12月定例会開会

ブログ 敦賀市議会

早いもので今日から12月。
 
長年の労組役員の経験から、この時期から始まるものと言えば「春闘(春季生活闘争)」な訳ですが、来年の春闘に向けた方針策定の議論が、経営側・労組側でそれぞれ山場を迎える中で「ジョブ型」という働き方が大きな論点になっているとのこと。
 
人が主体で日本型の「メンバーシップ型」と異なり、仕事・業務が主体で欧米型の「ジョブ型」は、元々経営側が導入・拡大を求め、労組が反対する構図であったものが、新型コロナの感染拡大を受け、業務を明確に指示することが求められるテレワークや在宅勤務が広がったことで、労組側も「ジョブ型」雇用における業務規定の明確化に言及するなど、情勢が変化しているのだそう。
 
時代の変化に応じ、雇用形態が変化していくことは勿論あり得ることでありますが、決して「人を材料」にするのでなく、「人を大切にする」雇用形態、経営だけは忘れることなく、日本人に適した形に制度構築していただきたいと考えるところです。
 
さて、昨日は今年最後となる12月定例会が開会。
 
10時からの本会議では、市長提案理由説明から専決処分2件の報告、25件の議案説明、初日に議決すべき議案4件について付託先が示された後、一旦休憩し、予算決算常任委員会などにて審議がされました。
 
初日に議決すべき議案は、新型コロナ対応のための市休日急患センターの診療業務費、感染症検査キットなどの検査体制整備を含めた①「補正予算(第16号)」、人事院勧告(賞与0.05ヶ月引き下げ)を踏まえた②「職員の給与に関する条例及び敦賀市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部改正」、一般職の給与改定を受けた③「市長等の給料その他の給与に関する条例及び教育長の給料及び旅費に関する条例の一部改正」、④「敦賀市病院事業管理者の給与等に関する条例の一部改正」の4件。
 
とりわけ、②の職員並びに任期付職員の条例改正に関しては、賞与引き下げの部分はあるものの、新型コロナを踏まえた「感染症等防疫手当の特例」も含んだ内容であることから、会派としても市職員組合さんにもヒヤリングをしつつ慎重に検討した結果、本改正案に「賛成」することとしました。
 
労組系会派なのだから「反対すべき」ではとの見方もあろうかと思いますが、私は何でもかんでも引き下げだから反対というのではなく、そこはケースバイケース、影響度合いや得るものとのバランスも踏まえ総合的に判断することが、議員の立場として重んずべきことであり、置かれた状況の中で職員さんにとっての最適解とは何かを考え対応すべきとの考え。
 
本会議再開後の採決に関しては、②以外は全会一致で可決、②については日本共産党敦賀市議員団が「反対」の立場で討論された後、賛成多数で可決との結果となりました。
 
また、市長らと同様、議員側も一般職の給与改定を踏まえ、期末手当を減とする議員提出議案(B議案)「議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正」を提出のうえ全会一致で可決しました。
 
こうして開会初日は17時10分頃に終了。
 
本会議は12月7日まで休会(一般質問は12月8日から)となるものの、本日は補正予算案に係る予算決算常任委員会(全体会→分科会)、明後日は一般質問の通告締め切りと続きます。
 
一般質問は大きく2項目を取り上げる予定ですが、通告の紙に落とす段階であれやこれやと考えが膨らみ、まだフィニッシュまで辿り着いておりません(毎度のこと?)が、質問の趣旨を理事者にもしっかり伝えたうえで建設的な議論が出来るよう最終構成していきたいと思います。
 
この日は、東浦地区区長連合会の皆さんが研修を兼ね、本会議の様子を議会傍聴されていました。
 
こうして議会や政治に関心を持って足を運んでもらえることは大変嬉しいことであり、励みになるもの。
 
残り21日、ケーブルテレビやインターネット中継で放映される部分もそうで無い部分も関係なく、真摯に且つ慎重に議論をしてまいります。