雪は小休止、議会は本日最終日

ブログ 敦賀市議会

自然現象の世界において、頻繁に耳にするようになった「記録的」、「観測史上最高」などの言葉ですが、豪雨や台風に続き、雪のシーズンでも。
 
今季最強の寒気は、日本海側の東日本を中心に大雪を降らせ、その影響により発生した新潟、群馬県境付近の関越自動車道の立ち往生は、約52時間ぶりにようやく解除されたとのこと。
 
嬉しい悲鳴を挙げるはずのスキー場でも倒木による孤立や、降り過ぎて客が来れないなど、やはり「急なドカ雪」は、様々な機能麻痺を生じさせることを痛感する次第です。
 
ここ福井県では、最近で言えば平成30年度に嶺北地方を中心とした大雪により、生活や国道8号のストップなど大きな影響が記憶に新しいところです。
 
また、語り草になるほどの県内の大雪と言えば、昭和38年の「三八豪雪」と56年の「五六豪雪」。
 
少し調べてみると、「三八豪雪」については、福井県史によると「次々に降り積もる雪は、一月三一日ついに福井市で二一三センチメートルに達し、一八九七年(明治三〇)福井気象台創設以来の記録となった。また、翌二月一日には、敦賀市でも一五四センチメートルの最深積雪量を記録した。」とあり、この時は、死者31名、家屋全壊73世帯、一部損壊13,384世帯が発生したという記録も。
 
「五六豪雪」に関しては、日本気象学会によれば、特に嶺南地方で多く降ったとあり、「1月15日には敦賀で積雪196cmに達し、過去の最深積雪の極値154cmを上回る記録となったほか、この期間に北陸地方の大部分のところで積雪のピークに達し今冬の最深積雪を記録した。」とありました。
 
同じく、この時の死者は14名、家屋全壊266世帯、一部損壊1,043世帯。
 
なお、「三八豪雪」は長期にわたって日本海側の各地に雪を降らせたものに対し、「五六豪雪」は短期間にかつ、降雪が福井県に集中したことが挙げられるともあり、同じ大雪でもパターンの異なるものであったことを改めて知りました。
 
私自身が経験したのは「五六豪雪」。
 

【五六豪雪時の本町二丁目商店街の様子(@市政80周年時の市政だより)】
 
この時は確か小学校3年生であったかと思いますが、何せ家の2階から出入りした記憶が鮮明に残っています。
 
父の会社の社宅から新築に引っ越した、その冬の出来事だったことを思うと、恐らく両親は気が気でなかったのではと、今頃心中察するところです。
 
それ以降も数々の「ドカ雪」の経験をしてきましたが、やはり交通機能麻痺にまで陥る雪というのは「急に、たくさん」降る状況の時。
 
こればかりは、お天道様に願うしかないのかも知れませんが、生活を孤立させ、物資の流通がストップしてしまうリスクに備え、自治体や地域では一丸となった万全の除雪体制を、各家庭ではそれぞれで心構えと準備をし、今冬に臨むべしと思うところです。
 
皆さまも十分ご留意くださいませ。
 
さて、雪も小休止の本日は、敦賀市議会12月定例会の最終日となります。
 
全ての議案についての採決にあたり、私のほうは一件、第126号議案「市有財産の無償貸付けの件」(駅西地区整備期間中、市の土地を無償で事業者に貸し付けるとの内容)について賛成の討論を行う予定としています。
 
こちらは急な大雪とは違い、22日間に亘りじっくり時間を掛け審査・審議を積み上げてきたものであることを踏まえ、最後まで議決する責任を持って対応してまいります。