立候補者や議員が果たすべき「説明責任」

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コロナ禍で行われている東京都知事選挙は7月5日(日)が投開票日。
 
いわゆる「ラストサンデー」の昨日、現職の小池百合子氏は新型コロナウイルス対策として街頭演説を行わない姿勢を貫く一方、他の候補らは人で賑わう場所など街頭で有権者に支持を訴えたとの報道。
 
選挙戦の盛り上がりを肌感覚で味わうことは出来ない訳ではありますが、過去最多の22名が立候補者している首都東京のトップを決める選挙。
 
どなたが勝利するかは勿論ですが、どの候補(どの公約)がどれぐらいの支持を得るのについても注視していきたいと思います。
 
さて、選挙公約と言えば、先月5月17日に行われた神奈川県小田原市長選挙で当選した新市長の選挙広報のことが話題となっています。
 
問題と取り上げられているのは、この新市長が選挙広報にも掲載した選挙公約のうち、「市民を守るコロナ対策」としてある「ひとり10万円」という短い言葉。
 
国の特別定額給付金の10万円に加えて、市独自の「ひとり10万円」が給付されると思っていたものが、実は「国の給付金を迅速に執行する」という意味であり、誤解を招くこととなったのは「広報の紙面の大きさの都合」と、市議会での質問に対し新市長は答弁されているそう。
 
既に市民の皆さんからの問い合わせや苦情の電話が市役所にも相次いでいるとのことですが、何故このような事態になったのか。
 
自分の経験からも(たった1回しかありませんが…)、確かに選挙広報の限られた紙面では十分な説明を果たすことは出来ない訳ものの、公約の詳細を伝える方法は、街頭演説やビラ配布(前回統一地方選選挙から可能となった)などもある訳であり、そこでも敢えて触れなかったのか?
 
一方、市民の皆さんからも、「この10万円の意味は?」と、それこそ選挙期間中に話題にならなかったのかなと疑問にも思った次第。
 
16万人の市で投票率46.79%(投票者数74,543人)、立候補者2名のガチンコ勝負で、敗れた候補との差は544票という結果を見ると尚のこと、このような公約に関してこそ、説明責任が果たされるべきであったと考えるところであります。
 
これは、有権者に疑念を抱かせたという点において、公人、議員としての振る舞い、行動として適切ではなかったと言えるひとつの例。
書き出せば、河井前法相夫妻が逮捕された買収事件に絡む関係者などありますが、ここでは差し控えます。。。
 
人の振り見て、我が振り直せと受け止めれば、記載する文言、話す言葉すべてに「説明責任」を負うということを肝に銘じておかねばなりません。
 
私自身、自分の発する言葉、文章に責任を持ち、疑念を持たれるような行動は厳に慎むよう心掛けておりますが、それが出来ているかどうかは有権者の皆さんの評価次第。
 
「指摘を受け入れる勇気」や「聞く耳」も大いに持っておりますので、このブログなども含め、皆さんから見て「山本、それおかしいんちゃうか?」「どういう意味なんや?」との疑問、ご指摘あらば遠慮なくお申し付けくださいね。
 
ではでは、今日は6月定例会の最終日。
最後まで気を引き締めて頑張ってまいります。
 

【写真は、昨夕の散歩道。御名の田園風景とウロコ雲?】