能登はこっちが守るから思う存分に戦って

ブログ 敦賀と野球

通常国会が召集され、昨日は天皇陛下をお迎えして開会式が行われました。
 
自民党派閥のパーティー収入不記載事件を巡り、政治への信頼回復は急務であるなか、喫緊の課題である能登半島地震への対応、持続的な賃上げにつながる来年度予算編成に加え、国の根幹にかかわる憲法改正や安定的な皇位継承に外交・安全保障の問題など、方向性を見出すべきことが山積しており、今国会での真の論戦に期待するところです。
 
さて、元旦の出来事から、どこか暗いニュースが続くところ、昨日は希望が沸く朗報がありました。
 
それは、第96回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会の結果。
 
晴れの32校のうち、北信越地区の2枠は、地元敦賀気比が(福井)が4年連続11度目、星稜(石川)が2年ぶり16度目の選出。
 
さらに、2校に加え、同地区からは「神宮大会枠」で日本航空石川が4年ぶり3度目の出場を決めました。
 
「神宮大会枠」とは、秋の明治神宮大会で星稜が優勝したことにより、北信越地区に与えられたプラス「1枠」のことを意味しますが、昨秋の北信越大会は4強止まりで、一度は夢潰えたかに見えた日本航空石川に、こうしてドラマチックな展開でチャンスが回ってきたことを心から喜ぶ次第です。
 

【選抜出場の報を受け、歓喜に沸く日本航空石川高校野球部(写真はスポーツニッポンより引用)】
 
石川県輪島市にある同校は、能登半島地震で学校が甚大な被害を受け、現在は山梨県内の系列校のキャンパスで集団避難生活を送りながら、練習に励んでいるところ。
 
選抜出場の知らせを受けた宝田一慧主将(福井:武生一中出身)は「全力プレーで被災地に元気を与えたい」と誓い、中村隆監督は「みんなの思いを乗せて頑張ってきたいと思います。今日は本当にありがとうございます。」と、ともに目を潤ませながら思いを語りました。
 
また、輪島に残る学校関係者からの「能登はこっちが守るから思う存分に戦って」との言葉には、思わず私も涙。
 
3月18日から始まる選抜高校野球大会。
 
二度目の選抜制覇をめざす敦賀気比、明治神宮大会を制した優勝候補の星稜、そして被災地から日本航空石川。
 
注目集まる3校が甲子園で快進撃を続け、スポーツの力で北陸、そして被災地に元気と前進する力をもたらすよう、心からエールを送る次第です。
 

【3月16日の北陸新幹線敦賀開業の2日後に始まる選抜。甲子園でも「敦賀」の名が轟くことを期待!(写真は福井新聞D刊より引用)】