12月定例会閉会

ブログ 敦賀市議会

11月30日より22日間に亘り開催された敦賀市議会12月定例会が、昨日閉会しました。
 
私が議員になってからの定例会最終日は、ほぼ会議時間を延長(17時を過ぎるという意味)しての閉会であったことから、これが普通と思っていましたが、以前先輩議員にお聞きしたところによると、本来は17時までに終えるのが普通で、延長するのが特別であるとのこと。
 
思い返すと、議案採決に向けた協議が長引いたり、最終日に追加議案提案があったりと、ひとつ日程が入っただけでも会議規則に従い、議会運営委員会での日程確認や付託先での委員会審査などの運営となることから、やはり予定外の事案が多かったということなのかと。
 
とは言え、特にコロナ対策や国・県の補助と絡む事業などに関しては、機を逃さず進めることが重要であり、敦賀市議会においては、その点も十分認識したうえで、だからと言って決して手を抜くこなく徹底した審査・審議をしてきた結果とも受け止めるところです。
 
前置きが長くなりましたが、何を言いたいかと申しますと、そうした経過の中にあって今定例会は「普通」の17時までに、もひとつ言えば14時前に閉会したということであります。
 
議場を出て会派控室から見る景色がまだ明るいことに違和感を覚えた訳ですが、それはさて置き、最終日の内容についてはいつも通り議事速報形式にてご報告させていただきます。(以下、時系列的に記載をいたします)
 
【8時30分〜8時35分 産経建設常任委員会】
◉以前の常任委員会で確認した議会提出議案(B議案)の「防災・減災、国土強靱化対策及び建設業働き方改革加速化プログラムの推進を求める意見書」について、国の閣議決定内容を反映した最終版を委員会確認。
 
【9時00分〜9時12分 議会運営委員会】
以下の事項について協議。
◉最終日の討論通告及び分離採決申出に伴う採決方法の確認
◉市庁舎建設対策特別委員会廃止について確認
◉議会提出議案2件の確認(上記の国土強靱化と北陸新幹線関係)
◉議員派遣、令和3年第1回定例会(3月定例会)会期日程の確認
◉発言取消申出の件(和泉明議員より一般質問の発言について)
 
【9時30分〜9時36分 全員協議会】← 市長・副市長ほか理事者、全議員が出席
◉議会運営委員会での協議結果報告
 
【10時00分〜13時51分 本会議】← 11:20〜13:00は議会運営委員会開催等のため休憩
◉議長からの諸般の報告の後、和泉議員より発言取消の申出があり、会議規則に基づきこれを許可。
(具体的には、日本原電が新松島社宅取り壊した後の不動産売却益を資金繰りに充てるとする旨が事実と異なっていたことから、当該部分を削除)
◉各議案に対する常任委員会委員長報告
◉各議案の討論・採決
・一般会計補正予算や市庁舎建設工事請負契約変更(工期延長等による費用増)に関しては討論通告に基づき討論。
 
・第126号議案「市有財産の無償貸付けの件」に関しては、松宮学議員の反対討論に対し、私からは賛成討論。
 敦賀駅西地区利用に向けては既に建設工事期間中を無償貸付とする「公募要件」としていることや、本事業が民間の営利目的のみではなく、敦賀の賑わいづくりや嶺南一円の活性化を目指す「地方創生」の趣旨であることから、「無償貸付」は極めて妥当であると討論しました。→→→採決の結果、賛成多数で可決
 

 
・また、第106号議案「令和2年度敦賀市一般会計補正予算(第17号)」に対する山本貴美子議員の討論において、その発言内容が、他の複数の議案を含めた形で反対を述べる形となったことから、一旦本会議を休憩とし、議会運営委員会を開催。
 
山本貴美子議員から提出された「発言取消申出書」を受理し、本会議の場で許可を得ることとなりました。
こうして2件の発言取消申出を目の当たりにし、改めて議会はルールに基づく言論の府として、適切に発言、対応せねばと自身にも言い聞かせた次第です。
 
・採決の結果、提出議案すべてについて「可決」
 

 
◉請願第4号「75歳以上の医療費窓口負担2割化の検討中止を求める意見書を国に提出することを求める請願」→→→結果、不採択
◉特別委員会中間報告(原子力発電所対策、新幹線対策、市庁舎建設対策の3委員長より)
◉市庁舎建設対策特別委員会廃止に関する件
・本委員会に関しては、今後は粛々と事業を進める段階となり、初期の目的を達成したものと先刻開催の特別委員会にて全会一致で決定したことを踏まえ、今定例会をもって廃止とすることを本会議の場にて決定しました。
◉議会提出議案(2件)の採決 →→→ 提案の通り採択
①「防災・減災、国土強靱化対策及び建設業働き方改革加速化プログラムの推進を求める意見書」
②「北陸新幹線敦賀開業の早期実現と地方負担軽減を求める意見書」
 
すべての日程が終了した後、渕上市長より閉会にあたってのご挨拶があり、その中のトピックスとして、追加議案として提出した「ひとり親世帯給付事業」に関しては、その趣旨に則り年内の給付に向け尽力されること、新型コロナに関しては、敦賀では12月9日以降陽性者は確認されていないものの、年末年始に向けてより緊張感をもった感染対策にご協力願うこと、北陸新幹線敦賀開業延期に関しては、延期となった期間を有効に生かし、敦賀の魅力を高めていくため市民の皆さんと一体となって取り組むと述べられました。
 
特に最後の新幹線開業延期に関して、工期延期をデメリットばかりと捉えず、メリットの部分にもスポットを当てポジティブに取り組むべきとの考えは、一般質問において私自身も提言したことであり、全く同感であると頷いた次第。
 
閉会後、今定例会を振り返ってみると、「一戦一戦大事に全力で戦う」の高校野球ではありませんが、「どの定例会も丁寧に全力で審議する」との自身の思いのもと、確認すべきは確認し、提言すべきは提言する悔いのない22日間でした。
 
次回、令和3年度第1回となる3月定例会の開会は2月24日。
3月22日までの27日間の会期となります。
 
もちろん「定例会のための議員活動」であってはなりません。
 
「議員活動の原点は、市民と職場の声にあり」をモットーに現場第一主義で、一日一日の積み重ねを大切に活動にあたる所存ですので、皆さま方におかれましては、引き続き叱咤激励のほど宜しくお願いいたします。
 
以上、本日も長文となり失礼しました。