若者のエネルギーあふれる「敦賀市総合計画審議会」!

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今朝の福井新聞1面は、米大統領選のバイデン氏勝利宣言よりも先に北陸新幹線敦賀開業が1年以上延期、費用も2000億円以上増とのニュース。
 
正確な期日はさて置き、延期による影響は様々な方面に生じると思いますが、先般来の報道を見て私が受けている多くは、「工期優先ではなく安全を優先すべき」との声。
 
敦賀開業3年前倒しとしたのは大変大きな期待を受けての政治判断であったと受け止めていますが、コロナやトンネル付近での地盤クラックなど想定外事象が生じてのことであり、全てを鉄道運輸機構の責任とするのは余りにも酷。
 
これ以上の工期厳守は、労働者の安全を脅かす域に入ることは容易に想像できる事から、冷静にこの後も対応すべきと考えるところです。
 
さて、そうしたニュース、天候も秋晴れは何処へやら、降ったり止んだりのグズついた日が続いておりますが、昨晩はパッと将来を明るく照らす出来事がありました。
 
それは、現在策定が進められている第7次敦賀市総合計画審議会を傍聴してのこと。
 
第6回を数える審議会は、若者のオブザーバー参加を募集しての開催となりましたが、何とこの日は、敦賀看護大学、敦賀高校、敦賀気比高校の学生さんら10名が参加。
 
元々の審議会メンバーである福井大学、敦賀高校など8名の皆さんを加え18名(2名欠席につき、出席は16名)。
 
各種団体選出の大人の審議会委員は13名(欠席3名により10名)ということで、18対10で完全に若者が多数を占めるという、委員長曰く「こんな経験はない」との環境で行われました。
 
この日の審議会は、これまでの議論をさらりと振り返り返った後は、四つのグループに分かれてのグループワーク。
 
メンバーが持ち寄った「計画に求める新たな提案事業」を基に、一つの案に練り上げるというもので、心配していた世代間ギャップは、逆に優しく融合し、どのグループも和気藹々と話されている様子が印象的でした。
 

【各年代層が融和してのグループワークの様子】
 
約90分のグループワークを終え、あるグループが模造紙に書き出された事業案を拝見すると、若者目線と中身の詰まった具体案に驚いた次第。
 

【グループワークで出された提案事業の例】
 
さあ発表という良いところで、私はお通夜に参列するため、後ろ髪を引かれる思いで中座をした訳ですが、これだけの若者達が関心を持って参加をし、積極的に真剣な眼差しで将来を語る姿に明るい光を見た気がしました。
 
会の冒頭にあった、この日参加の皆さんの挨拶では、「自分たちが住む敦賀を良くしたいと思って参加した」、「就職が決まり、これから敦賀に住み働くので、一緒に考えたいと思った」など嬉しい言葉もありました。
 
手前味噌ではありますが、9月定例会での一般質問において、「魅力ある総合計画策定に向けては、一人でも多くの市民の皆さんに参画してもらうことと意識を共有することが必要」と提言させていただいたところですが、まさに昨晩の審議会は、その姿を具現化したものでした。
 
担当部にお聞きすると、今後も関係団体の方との意見交換などを通じて計画策定を進めたいとのことであり、お声掛けあらば是非多くの方に参加いただきたいと思います。
 
こうして感じることは、やはり、まちづくりに必要なのは「当事者意識」ということでしょうか。
 
「敦賀なんて何もない」と言ってしまう方もいらっしゃいますが、自分の故郷にダメ出しするほど不幸なことはありません。
 
私は、これまでも述べてきてます通り、「敦賀にはこんなに沢山の財産がある」ことを知っている訳ですので、前述のようなことを仰る方には、ひとつのエッセンス、気付きをお裾分けし、まちを構成する一員としての「当事者意識」を持ってもらうことが肝要と考えるところです。
 
話しの着地点を見失いそうなので、この辺りで止めますが、何と言っても次代を担う若者の皆さんの姿勢と眼差しに元気と期待感をいただきましたので、私自身も彼等彼女らが「住み続けたい」「戻ってきたい」と思えるまちづくりに向け、ともに頑張っていきたいと思います。
 
(おまけ)

【この日の資料は、議員向けの時と違い、資料もどこか優しく分かりやすいもの(笑)若者に目線を合わせて資料構成された市職員さんの気持ちが伝わってきました。】