思いを共有できる存在は頼もしきもの

ブログ まちづくり 原子力

昨日は、嬉しき話題が2件。
 
ひとつは、午後に開催された「つるが観光賑わいづくり検討会」。
 
私は市議会産経建設常任委委員長の立場として出席をしている訳ですが、会議では、令和3年度の事業報告並びに今年度の実施事業について協議。
 
メインは、コロナ禍以前は、きらめきみなと館で開催していた「観光物産フェア」をどうするかということでしたが、会長の計らいにより、出席委員皆から発言機会があり、「コロナ禍だから止めるのではなく、どうしたら開催できるかを議論したい」、「北陸新幹線開業まで2年を切り、敦賀の賑わいづくりにつなげていきたい」など、前向きな意見がありました。
 
また、従来の物産フェアは、県外の有名店による集客、売上効果はあったものの、地元物産の認知度向上につながっていないとの指摘から、県外の業者頼みでなく、「敦賀の地のもの(特に海産物など)の良さを知っていただき、リピーターを増やすべき」、「物産のみならず、敦賀の歴史や文化なども絡めたイベントに」などの意見も挙げられた次第。
 
私も意見をさせていただきましたが、手作り感であっても、自分達の住んでいるまちにあるものを見つめ直そうとの考えが、会の総意であったことを大変嬉しく感じました。
 
イベント開催の時期は、新幹線開業1年前となる来年3月あたりということとなりましたので、引き続き知恵を絞って、敦賀の活力につなげていければと思います。
 
もう1点は原子力の関係。
 
夏場の電力需給に寄与すべく、7月24日に原子炉起動した高浜発電所3号機が、昨晩100%出力に到達。
 
私の経験上、この夏場、しかも出力上昇中のタービン建屋は瞬時に汗が噴き出る暑さですが、そうして各出力段階での点検を経てのフル出力(発電機出力)到達に対し、現場の皆さんはもとより、関係されたすべての皆さんに最大限の敬意を表する次第です。
 
なお、発電機出力100%に到達した後は、「定格熱出力一定運転」へ。
 
原子炉熱出力は一定に保ったまま、海水温度(復水器真空度)により発電機出力が変化する、もちろん認められた運転方法ですが、夜間から明け方に掛けては海水温度が下がり、効率が良くなることから、現在高浜発電所3号機は104%で運転しています。
 
以前は、「定格電気出力一定運転」で、100%を超えないよう調整をしていたことを思えば、持てるエネルギーを最大限利用する効率的な運転方法な訳であり、そうしたこともご理解いただければ幸いに思います。
 

【発電機出力104%で運転する高浜発電所3号機(関西電力HPより)】
 
関西電力においては、8月10日には美浜発電所3号機を起動する予定としており、この嶺南の地にある原子力発電所が次々に戦線復帰をし、電力需給の改善に貢献することを誇りに思うと同時に、愛する我が敦賀発電所2号機も、早く役割を果たせる状態にせねばと身の引き締まるところ。
 
こうして、まちづくり、原子力と分野は違えど、思いを共有できる存在があることは頼もしいもの。
 
両者ともに、その趣旨や取組みに賛同していただける方、応援していただける方を一人でも多く増やしていければとも思った1日となりました。