での大地震発生から118日目となり、一日も早く平穏な日々が取り戻せるよう心から願うとともに、ウクライナ侵略やミャンマー軍事政権、パレスチナ自治区における人道危機など、平和と秩序を武力で破壊する暴挙を決して許してはならないこと、持続的な賃上げの実現、労働者の地位や労働条件の向上、民主主義の発展や恒久平和を希求するメーデーの社会的意義は不変であることを確認しました。
 
式典に続く、「嶺南地区メーデーフェスティバル」では、冒頭、連合福井嶺南地域協議会の幸田議長、米澤敦賀市長よりご挨拶。
 

【挨拶される米澤光治敦賀市長】
 
ステージイベントや各種ワークショップ、キッチンカーなどに、多くのご家族が訪れ、楽しまれる様子が微笑ましく映りました。
 

【最後に行われた「わくわく抽選会」の熱気は凄かったです。】
 
結果、私もほぼ会場にいて様々な方とお話しでき、大変有意義な一日となった訳ですが、先の「メーデー宣言」にあったのは、「日本の持続可能性に関わる構造的な課題の解決は待ったなしである。私たちは『働くことを軸とする安心社会』の実現に向けて、政策課題の改善に真正面から取り組み、(中略)国民目線・働く者本来の政策実現に共に力を尽くす議員と連携し、真に働く者・生活者のための政策・制度実現に取り組んでいく。」。
 
歴史あるメーデーの意義を思い返すとともに、労働者の地位向上や目指す社会の実現に向けた、政治が果たす役割の大きさを今一度胸に刻んだ次第です。